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魔法書の姫は恋をする  守護者の誓い (角川ビーンズ文庫)

今このタイトルを書きながら「魔法書の姫は恋をする」までが固定タイトルなことに気がつきました。
「魔法書の姫は○○する」っていう変動するタイトルなんだとばかり思ってた。思い込み。

今まで閉じた場所で暮らしてきたソフィアは大学にようやく慣れてきた。
その周囲の人物的には、ここならヒベルニスター伯爵の目が届かないぜお近づきになるぜヒャッハア! という学生によるソフィア大好きファンクラブが築かれる。そんな学生のキャッキャウフフはつかのま、権力ぶん回すあと実際に実績もすごいソフィア激ラブヒベルニスター伯爵フィンレイが大学教員として就任する。妹バリアー! がもうすごい。
一方最近ランダルベリーには書物がまったく入荷されなくなっている。書籍商が軒並み書物盗賊に襲われているのだ。<闇の書庫>はこれを<黄昏の処刑者>が関わっているとし調査を始めた。

「恋の自覚のはじまり」「アレクセイ親子の微妙な距離感」「勘違いすれ違い」など盛りだくさんでお送りされた。
ネリーとフィンレイがかなりばんばんした。ばんばんした。もうなんなのか。あとアレクセイはいい俗物です! フィンレイはただのアホ(褒め言葉)。ネリーはさらっと自分の経験を混ぜやがったー! とばんばんした。
とりあえずアレクシスがパッケージ面的に前巻みたいに「天然ストーカー」呼ばわりされてなくてよかった! 

2巻は割と「異世界の大学生」っぽさが出ている感じでした。あの肝試しとかが。

「これらが永遠に読み手に渡ることなく奪い去られるなど、許しがたい蛮行だ! 書の守護者たる図書館を表の顔に持つ者として、<闇の書庫>は断固として書物盗賊に立ち向かう!」

(P37)

魔法書の姫は恋をする  はじまりのキス (角川ビーンズ文庫)

新シリーズ。なんというか、あらすじ・帯と内容があんまり合ってないと思うのですよ。
とりあえずアレクセイの「天然ストーカー」だけは違うよ! と言いたい。

ヒベルニスター伯爵家で発見された「真書1の一部」を安全なところへ移そうと旅立ったフィンレイが消息を絶って1ヶ月。
残された妹ソフィア・エイヴァリーのもとには伯爵領が欲しい求婚者が日々訪れている。
ソフィアはある日兄が残した手紙を発見した。いわく「私になにかあれば< 闇の書庫>を頼るように」と。
ソフィアは侍女のネリーとともに<闇の書庫>本拠地のランダルベリーに向かい、動きやすい環境を作るため移動の数日間に求婚者への牽制をかねてランダルベリー大学の学生の資格を得た。< 闇の書庫>は兄が向かったはずの組織で、ソフィアは兄の情報を得るべく組織の一員となる。

ちょっと戦う司書ぽいといわれたけども納得。図書館はロマン。
司書総長とか禁書とか危険な書物とか暗号とか隠された魔法書とかときめきだ。あと< 黄昏の処刑人>はその響きがすでにやばい。よい中2だ。あとアルビオンの夜の女王の後半のほうが好きなひとにはいいかも。

帯では天然ストーカーとかかれてたアレクセイですが、ソフィアが危ない時は助けに来るから2だと思うんですがそれはヒーロー的スペックとして必要ですよねうん。でもいわゆる「王子様」じゃなくて結構俗物なところがいいと思います。
エイヴァリー兄妹はお互いに対してが大概アレなだけで、基本的には賢い子だと思います。
フィンとネリーがキャッキャウフフしてるだけの話が読みたい。シリルは美味い。たぶんこれからもっと熟れる。

この話にもロンディニウムが出てくるだけに脳内でアルビオンの夜の女王とコラボした。でも別に何かをするわけでもなくて「俺の妹のほうがこんなにも可愛い」討論会をやっていた。BGMは火刑の魔女の1:53〜のあたりから。
あと冒頭の「フィンレイ・エイヴァリーは生きている」は桂Romanの呪われし宝石を思い出すな。
「イヴェール・ローランを殺さないで」だって冬の砦(ヒベルニスター)なんでしょ。倍増しでどんだよ。

  1. 魔法書。おとぎ話内での存在だと一般的には思われているが多く存在する []
  2. あらすじにある付け回したり無理やりというのはあくまでソフィア視点での話で事実とは異なる []
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