タグ「 樹川さとみ 」の記事

4件の投稿

グランドマスター!—のこされた神の郷 (コバルト文庫)

シーカがシリアスモードでした。背負ってるのがすごい。
今回は温泉旅行です。休憩場所を探して異教の村の住人とひと悶着……という進行。
シーカとハルさんがいつもよりちょっと近い! 近いよ!っておもった。

「わたしにはあなたの背負うものはわからない。ふだんはべたべたするくせに、いちばんつらいときはあなたは平気なふりをして、わたしを拒絶する」
「拒絶? そんなつもりは」
「ないんでしょうね、自覚もない」

(P51)

「さらに偏見をもつのは人間としてあたりまえのことである」
「え……?」
「未知なる偏見のなかに、学ぶべきものがあるのではないかと、わが輩は考えるのである。ゆえに、こうして一行と旅を続けているのである。内地人たるみなの偏見はじつに、興味深い」

(P207)

グランドマスター!—道連れは王子さま (コバルト文庫)

黎明の使者団海を行く。
客船<海の泡>号に乗り込んだシーカ一行はシーカの元婚約者に遭遇する!
船員とか客とかがばたばたする!
今回は使者団より船員乗組員のキャラが濃かったな、とかおもうなど。

「万が一なしくずしに解散にでもなったら、あのケチな<ミトラーダ>がのこりの分をすなおに払ってくれると思ってるんですか? 甘いです! メープルシロップよりも甘いです! お金が惜しくてこんなことを言ってるわけじゃありませんよ、ぼくはいち会計のプライドにかけて! このままうやむやにされるのはどうしてもガマンがならないのですっ!」

(P114)

「あのひとはばかで、秘密主義で、ひとを怒らせる天才です。そして他人の尻を触りまくる変態だ」
正確には、シーカが執着しているのはハルセイデスの尻であるが。
「それでもこいつらには慕われているんです。その意味を考えてみていただきたい」

(P192)

グランドマスター!—呪われた女騎士? (コバルト文庫)

シーカのセクハラ親父ぶりに一段と磨きがかかってましたね。
最初のほうにあったハルさんの自己犠牲の精神は身代わり伯爵のリヒャルトを思い出しました。パンと尻ではえらい違いですが。オチはレギ伯爵の末娘を思い出すなど。

「むかし、とある美食の国が砂漠に戦争にいったそうです。お抱えのコックまでつれていって、惜しげもなく大量の水を使って乾メンゆでて食事をしてたそうです」

(P66)

脳内でヘタリアで再生された。

「ああっ、あのかまえは?」
見物人たちが叫んだ。
「あの微妙に指を曲げた手つきは!」
「まさか……っ」
「恐怖のおさわり攻撃——!?」
聖少女のようなほほえみで迫りくるシーカにおびえ、アスティルは河原を逃げ回った。

(P104)

グランドマスター!—総長はお嬢さま (コバルト文庫)

初樹川さとみ。
ミトラーダ修練会から93年ぶりに女性総長が誕生した。ハルセイダスに与えられた使命は黎明の使者団(一般公募)の団長となり、姫総長シーカを守りつつ水戸黄門よろしく大陸をめぐる旅に出ることだった。
コメディです。振り回す人振り回される人です。ヒロインからしてあとがきに「キモカワヒロインを書いてみたらただのおっさんだった」というキャラで奇人変人胃を痛める人の組み合わせです。
珍しいなあと思ったのはタイトルになるぐらいなのに姫総長シーカ視点が一切なかったこと。
だから最初のほうはただの箱入りなのか、あえて空気を読まない篤姫でいうところの家定ポジションのキャラなのかどっちかなーと思いました。

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