タグ「 本宮ことは 」の記事

5件の投稿

茨姫は嘘をつく。 (一迅社文庫アイリス)

宝石姫は微笑まない。の少し後の物語で主人公は変わっている。
読み切りといえば読みきりだけど、宝石姫は微笑まないの1冊まるごとネタ割り前提のあらすじがあるので、宝石姫未読ならそっちから読んだほうがいいかも。

本宮さん自身twitterで書いてたことだけどこれは確かに上下巻だな! あと1冊分ぐらい読みたい。セルツァの内面をあと1冊ぐらい掛けてお楽しみたい。宝石姫はセルツァが好きでこの1冊はまじごほうび過ぎる。
ちゃんと幸せになれよっておもった。

わたしてっきりディンドゥルがメインなんだと思ってて、中盤ぐらいまできてあ、ティサのほうだっておもった。
うっかりおっさんもえをこじらせていたからな。P109のやばさよ。2次元の煙草はロマンだな。
わたしあれだけ登場人物紹介もあらすじもみてたのにね。っだってディンドゥル格好いいからな。

夢見る宝石と銀色の恋人 ダイヤモンド・スカイ (ルルル文庫)

タイトルがタニス・リーだなーとかこの表紙のディアが巨乳である、とか思ってたら章タイトルもSF作品があって笑った。
ディアはエルドとともに母方の祖母を訪ねる。そこでディアは今まで《魔法》だと教えられてきたものはすべて人の頭で考えてこられた産物だと知らされる。
マリルがとてもロックである。あとサザンラディヤーの設定が紫の砂漠と聞いて! だった。とてもよい。

銀色の恋人 (ハヤカワ文庫SF)

銀色の恋人は年単位で[いつか読む]タグなのだ。

人形の館と鳥籠の姫 ダイヤモンド・スカイ (ルルル文庫)

帯の文句が「開幕」だしきっとシリーズ前提のはず。本宮さんの読みきりじゃないほう読むのはじめてだ。

17歳のディアは幼い頃から従者フォースと2人だけの世界で暮らしてきた。
2人が住む洋館には多くの《人形》が《魔術師》でもあるフォースの力によってかりそめの命を吹き込まれ、ディアの健やかな暮らしを助けた。平穏な日常は続くかと思われたがある日のこと……。

事前に「本宮の中二病要素が詰まっています」というのをみたんですが、カバー袖の登場人物紹介が既に懐かしい。
ついであとがきを読むと本宮さんが中学生の時に作った物語がベースらしい。
それはもう黒歴史的に懐かしく感じるはずです。「中学生が授業中にノートに小説書いたらこんな感じ」っていう感じが溢れてるんですよ。支離滅裂とかそういう意味でじゃなくていい意味で。
そういう意味ではただしく「女の子の中二病1」だなあと思います。

レプリカガーデンの2巻ぽいかと思ったら月の人魚姫だった。
あれだけ話動いててしかもまとまっているのに、最後まで来たら「まだまだ序章オブ序章です」ていう気になるのが凄い。

「ピレーモンとバウキス」派普通に読みたいと思った。なんかこういうのありそうだけどな。比翼連理的に。

「腐乱臭のする死体」描写があるのもすごいと思った。
あとね読み終わってからびっくりしたんだけどファンタジーかと思ったら宇宙だと……? スカーレットウィザード展開ktkrみたいな。まじびびる。あとフォースとかフィフスとかフラクタルチャイルドを思い出す。懐かしい。

続きも読みたい。

  1. はしか的なあれ []

宝石姫は微笑まない。 (一迅社文庫アイリス)

長期シリーズはまるで手をつけてないけど一冊完結っぽいので読んだ。
最初の印象は「MF文庫Jっぽいタイトルだなあ」でした。○○は××ない。

ルディーン王国前国王の娘、この世の宝石と謳われたセラティファーラ(ファーラ)は身を守るため、醜い風貌で寒村で暮らしていた。そこに2人の傭兵が現れた。ファーラが宮殿と共に燃え尽き死んだと思われたのが10年前、実は白金の騎士に助けられ生き延び、隣国ランディスケリアの王妃である叔母にひっそりと助けを求めたのが7年前。腕輪が叔母のもとに去年辿り着き、ようやく助けと迎えの手が伸びたのだった。
3人はランディスケリアへと向かう。

ファーラが「突然亡国の姫であると知らされる」とか「ひっそりと暮らしていた」とかそういうんじゃなくて、生きることを第1目的にして、騎士の指導のもと剣の修行をしていたり愚鈍な娘を演じている辺りがグッドなのです。
しかしなんだな融通のきかない四角四面コンビというのはなかなか萌えるな!
しかしわたしはセルツァのほうが好きなんだ。あの「いいひと」すぎるところが。

本宮さんあとがきに「床ローリング」とかあってびびる。スラングと思ってたら意外と一般名詞……?

雪迷宮 (幻狼ファンタジアノベルス)

あとがき曰く飛鳥・奈良の風俗を少し意識して平安と中華の要素も入っているけど、地球ではない異世界が舞台。名詞とかは漢字名なんですが不思議と和風とはなんか違う感じのファンタジーです。
恋愛もので一冊完結です。
本宮作品を読むのはこれが初めてで、「かつくらのメールインタビューで自分の読書履歴とキャラ萌え履歴をみっちり書いておられた方」という印象です。

神話の時代、その地には異界に通じる《門》がありそこから異形たちがふきだし世界は緩やかに滅びようとしていた。対策に頭を悩ませた王のもとへ自分は異界を奉じる巫女だと名乗る痩せこけた娘が現れた。
彼女は「異界の門を自分の胎内に封じる」と王に進言した。いずれ壊れる人の身に封じるのではなく血脈で封じるのだといった。
そうして《門》を守るため巫子姫は代々王の妃となり、巫子姫はかならず女児を産み胎内の《門》は娘に譲り渡されてきた。世界に唯一の赤い瞳は《門》を宿す巫女の特徴だった。
時代は流れこれは37代目の巫女の物語である。

封印設定に加えて「《門》は最初にあった場所からあまり遠くへ動かすことは出来なかった」という設定から何となくビーンズの封印の女王を思い出す。でも似てるかと言われれば全くそうではなく、わたしの中では「巫子姫の目は赤い」「胎内の門」から魔女とラフレンツェが飛んでくる。
純潔の結界はむしろ破られるべきなんですが最初の1回で懐妊しその娘が次代の巫女となるため、王以外と結ばれることは許されないのである。

読み始めてみるとなんだか行間が空いてる気がするなあでもフォントサイズは変わらないはず……と思って試しに手元にあった世界画廊の行数を数えてみる。18行。対する雪迷宮は16行。2行違うだけで見た目の「詰まってる感」がこれだけ違うのかと少し驚く。

初恋もえ。
とてもいい本だと思う。面白いしすげえ! とおもった。でも正直小骨が喉に刺さってる感があるのは否めない。
しかしこの本はネタバレを回避しつつ感想を書くのがとても難しい本だ。
すごい話だと思うしご都合展開でもないとは思うんですが、6:4で「ハッピーエンドであること」が残念な感じ。でも面白いんだから不思議な話だなあと。妾がよいね! むしろ雪より妾が主人公でもよかったね!

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