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萩を揺らす雨?紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫)

割と前に書評家の方がTLであげていた日常系ミステリ。何が会ったのか最近本屋の平台で見かけることが割とあった。
関東かつ観音様が見下ろす街ということは鎌倉のあたりなんだろうか。コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営むおばあさん、杉浦草が語り手である。65歳になってこの店をオープンして、今は人気のある店となっている。ここは草さんがいれた振る舞いのコーヒー目当ての客もそれなりにいる。無料のコーヒー目当ての者もいるが、それはそれである。常連たちとの会話で小さな事件に気がつくのだった。短編集。
語り口は淡々としている。「紅雲町の草」と「0と1の間」が好きだな。

カラフル (文春文庫 も 20-1)

生前の大罪で輪廻のサイクルから外された「ぼく」に大当たりと天使がやってきた。
今なら輪廻のサイクル復帰をかけて再挑戦できます。できますというか辞退はできません。ボスつまり万物の父の決定です。決定に逆らうことはできません。大当たりといってもあなたは楽園にいくわけではありません。もうすぐ死ぬ「小林真」という少年の体に入って生活をしてください。あなたが忘れた前世での罪を認識したらその時点で終了。あなたの魂は輪廻のサイクルに戻ります。

懐かしい……!
サイト名colorfulはこの本から取りました。
初めて読んだ時はまだ新刊棚にあったと思うので多めに切り上げて約10年前。
小林真と同世代でした。やっぱりあれですね、10代のときに好きになった本・物凄く好きだった本をもう1回読むときは気分10代。

「物心ついたときからそばにいた、ぐずで、ぶさいくで、頭悪くて、いくじなしで、病的に内弁慶で、友達もできない、だから年中おれのあとばっかついてまわってた、世話のやける、目の離せない、十四年間、全く目が離せなかった弟が、ある朝、なんてことない普通の朝に突然、ベッドの上で死にかけてた。しかも自殺だ。自分で死んだんだ。どんな気分になるか考えてみろ!」(P176)

何か書こうかと思ったけど貴様の不幸自慢をして楽しいかァ!という内容になりそうなので自粛自粛。うむ。学校は毎日行ってました。主成分本と意地で。

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