隠居したいんだけどまるで隠居できそうもないルートを突き進む(進まざるを得ない)ヤエト先生の話。
2巻は1巻比雰囲気がライトになった気がします。とても楽しい。
一度は左遷された身だけど超出世することになったり1超出世したけどやっぱり中間管理職として悩んだりしている。ヤエト先生皇女とかジェイサルドとかどころかスーリヤとかシロバ2にも心配されまくりだ。ちょっと若だんな(しゃばけ)を思い出した。
ヤエト先生は不憫である。幸せになれるといい(※隠居以外で)
《黒狼公》領は砂漠だけにちょっとイスラム圏の匂いがする。
1巻はヤエトとジェイサルドと皇女が好きだったんだけど2巻はルーギン株があがる。割とフリーダムだった。
伝達官は男女の仲にはなれないんですよ。しもい話を軽やかに爽やかに言い切ったりヤエト先生との会話がとても楽しかった。下巻ラストの関節最強王決定戦に笑った。あと皇女が可愛かったです。
皇女は立ち上がり、暫しこちらを見上げていたが、ふいに長椅子の上に登った。挑戦的に見返されてようやく、皇女のほうが少し目線が高くなるからそんなことをしたのだと理解した。
——なんと子どもじみたことを。
呆れていると、皇女は両手を腰に当てた。
「だいたい、ちょっと大人だと思って、偉そうに」(下巻 P108)