倉庫で古本屋を営む北村古書店の客観察記録(※小説)
愛読積読印読猟読、本に魂を奪われている様々な人が出てきている。
3桁程度の積読を発生させたり定期的に本を買って趣味として月15冊以上読む辺りで結構少なくなる気はするのですが、twitter辺りでは珍しくもなんともない。ということで実在の人物が思い浮かぶ。
ちょーでるたんっぽいとかななきさんが怒り狂うとか。本読み的に自戒しつつ読み進めていくのが楽しい。
玄関から廊下へと壁の両側が天井まで本でいっぱいだ。三つある部屋も本が溢れている。どの本棚も二重に本が並べられている。ダイニングルームも本で埋められ、その隙間にテレビや冷蔵庫が隠れていた。テレビもあるが、ほとんど見ることはない。食卓の上も下も本でいっぱいなのだ。トイレの中も、風呂場の中にも本棚があり、本が並べられていた。これでは人間の住む空間はないといってよい。当然、所帯も持てない。嫁さんひとりでも、居場所はないのだった。
(P19)