永遠の未完になるかとも思った、10代のときに読んでた本が完結するというのは感慨深いというか妙に寂しいものがあります。なんか凄く面白かったんだけどなんだろうかこれ。
朱音のキャラあんまり変わってなくてよかった!
イデアマスター一人称で視点が話ごとにころころ変わるけど(坂本藤谷朱音ユキノ)やっぱり朱音のが一番しっくりきた。コゴエノイロの坂本と朱音は可愛いなあ。
ていうか坂本君が全体的に可愛い感じのキャラになってた。サラダ油のくだりとか、「コゴエノイロ」全般的にとかストロガノフとタッパーのところとか、プロポーズしてたりな。
打ち上げで朱音が東京に帰るならバンドクビだよ宣言したあと坂本と一緒に帰ってて「西条に謝る話がある」って言ってるシーン、別れ話?ってとてもどきどきした。
高岡尚→朱音の呼び方が「アカネ」になっててとまどった。あれ源治さん?その割に喋り方がマイルドだよっておもった。この人西条さんとかアカネさんとかあなたとか女子高生とかは言ってたけど呼び捨てキャラではなかったはずなんだ……あとギター屋さんと歌う人の組み合わせはよいね。可愛らしい。でもミドリが実に可哀相だよ。
イデアマスター1(センセイ一人称)は何が始まったのか分からなくて、喋ってる分には藤谷なんだけど中身は見えなくていいよ! みたいな。読むのにすごくHPが必要だった。
ユキノはいいヤンデレになってた。熱の城よりもっとあれげな。
ヤンデレは桐哉担当だと思ってたんだけどなー。少なくともこの巻の桐哉は普通の人寄りだったな。
個人的にラッシュの存在意味がよく分からなくて、グラハースピンオフ? にしてはあまりにもギター屋の存在感が薄くてAGEに収録されてる短編みたいだ! っておもった。
私オーラバはヘヴンズ・クラインぐらいで脱落したしイズミはスーパーファンタジー文庫分しか読んでないし、メガロとかにも手をつけてないのでこれがラスト若木作品になりそうなんだけどグラハー新書版が出たらまた買うんだろうなあって思った。我が家のグラハーもうぼろぼろなんだよな……
「知ってるよどうせ僕ら仲悪いよ、だけどこれラブソングなんだから愛し合おうよ!」
「はいちょっと待ってー、質問します。まさか、あんた俺に対して歌ってるわけじゃないでしょ、このラプンツェル」
「うん、俺が好きなのは別の人。すみません」
「うわ即答?」
「あっごめんね! 高岡君も好きです、俺の人生ランキング6位ぐらいです」
「俺は藤谷クンなんかランク圏外です」(P21)
「俺が思っていたより生産性が高い。サラダ油は偉い。健康で前向きすぎる。しかも強靭だった。俺が甘かった。未知の世界だった」
「坂本くんの頭の中で『油』っていうと、まだガソリンとか灯油だったんだ」
「そう。駄目だ、俺の世界が狭い!」(P72)