わくらば日記 (角川文庫)

昭和30年代、人やものから記憶がよみとれるふしぎな能力を持っている姉さま(鈴音)と私(和歌子)の話を、それから数十年後の私が懐かしみながら語る話。語り部のほうの私はたぶんもう60は確実に越えている。
連作短編。
ある日クラスメイトがひき逃げ事件に遭い、姉さまは私の記憶と現場のあとから遡り犯人のすがたを見た。警察には届けるのは待ってと姉さまに言われていたが、私が恋心を抱いていたお巡りさん(秦野)の関心を引くべく事件の犯人と秘密にしておいてと言われた姉さまの能力をことを話してしまう。内緒にと頼んだけども秦野もまた上司に喋ってしまう。上司の神楽は姉さまのもとに強盗殺人事件の依頼を持ってくる。

姉のもとに持ち込まれる依頼をもとに透視、とかいう話ではなくメインは姉と妹の日常。
全体的に物悲しい感じ。