ガン病棟のピーターラビット (ポプラ文庫)
グインサーガの人の別名義。
2回目のガン告知→入院→治療→退院、それから現状について。なエッセイ。
退院してからとあとがきが重かったな……背中にずしんと来た。

そのお二方のことを思うにつけ、私は「まだ、ガンでよかった」と思わずにいられない。小説書きであり、ジャズピアニストを目指している私にとって、何が恐ろしいといって、今持ってる指と手の「技術」がそこなわれること、そして物語を生み出す源泉である私の「脳」の機能がそこなわれること、これほど恐ろしいことはこの世にありません。

(P142)