村田エフェンディ滞土録 (角川文庫 な 48-1)

村田=人名
エフェンディ=学問を修めた者に対する敬称
滞土録=土耳古(トルコ)滞在記

明治の頃、トルコに留学した村田の現地での人々との交流とか
初めて見知ったこと、宗教のこととかが淡々とつづられたエッセイ風の小説
これ小説だよなあ?と途中で悩むことしばし
(同作者によるエッセイ「春になったら苺を摘みに」がちょうどこんな感じ

このはじまりでこの終わり方はない。衝撃的だと何回読んでもこのラストはぎゃあと思う。
鸚鵡(オウム)がとても好きだ。絶妙のタイミングで叫びをあげる。
曰く「悪いものを喰っただろう」「友よ」「いよいよ革命だ」
「繁殖期に入ったのだな」「失敗だ」

家守綺譚とのリンクにときめく。

希臘とか土耳古とか普通に変換できることを初めて知った。