カテゴリー「 読了 」の記事

1988件の投稿

クドリャフカの順番 (角川文庫 よ 23-3)

約2ヶ月目の積み本崩し。読むのは多分これが3回目ー。
文化祭の話題だから読むのは後2ヶ月ぐらいあとでもよかったんじゃないかーとかも思いますが。

たしなめるような折木さんの声。わかっています。いまはいろいろ忙しいんです。そうでなくてもわたし、好奇心を持ちすぎだとしばしば折木さんに渋い顔をされています。重々、わかっているんです。ですが、どうしても、駄目です。知りたくて知りたくて、私、言いました。
「……わたし、気になります」

(P291)

オペラ・アウローラ—君が見る暁の火 (角川ビーンズ文庫 56-8)

久々の再読。
バシュラールはいい男だなあとしみじみしてました。

さて最終巻が出て数ヶ月。いよいよ全プレが届きそうな時期にさしかかりました。

小冊子の内容は
・栗原ちひろの書き下ろし小説(最終巻が出た後ならでは、のお話になるかと思います)
・THORES柴本氏のイラストラフ

ポストカードも柴本氏のミニ画集といった感じになるのではないかと。
絵として本当に美しく完成された氏のイラストを、ぜひこの機会にご覧になって、長くお手元においてください。

この間の小冊子のようなものが来なければいい。カナギとミリアンの後日談とか読めればいい。

メグとセロン 3 (3) (電撃文庫 し 8-26)

時雨沢長編で非上下巻というのはとても久しぶりな気がするなあ。
・ニックは意外と鬼
・セロン終了のお知らせ
・メグは可愛い
・しかしこのシリーズはいかにセロンが可哀相で不憫で可愛いかがメインだと思います。

ショコラティエの勲章 (ミステリ・フロンティア 44)

老舗和菓子屋<福桜堂>に勤める絢部あかりとその2軒先のショコラトリー<ショコラ・ド・ルイ>のシェフ長峰和輝とスイーツと人間関係と謎の話。連作短編。
前作ラ・パティスリーとも地続きです。

家庭的な南仏料理の店も出てくるから、作者違うけどタルトタタンの夢とも繋がってそうな雰囲気だ。
しかし今回は縁遠いフランス料理ではなくチョコレート。ケーキ。上生菓子。なんたる身近さか。チョコ食べたいとついったーで叫ぶこと2回にわたる。そして今我が家には友達のお土産であるロイズのチョコがあったりするのである。むしゃむしゃしてやった。今は満足している。

チョコ断ちをしている人は決して読んではならぬ本である。

「低カロリーなら、女性客は大喜びで買うと思いますが……」
「冗談じゃない。私は、健康食を作るために菓子職人になったんじゃないんです」長峰シェフはかすかに笑った。「おいしいものほど体に悪い。甘いもの好きは、それを覚悟しておくべきですよ」

(P202)

RDG レッドデータガール  はじめてのお使い (カドカワ銀のさじシリーズ)

世界遺産に認定される玉倉神社(山伏の修験場)で育った鈴原泉水子と山伏の修行をしている相楽深行(泉水子の父の友人の息子)の話。

タイトルが凄い。はじめてのおつかいってそっちか(゚д゚)!みたいな。
色んな意味で絶滅危惧種な中学生の女の子の話です。
泉水子と深行の関係は須賀しのぶの「アンゲルゼ」の陽菜ともーちゃんをもうちょっとライトにしたような感じを受けました。

泉水子は超内気で、玉倉神社が路線バスも通っていない山奥にあるため車での送り迎え必須なので学校帰りに遊び歩いたりできない。即帰宅なのである。
あと電子機器(パソコン・携帯・電車の切符の販売機)をちょっと触っただけで片っ端から壊していくのでJDCシリーズの龍宮を思い出した……

とりあえずまだシリーズ1巻2人の出会い編という感じなので続刊に期待。
とても面白かったです。

深行はうなずき、泉水子を見返して真顔で言った。
「ドタキャンするなよ。これでおまえが行かずにだめになったら、この先一生いじめ抜いてやる」

(P170)

泉水子の手はふだんより熱っぽかったが、深行の手の温もりは伝わってきた。包む込むほど大きく、骨ばった指が長く、力のある手のひらだった。その温かさからは、深行の自信がこちらにまで流れ込んでくるようだった。ひとりで何でもしてきたという自信——そこに裏打ちされた、何が起ころうとなんとかなるという楽観的な気がまえ。
(口先だけじゃないんだ、深行くん……本当に怖くないんだ)
深行と交わしたどんな強烈なやりとりよりも、彼の手のひらのほうが多くを語っていた。今になって初めて、深行がここにいると実感したような気がした。

(P198)

本当はちがうんだ日記

急に穂村弘分が不足したのでエッセイを借りてきた。
この本の最初のほうでは未婚いってたけど、最後のほうでは妻という単語がごろり。ここら辺で結婚したのかしら。いやなんかの本で、ラストでプロポーズをして終わりみたいなのがあったなあ。



頭のいいアホの坊ちゃまバブー(バーソロミュー)とその乳母(ただし男)の剛の話。コメディ。

プラチナブロンドって金髪なんだ!?とおもった。いやブロンドは金髪なんだけど、上にプラチナと付くと銀髪の印象があったのだ。いやウィキペ的には白に近い金髪で、母が真っ赤で、バブーがストロベリーブロンドだからちょうど混ぜた色なんだけどな(色の印象的に

そしてラルがとても私好みだ。王様ゲームのほうで、冒頭からこいつはネウロ的ドSの匂いがするぜーと思ってたら本当にドS言われてた。にやにやした。
とりあえず3巻もあるようなのでほっとした。なんか今巻で最後のような気がしていたのだ。杞憂だった。

生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 )

1巻と同じく生徒会がひたすらだべってる話です(パロディ含む
途中危機とか危険とか一大事が訪れたりしますが次の話に移ると何事もなかったかのようにだべりモードが再開されます。

私化物語は駄目だったけどこっちはアリだなあ。
真冬スキーが一人追加されまーす。

かくれオタク9割

タイトルはアレですが2次元な方向以外も含まれてます。
出産オタクとか初めて聞いた。世の中には色んな人がいる。

カラオケに入ってないどころか聞いたこともない曲だったので「その曲は何?」と尋ねるとコンサートのときにだけ演奏される曲でCDには収録されていないという。
(略)
しかし、一般のファンが「コンサートで聞いたことあるけど、名前は知らない」というマニアックな曲を彼女たちは歌詞も振りも完璧に覚えているのだ。
彼女たちは「会社の人とカラオケに行ってもこういう曲は歌えないよね?」と楽しそうに話し、コンサートでしか演奏されない曲を熱唱することで彼女たちの結束は強くなるのだ。

(P67)

これ男性アイドルオタクのところにあったけど、超重力が頭をよぎっていったよ……

オタクの友達は全員ネットで知り合ったという女性も少なくない。二次元オタク以外も同じのようだ。(P103)

私も本の話ができる人を求めてネットへと旅立ったのだった(当時10代)

私の周りは「ネット上に『友達』がいるなんてありえない(ましてやオフ会なんてもってのほかよ!」という感じなのでオタ趣味どころかネット上で何をやっているかも隠し通してます。

底辺女子高生 (幻冬舎文庫)

Xちゃんは、田舎の高校生にしては珍しくポケベルを持っていた。……そう、ぎりぎりポケベル時代だったんです、一九九八年は!(P65)

何回読んでもノスタルジーなここ。
職場で歯磨き中に単音の着信音が流れて「今今日び珍しい着信音流れたなあ。ポケベルっぽい」っていったら5つ下の子に「ポケベルの音自体知らんわー」といわれたあの哀しさよー。

PAGE TOP