カテゴリー「 単行本 」の記事
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本とコーヒー。そのふたつがある、贅沢な時間を過ごすことができる場所。それが「ブックカフェ」である。だが一口に「ブックカフェ」といっても、その形態はさまざまだ。(中略)さらに個人オーナーが開いた店ならば、「ブックカフェの数だけ、スタイルがある」と言ってもいいくらい、そのかたちは少しずつ異なってくる。 (はじめに)
私とカフェ(もしくは喫茶店)はとても縁が薄いのですが、なんかこの表紙にきゅんとしたので借りてみた。
カフェをやろうとおもったきっかけ、開業資金の話とか経営に関することとか店のこだわりとか、9つのカフェオーナーに聞いてみる、という本。
つか私は旅先で「疲れたらカフェで休憩する」ということを覚えればいいと思う。一人旅=喋らない=疲れてることを認識できない=気がついたらカラータイマー点滅しまくってる。喋らないのと認識できないのがイコールなのは私疲れたらすんごい無口になるんだ。自動で省エネ。
しかし嵐山の昼抜き疾走7時間は萌えが栄養分になってたとしか思えない(ソフトクリームひとつとコーヒーひとつであそこまで走れるほど私は燃費よくない
カテゴリ的には児童書。12歳以上推奨らしい。今の12歳こんなの読むの?(賢いなあ)とか思った。
戦時中の女子校でミッションスクールの話。初皆川博子。
皆川:もう1本『倒立する塔の殺人』というタイトルだけはあるんですが中身はない(笑)。桜庭さんは?
桜庭:春ごろにカトリック系の女学院を舞台にした本を予定しています。閉鎖空間としての学園を演劇っぽくつくって、鎌倉の大仏ぐらい大きい不気味なマリア像があって、そこに読書クラブっていう狂ったように本を読む少女がいて。
皆川:あ、かぶった! 『倒立する塔の殺人』の舞台がミッションスクールなのよ。ノートにね、小説を何人かで回し書きしていくっていうスタイル。野性時代2007 2月号 桜庭一樹with皆川博子魂の姉妹対談
これを読んでいつか読もうと思ってたのだ。
悪意! 毒! 親愛!
戦時中でも女子校は女子校だ……
異分子のイブちゃんとかヌーっとしてボーっとしてるからヌーボーとか直球なあだ名がそこここにあった。
青年のための読書クラブとかリリィの籠が好きな人はいいかも。と思った。
Wuthering Heights? エミリー・ブロンテ……嵐が丘?とか(←嵐が丘の原題は初めて知った
カラマーゾフと白痴が出るたびにコチと裏庭の方だ……と。
徹底的に尽くすか。ひたすら見つめ続けるか。死に至るまで苦痛を与えるか。死なせてはならない。死んだらすべてが終わる。我が恋もまた。いずれにせよ、根本にあるのは、支配と被支配の関係である。尽くすのもまた、支配のひとつの形なのだ。
(P89)
流行りモノに手を出してみようと思って川上未映子の既刊をまとめて借りてきた。とりあえずエッセイに手を出してみる。エッセイというか、ブログの書籍化。
日記というには余りに杜撰な記録であるし、随筆というには悲しいほどに直観に乏しく、コラムというには心構えが多分に脆弱
(あとがきより)
この前読売に桜庭一樹と一緒に載ってたエッセイでも思ったけど本当に一文が長いなーと。ふんふんと読む。
私は会社に行って女を呼び出して、そこで私は逆上したわけで。その場には喫茶店の店員が存在したために体を取り押さえられ考えていた復讐は阻止されたけども、後日私は女の実家の住所、電話番号を調べ上げて、週に3回は呪いの電話をかけていた。(P80)
この辺はなんかエッセイとは思えないのだ。この後もっと凄いことになる。そういう話なんじゃないかと思った。こえええ。
分類的にはエッセイのようですが、ただものではない。
クラフト・エヴィング商會をキリハラキリコで割ったような感じです。なんとも不思議で、とても笑える。ちなみに装丁とイラストがクラフト・エヴィング商會担当。
十月某日 一五〇八
押入れ上部棚より什器を取ろうとした拍子に、敵(大)一体が突如上から降ってくる。これをテロと呼ばずして何と呼ぶ。手近の火器にて応戦、電光石火の勢で敵を殲滅す。直接の被弾こそなかったものの、我が軍の精神被害激甚、以後数日間戦闘不能状態に陥る。PTSD発症者多数。(P100)
敵スペック:黒い・早い・沖縄には多く生息し、北海道では見られない。ホームステイ・イニシャルGなど複数の異名を持つ。
立体的な映像が浮き出るというデマが流れたシャツでめちゃくちゃ笑ってしまった。笑う→止まる→同じところが目に入る→笑うを繰り返していた。
↑では分かりにくいと思いますが、文字が赤と緑でふちどりがあって、しかるべき眼鏡で見ると飛び出しそうなタイトルをしている。
ダヴィンチでやってたエッセイです。
最初の方は穂村さん独身だと思ってたんだ。なんかのエッセイで「妻」って単語を見て、初めてこの人結婚してたんだって分かった。
エッセイには恋人の話も部下の女の子の話も恋愛の話もかなり出てくるけど、「俺は駄目な男なんだ!(主に男女間の機微において)」という感じの内容のが多いから「彼女はできても妻はできない」人なんだと思ってた。
風邪の自覚がそうであるように、恋も気づいたときには、もうすっかりやられている。その段階からなんとか防ごうとしても、まず難しい。薬を飲んでも休養をとっても、結局はフルコースを味わうことになる。症状の重さや結果の善し悪しはさまざまなだろうが、一通りの流れに乗るしかないのだ。(P126)
この回の話はきゅんきゅんしていたのだけどもここが最きゅんであった。すっかりやられている∩゚∀゚)
自分では当然そうだと思っていたり、自然に行っていることが、他人にとってNGというのは怖ろしい。好意を持っている相手の地雷を踏むのは怖ろしい。(P68)
この話は昨日読んでた本(つまり桜庭一樹日記)のグレートサスケだ!と思った。なんか繋がった話に思えた。相似のものはひきあうのかーと流浪の美貌の大賢者的なことを思った。
それにしても、共通の認識(だと思っていたこと)って難しいなあ。裏切られた(と思った)ほうも。怒りに触れた(おろおろする)ほうも。たいへんだ。互いの善意とか、歩み寄りたいと願う真心だけがこういう窮地を救うのかもしれない、と思ったり。
桜庭一樹日記-P112

淡々と着々と月日は流れているなあ。
というか千晶先生死ぬんかと思った。いや今後は分からないけども。あの煽りだったから、ちょーまじで心配したのだ。
アパートの人たちはいいねえ。ちょっと昔の自分がこれ見たら多分適当に言葉を置き換えた後、ごっほうと盛大に血を吐いてのた打ち回ってると思う。
「Mは、苦しくてミジメで哀しいことに文句言ったりしな?い。むしろ、カ・イ・カ・ンでしょ!? でもこういう苦しみ屋さんは、苦しいミジメだ哀しいって文句たれて、世の中を呪って他人を妬んで……それで満足しちゃうの。同志を得たら『な、俺たちってミジメだよな。世の中ってヒデェよな』って言い合えるから、ますます満足度が増す。負のコミュニケーションだネ」(P55)
長谷の親馬鹿っぷりは久しぶりに見たような気がするなあ。
ごちごち。
本屋で3日ぐらいまでなかったゴシック平積みゾーンができてたので何かと思ったら富士ミス×直木賞帯であった。ゴシック既刊と砂糖菓子が並んでた。帯は地味めで、LOVE!はなかった(ていうかマルタにもなかったけど……
ということで久しぶりの再読である。
昨日テレビをぼへへへーと見てたら夕方の再放送(というても別局なので本放送といえば本放送)でちょっと前のあいのりがあって、それを見ていたのだ。
ロープを渡してその上に板を置いた程度の粗末なつり橋を渡るところがあって、足を怪我した女の子がいて、その足じゃ無理だ!お姫様抱っこだ!つってお姫様抱っこでつり橋を渡る2人。
恋に落ちる女子。吊り橋効果を地で行く女子。人間の本能すげえええと思った。
で、その回の終わりで、女子全員(3人)のラブ矢印がひとりに向いたところで終わったので、この後の展開が気になったのであいのり公式で確認。
吊り橋お姫様抱っこ男子は仕事的に自主リタイア、吊り橋女子はドクターストップで強制リタイア、もう一人は別の男子と出来上がって帰国。(もうひとりは名前を忘れた)という凄い展開だったのでびびった。
とここまでが前振りで、桜庭一樹があいのりのことでなんか書いてた気がする……なんだっけこうばっさばっさみたいな……と気になったので読み返した。
それにしてもほんとにホラー映画みたいにどんどん仲間が減っていくなぁ。恋愛はジェイソンだな。うわ、何この発想。はははははやくこの青春スーツを脱がなくちゃ脱がなくちゃ。でも脱いでもピカピカの眩しい青春ボディが出てくるだけだから何か着なきゃ。(P175)
そうだここのことだ恋愛はジェイソン!と腑に落ちた。
ねこ鍋写真集の小さい方。
大きい方の方が内容的には好きかもとおもった(大きい方は本屋でしか見たことないけど








