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トラベル・スクラップブック

おしゃれ雑貨的な本。
もうちょっと1人あたりにページが割かれていればよかったな。「写真オンリーキャプションはあってもほんの数行」がとても多い。スクラップブックの作り方ではなく完成品の一部をお披露目、雰囲気をおたのしみください写真集的な位置づけだと思う。

文章は写経のように書くのがいい

読まず嫌い。が面白かったのでそれ以外の千野帽子既刊を探しに行ってなんか気になる感じのオーラを放ってたので読んでみることにした。主に文章術っぽい本です。
文章を書く本来の楽しさは「自分のために書く」という自己完結型にあるのではないかというのにはじまる。

実践編。(香山さんの実際書くときにしていること)
構想はあまりしない→思いついたところから書く。考えが詰まりそうになったら具体例を。ちなみに嘘や作り事はよくないよ。話の着地点が分からなくなる。エンタメ目指すならそれもいいけどここではそれを目的としていない→具体例を書いたらそれについてのツッコミを。

図書館の007の棚の辺りにおいてあるちょっと気になってた本である週末作家入門の紹介が載ってた。小説家指南の本だとおもってスルーしてたんだけど普通に文章術的な方向の本らしい。それならいいかなと思って今度よむ。

作家が本当に悩むのは、この「どこまで書いていいのか」というギリギリの線引きについてなのではないか。誰もが読みたがる心温まる物語や美しい恋愛などをいかに上手く書くか、といったことはあまり問題にならない。本当に問題になるのは、「書かないほうがいいことや、書くことで自分のマイナスになったり読者を不愉快にさせたりすることをどう書くか」ということなのだ。

(P183~P184)

フラメンコのすべて

フラメンコに関する起源・歴史など。歌(カンテ)・踊り(バイレ)・ギター・(トケ)にわけて語られる。
あとはフラメンコをとりまく世界とか衣装とか資料集とか。

親分とシャイタンに呼ばれて読んでみる。SH的にはレコンキスタ・コンキスタドールとかその辺が書かれている。ロマとモリスコ1の共生とかアンダルシアとか。カルメン・アマーヤの写真が載っていた。生きながらにフラメンコの伝説となった人とあった。白黒写真なのにすごく綺麗な人だった。

  1. レコンキスタのあたりでキリスト教に改宗したイスラム教徒 []

読まず嫌い。

千野帽子さんは最近とても気になっている人です。
13歳の夏に本の面白さに目覚めるものの、色んなジャンルが嫌いだったり食傷気味になり読むのをやめたり最初から読まなかったりして名作を読んだのはずっと後だった。この本はそんな名作との和解の記録である、という本。文学論寄りです。

文学! という感じの主に本が取り上げられるんだけど例えが面白かった。「ゴス眼鏡っ娘、ヒロイン修行中」とか。麗しき少年たちの世界は終始笑いっぱなしだった。ラノベにも触れるし夏の100冊企画には必ず入るような有名な名作もあるしここではじめて聞いたというような古典もある。

カミュの「変身」の話があった。「虫になる話」っていうのは知ってるんだけどとてもとっつきにくいなあと思ってたらなんか凄く手を伸ばしたくなるような書かれ方をしていた。
虫になった一家の大黒柱ザムザに最初のトラブル、それが「体の右側を下にして寝る習慣なのにその姿勢がとれないから眠れない」ということらしいのだ。「変身」本文からの引用もあって、いくら下にしようとしても仰向けになるとかそういうことを言っている。
なんだそんな話なのか? とっつきにくいやつかと思ってたら実は気さくな面白いやつなのか?
読めるのか理解できるのかはさておき、「なんか気になる」ということがとっつきにくい本に手を出す重要なことだと思う。1

11.好き嫌い 「わかる」と「おもしろい」と12.読書 あるいは独房を出て外の暗闇を歩くことが正座して背筋を伸ばして読みたくなるようなところだった。

ところがいつの間にか、好きなはずの分野の本を選んで読んでいるはずなのに、どんな本を読んでも、答え合わせをするような感じになっていったのだ。「おもしろい」ことが保証されているものを選んで読んでいるのに、なぜだろう。
それは、頭のなかに、「おもしろいの理想形」が(もちろん、ひとつではなく複数だけど)できていたからだと思う。「飽きた」のとはちょっと違う。本を探すときに、その理想形に近い「おもしろい」を探してしまっているのだ。読むときも、どこかでその理想形との違いを計るような読み方をしている。

(P223)

本っておもしろい! っていうことに目覚めた人がその場で足踏みを続けて読書からはなれる理由はここにあると語る。面白い本も面白くない本もなくてそれは自分とほんとの間に起こる現象なのだという。
悪い意味で「思っていたのと違う」というのはつまりそういう理想形との比較の結果ということなのか? とか読書が「想像してた面白さ」との答え合わせとか消化試合になることは避けたいなあとか今後を考える。

「おもしろい」の話はあちこちで出てきてすごく興味深かった。思わず今までの読書履歴を思い浮かべる。

あとジャンルの話でうっかりドツボにはまる。

ジャンルという制度は、出版の商業モデルを支え、同時に好尚(嗜好・流行)の基準をも作る。商業制度が好尚にフィードバックして、好尚が拡大再生産される。「ミステリ小説とはこういうものである」という理念があって、しかるのちにその理念にそって商業的制度ができるのではなく、まず制度ができ、そのあと理念が遡って作られる。だから商業ジャンルというものは「気がついたらもうあるもの」だ。

(P82)

型破りな作品はしばしば、小説の一ジャンルとして定着する前に書かれてしまう。商業ジャンルの「定着」は、「同じようなものを何作も読みたい人」が大量にいることを前提として書かれているからだ。そこではドラマ『水戸黄門』のように、徹底したパターンの反復と微細な違いが追求されるようになる。それはジャンルが洗練されて純粋になることを意味する。ジャンルが定着して、読者がジャンルにひとつの型を期待・要求するようになると、ジャンルは純粋になって、初期に持っていた雑種性を失う。(略)ジャンルのファンとは、個々の小説が好きなのではなく、特定のジャンルという抽象的な類を愛する読者だ。

(P95?P96)

ミステリ項のジャンルの話だけどうっかりミステリを別の話題に置き換えたりしてしまう。考える。悩む。
本を読み終わってからもう3日4日経つけどこの辺の話を考えだすとどこどこ深みにはまるようで傷ついたレコードのごとく同じところをぐるぐる回っている。非常にgdgdしている。まだ自分の立ち位置も見えない。
今後も要係争ということで……

  1. 文学少女のネタ元になるとか! []

本の現場—本はどう生まれ、だれに読まれているか

本はどのように作られているか(企画段階とか編プロとかフリーライターとか新刊洪水とか)
どのように読まれているか(直木賞芥川賞・本屋大賞・アサドク)
対談とかそんな感じの内容。付記でフォローされてるけど基本的には2005年?2007年時点での話です。
情熱大陸に出てた幅充孝さんとの対談があった。

週間としての読書を身につけるという意味で、朝の読書運動は意義深いと思う。私は最初、この運動について聞いた時、「みんなで一斉に本を読むなんて気持ち悪い」と感じたが、教師が読む本を選んだり、読んだ結果について評価したりしないところがいいと考えるようになった。(略)自分で本を選んで毎日少しずつ読んでいくという経験は、将来きっと何らかのかたちでプラスになると思う。

(P107)

朝の読書はわたしはまるで縁がなかったけど実施状況グラフを見てるとおもしろいなあとか思った。
一斉に読み始めるところを想像すると不気味ではあるけど、感想文の提出とか読む本の事前チェック1がないのならよいのでは、とおもった。細切れにはなるけど、本読みなれてない人は10分程度で飽きるよねっていう。2

永江 クライアントからの依頼は増えているでしょう?
 仕事の依頼はくるんですが、金額とか、インタビューを含めた進め方を言うと、「え?」みたいな感じ。去年、テレビの「情熱大陸」に出たら、テレビって怖いですね、めちゃめちゃ電話がかかってくるわ、メールが来るわ、すごかったんですけど、進めていくと「そんなに金や時間がかかるんだったら、やめますわ」みたいなことがたくさんあった。

(P196)
  1. 小学校の時図工の時間に読書画を描くことになり、何を描くか決めたら先生に「これを描きたい、描いていいですか」とお伺いを立てる必要があった。ボツをくらった悲しき思い出。 []
  2. 例:うちの母上。本を読む→5分ぐらいで眠気が→どこまで読んだかわからない→戻る []

編集デザインの教科書 第3版

私編集の仕事はしてませんしする予定もないですが興味がむくっと湧いたので。
多分ついったーで原稿部の人の呻くような呟きとかフォントの話とかで盛り上がりがち+soundseaさんが紙見本ーとかデザインーとか言ってる聖だと思うよ!電波自動受信してるよ!(ちょー名指し
実践編のがおもしろかったー。製本とか装丁とかはとても興味あるところなのです。

ほぼ日手帳公式ガイドブック あなたといっしょに、手帳が育つ。

みんなのほぼ日手帳の使い方。
私今年はほぼ日手帳ユーザーではないのですが気になったので……

「ほぼ日手帳買うタイミング逃した……」って思ってる人は2月1日から4月始まりバージョンが出ます。

READING HACKS!読書ハック!—超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣

私読書論的な本読むの結構好きだよねと思いながら読んだ。

新日本の路地裏新世界の路地裏

路地裏写真集。
世界のほうが好きだ。グラナダとテルチにとてもときめいた。
テルチってはじめて聞く地名だったのでどこかと思ったらチェコのモラヴィア地方とのこと。
チェコとか絵本が凄いところぐらいの印象しかねーよとおもった。テルチはおもちゃみたいな可愛い街だ。

うめめ

人物がメインの写真集。細かいツッコミどころ満載。
笑える写真もありますが、普通に気持ち悪かったり怖いのとかこれ映ってる人の許可とってるの?と思うぐらい盗撮に近い写真も何枚かあります。

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