カテゴリー「 ライトノベル 」の記事

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白と黒のバイレ    鳴らせ、再幕のブレリア (角川ビーンズ文庫)

最後の短編集。
ザビ掲載の二作に加えてがっつり書き下ろし。書下ろしにはリリアナとブランカの出会いとか、3巻の後の3人とか子ども達編とかも読めます。やばいっす。賞扉がなんか立体感があってとりあえず触ったりした。

ザビ分については既読。しかしあれですねセロは乙女ですね。
マリッジブルーだったり「好きな人の苗字と自分の苗字をくっつけて結婚後の名前を呟く」とかまじ乙女。なにそれかわいい。

リリアナがかっこいいのは子ども時代からでした。

子ども達編はおいしい。親となった3人にときめく。マルディシオンが寂しくないのはいいことだ。

「終幕のデクララルセ」が真・エピローグだと思います。
よい物語だった。ごちそうさまでした。

人形の館と鳥籠の姫 ダイヤモンド・スカイ (ルルル文庫)

帯の文句が「開幕」だしきっとシリーズ前提のはず。本宮さんの読みきりじゃないほう読むのはじめてだ。

17歳のディアは幼い頃から従者フォースと2人だけの世界で暮らしてきた。
2人が住む洋館には多くの《人形》が《魔術師》でもあるフォースの力によってかりそめの命を吹き込まれ、ディアの健やかな暮らしを助けた。平穏な日常は続くかと思われたがある日のこと……。

事前に「本宮の中二病要素が詰まっています」というのをみたんですが、カバー袖の登場人物紹介が既に懐かしい。
ついであとがきを読むと本宮さんが中学生の時に作った物語がベースらしい。
それはもう黒歴史的に懐かしく感じるはずです。「中学生が授業中にノートに小説書いたらこんな感じ」っていう感じが溢れてるんですよ。支離滅裂とかそういう意味でじゃなくていい意味で。
そういう意味ではただしく「女の子の中二病1」だなあと思います。

レプリカガーデンの2巻ぽいかと思ったら月の人魚姫だった。
あれだけ話動いててしかもまとまっているのに、最後まで来たら「まだまだ序章オブ序章です」ていう気になるのが凄い。

「ピレーモンとバウキス」派普通に読みたいと思った。なんかこういうのありそうだけどな。比翼連理的に。

「腐乱臭のする死体」描写があるのもすごいと思った。
あとね読み終わってからびっくりしたんだけどファンタジーかと思ったら宇宙だと……? スカーレットウィザード展開ktkrみたいな。まじびびる。あとフォースとかフィフスとかフラクタルチャイルドを思い出す。懐かしい。

続きも読みたい。

  1. はしか的なあれ []

レッド・アドミラル    潜入捜査は戦乱の幕開け (角川ビーンズ文庫 56-15)

レッドアドミラル2巻。ところで1巻が失踪しっぱなしなのですがどこに行きましたか。
読みながらは「ロディアは(女だけど)精神的にイケメンすぎる」としか言ってない気がする。
ロディアはイケメンでランセは格好いいんです。ただしかっこいい≠イケメン。
ロディアは細字で装飾系のフォントっぽいかっこよさなんだけどランセは明朝系の漢字っぽいかっこよさだと思います。
意味分からないといわれそうですがDon't think Feeeeeeeeeel!の領域。
カロルは不憫可愛い系。

思ってたより話がごろんごろんと転がった。そしてわたしも転がった。
暴動な水兵を一喝するロディアさんまじかっけーっす。ガーニムとの一戦のシーンが好きだ。
あと「お前女だったっけ」って言われてて本人さえも忘れているところで笑った。
しかしあれだなP143以降のあたりが好きなんだ。ヒャッハア。

3巻は1月刊行予定ということで、年末前倒しで12月末にはもう出ていると思われる。
なんだもう3ヶ月も待てば続き読めるんじゃないかという事実。早いなー。でも長く読めるといいなあ。

アスファルのハレムの話はエティカヤ編を思い出すぜえ……とバルアン不可を思い起こす。懐かしい。

バカとテストと召喚獣8 (ファミ通文庫)

安心と安定の「公式という名前の最大手」クオリティ

姫路さんとわくわく同居生活スタート(爆裂攻路さん)までは想定の範囲内だったけど
アキちゃん再び→明久VS雄二→明久・雄二VSF組・C組 とか  どうしてこうなった!!!!

しかし玉野さんはまじめにうららさんじゃないのか。2次元3次元の違い以外に何が違うというのだ。
好きすぎるあまり本の中に顕現してしまうとかうららさんパねえ。

いや以前にうららさんとこんな話をしていたのだ。

まろん
@maronu
 古来ゆかしきネタとしては玩具の手錠で遊んでいたらうっかり双方の手ががっしゃーん鍵はあさっての方向へ。(2010-03-27 11:03:09) link
まろん
@maronu
 「ここなら鎖を切れるカッターが存在する……!」そして明久と雄二は屋上から技術工作室(今もうないよねそんな教室)に向かいなかったため用務員室に向かうことになる。のちほど「吉井君と坂本君は本当にデキている」という噂が流れる。(2010-03-27 11:06:27) link

何でこれがいい感じに実現しているのかいみがわからない! いみがわからない!

まろん
@maronu
 そんなあほくさいネタであっても公式でやってもおかしくないと気になるのがバカテスの恐ろしいところ。(2010-03-27 11:07:31) link

まったくだよ! 3月末の自分に全力で同意したい。

「Let's Party!」があんな後ろに影響するとはおもわなんだな。

「雄二! これは一体どういうことさ!」
「明久……! 今日という日がテメェの命日だ! 生まれてきたことを地獄で後悔しやがれ!」

(P108)

ここと手錠ガッシャーンで段々意気投合していく2人と秀吉=久保君の熱い告白のターンが好きだ。
何が言いたいかというと8巻は神展開過ぎないかということです!!!!

つか姫路さんはオープンHENTAIすぎる。くんかくんかしてる。変態という名の淑女すぎる姫路さんはともかく乙女してる姫路さんは可愛いと思います。

「Fクラス代表の坂本だ! さっさと倒して平和を手に入れるぞ!」

(P215)

うっかりこれで爆笑。紫棒はうまいことスルーしたのにゆるふわ大手総受けTLの侵食はひどい。

さらっと1行で終わったけどP156の「交換留学制度」って姫路さんとか案外留学するんじゃね とか思いました。

時計王と魔法のドレス -ばらのフリルと初恋の鍵- (B’s‐LOG文庫)

表紙ぱっと見「なんかアイリスっぽいなあ」と思ったけど、もうちょっと見るといちいちレース風になってるところとかが「ああ、やっぱりビズログだなあ」と思った。
うさみさんちの「ラノベタイトルロゴに使われているフォント」とか見てて改めて思うことには、タイトルロゴが一番装飾されてるのはビズログだと個人的には思っている。すごくデコデコ。
ていうかビズログの「魔王」レーベルっぷりはなんだろうか。これにも魔王が出てくる。

ドレスのデザインから縫製までこなす1ハーモマイアは、ドレスを持っていった先の屋敷の跡取で幼馴染みのカリストルとともに「魔女の森」へと足を踏み入れる。
森で見かけた喋るウサギを追いかけて2人がさらに奥へ迷い込み時を司る魔王クラウドの城に辿り着いた。

アリスパロな冒頭ですがそれは続きません。少なくともダークな寓話っぽい気はあんまりしません。
暗くはないよね。瀕死の人はいるけどそれは表舞台には出てこなくて華やかな場面が続くし。
しかしなんというかこう、全体的に肌色ですね2
剥かれたり脱げたり脱いでいたり、あとお風呂に乱入されたり皮膚露出・接触の多い話ですね。
まあ全裸が多いと言ってもエロさはこれっぽっちもありません。
魔法のドレスなら魔女っ娘ちっくに着替えさせてあげてもいいと思うけど全裸なうである。

最後まで「クラウドの正体は時間軸がずれているカリストル」と思っていました。最後まで読んで「あ、カリストル解放されてる……」と思ったのでした。ていうか外科的なあれが……(゚д゚)
全体的には面白かったけどなんか「3冊ぐらいある話を1冊に凝縮させました」みたいな急に話が終わった感があった。

  1. 外向きには「縫製のみ」ということになっているが []
  2. 少女小説でこの表現をすることになるとは思わなかった。肌色。 []

クロノ×セクス×コンプレックス〈2〉 (電撃文庫)

イラストが変わって久々登場のクロノさん。
何気なくカラーページを開いたらオリンピアがセーちゃんに見えた。その頭で次のページを開いたもんだからバーニーがアーサーに見えたという話。モノクロ絵では思わないんだけどな。オリンピア可愛い。
ちなみに公式のセーちゃんとアーサーではなくPixivにいるほうのセーちゃんとアーサーである。

冒頭からタイムリープっぽい! と思った。現象としてのタイムリープではなくてタイム・リープ—あしたはきのう (上)のほう。そしたら本文中にもそのものが出てきてwktkした。
バーニーがいきなり物分かりのいい若松君みたいだな! ていうか翻弄されるバーニー可愛い。
ミムラ視点のミムラは普通に朔太郎なんだけど、バーニー視点のミムラがふつうに可愛い女の子でバーニーがアホかわいい。

ソードアート・オンライン〈5〉ファントム・パレット (電撃文庫)

しばらく気づかなかったけど表紙キリトだったのか……
ちょっと前に「(同じハーレムの主っぽい感じでも)上条さんはフラグメーカーでキリトさんは女ホイホイだよね」ということを言ってたんだけどまじパねえ。キリトさんまじパねえっす(ギャンブルゲームとか)

冒頭の「AGIとかもう古い」に懐かしさを覚える一方です。
ROやってたころはVIT騎士がネタ職だったころからAGI職とかまじありえねーって言われるようになった一連を思い出す。幸いにわたしはGvに関わりがなく、まあ接続時間的にもソロが圧倒的に多かったので劣等感とか羨望とかそういうのに悩まされることはありませんでした。
むしろASPD遅いのとか耐えられなかったしアサシンちょーもえだったのでAGI職ばっかりだったな!
長引いた揉め事もありましたが人当たりもよいほうだったと思いますよ。

あと「ミルフィーユ」だけで笑えるのはどうかと思う。死体に土塊死体に土塊死体に土塊。
「それが、いつかあなたを倒す者の名前」に聖戦と死神のゲーフェンバウアーを思い出す。
? 貴様を殺す男の名を忘れるな! /

花は桜よりも華のごとく (角川ビーンズ文庫)

男装・能・異能。そんな戦国時代ぐらいの話。

日輪座の京初興行は成功を収めた。天才的な能の舞い手である白火の評判は駆け巡り、名門一座「柚木座」の次期太夫蒼馬は引き抜きに行くが白火はこれを断った。白火は性別を偽り女人禁制の舞台に立っているからでもあり、それ以外にも秘密はあった。

男装少女と言っても基本的には女の子だ。レッドアドミラルではなく身代わり伯爵だ。
あと蒼馬も舞すごいんだけどストレリッチア1すぎる。

白火の一人称が「オレ」だったのに若干しょんぼりしつつも、

体を折り、焦げつきそうなほど熱を発する二の腕を掴んで、白火は悲鳴じみた吐息を飲み込んだ。
「蛇紋が……っ!?」

(P29)

なんという邪気眼……!2ととてもwktkする。
期待する方向を間違えているという話ですが異能のしるしには違いない。

桜能とか舞いのシーンよかったな。わたしあまつきの21夜好きなんだ。
能そのものは見たことがないので人形浄瑠璃風に台詞が再生される。

仇を討て人を喰え ああ恋しや彼の人の 無念想えばまた悲し
集え同胞 依木を持ちたる仇ある者へ群がり群がり 蜿蜒とのたくりて役目を果たせ

あまつき(4)21夜

ここだよ……! これを思い出した。

あと近藤史恵の桜姫を思い出した。これは能ではなく歌舞伎ですが伝統芸能は胸キュンである。
現代日本語とは程遠いことが多いけど。

桜姫 (角川文庫)

  1. 花の名前。花言葉:恋する伊達男 []
  2. くっ……鎮まれ俺の左腕! 的な []

シュガーアップル・フェアリーテイル  銀砂糖師と青の公爵 (角川ビーンズ文庫)

帯が「この少女小説がすごい」で笑った。なんというこのラノ。

「銀砂糖師と黒の妖精」から2ヵ月後、冬の話。現王族と同格のフィラックス公はある触れを出した。
「銀砂糖師かどうかは問わず、優秀な砂糖菓子職人を求む。公爵が気に入る砂糖菓子を作ることができたら1つ千クレスを支払う」
砂糖菓子の最低価格が大体1クレスであることから、公爵の目にとまった職人には「とんでもない大金」と「王族と同格のアルバーン家が認めた」という名誉が転がり込む。
アンはそのお触れを受けてルイストンからフィラックスまで移動する。

早い自覚だった。シャルはかわいいやつだ。
ジョナスは相変わらず1「腕はいいはずなんだけど小物のチンピラ」だった。このままレギュラーキャラになるのであればもうちょっといい目をみせてあげてほしいです。今のジョナスは脇役以上悪役未満なんだよな。
求)見せ場
「駄目な子ほど可愛い」ならぬ「駄目な子ほど先行きが気になる」という感じ。

冒頭からいきなり「ここあなた未読の短編ありますよー」っていう感じの台詞がいくつかあって気になったのでザビを開く。おおこれだ。とりあえず短編を読んでから本編へ戻る。個人的にはささいな会話であれ「文庫未収録短編を元にしたなにか」というのはあまり好きではない2のです。

楽しい話でした。「シャルは愛いやつだなあ」で大体が語られてしまう。
巻末によれば3巻は既に12月発売でほぼ確定しているようなので、ペース速いなあと思った次第。

  1. というか2ヶ月程度で劇的な改善は見られなくて当たり前とも思うんだけど []
  2. ビーンズでいうと「何故かザビ短編で地味に重要な設定が長編に先行して明かされる」彩雲国 []

白と黒のバイレ  踊れ、終演のカンテと共に (角川ビーンズ文庫)

お、終わった……
リリアナが素敵。あとレオノーラが好き。レオノーラの終わりについてはとても満足でした。
マルディシオンはこのまま光源氏ルートを歩めばいいのにと思います。
あとこの剣と命はオラシオ様のために! のところは「全軍突撃 我に続け」っぽくてかっこいい。白銀の甲冑(?゚д゚)? 

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