桜庭一樹を全部読んでるわけではないけれど@狷介庵無聊雑録
例えば、『GOSICK』って、ヨーロッパの架空の小国を舞台にしたラノベっていうよりも、海外児童文学を現代風にアップデートした感じに思えるし、『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』も道具立てが現代的ではあるけれども、古典的な成長小説の枠組みの上に成り立っている気がする
これ読んでダ・ヴィンチ 2005年9月号ライトノベル読者はバカなのか?の特集を思い出しました。
そんなことどっかで見たことあるなあと。
この特集の中で桜庭一樹インタビュー(というかQ&A)で文体の話をしているのですが。
ライトノベルの外部の読書体験を、ライトノベル的に”翻訳”する。ライトノベルと一般小説の融合が、桜庭の文体=作風の秘密だ。
本人インタビューであれこれ実例があがっているのですが
赤×ピンク・推定少女・砂糖菓子→南米文学(ガルシア・マルケス「百年の孤独」など)
GOSICK→ホームズやディスクン・カーなど古き良きミステリ
荒野の恋→吉屋信子さんなど昭和の小説っぽいレトロな感じ
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とりあえず今の図書館祭りが終わったら桜庭一樹読書日記で「七竈はあれっぽいよね」とよく出ていたエレンディラを読んでみようと思う。10月ぐらいにはなりそうだけど。
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@2008/1/24追記。
関連としてリンクされているようなので↑のをちゃんと引用しておくと
Q 文章が軽くて、薄っぺらいんじゃないの?
A 軽くても深く。文体を強く意識しています
(略)
「女の子の一人称でガーッとテンション高く語っていくんだけど、どこかナイーブな感じが見え隠れする『赤×ピンク』の文体は、南米文学(ガルシア・マルケス『百年の孤独』など)の独特な文体の、私なりの"翻訳"なんです。その後、思春期の少女をテーマに書いた『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』も、この路線の文体ですね」
ダ・ヴィンチ 2005年9月号ライトノベル読者はバカなのか?内「ライトノベルへの偏見に答えます 僕たちがここで書きたいこと」で。
ちなみに1年経ちましたがエレンディラは結局まだ読んでません。
本屋で見てみたら行間がぎゅって詰まってて、うお読みにくいちょっと保留……と思って、保留し続けている。見たのはちくま文庫の奴です。
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