今年の映画はなんと関西ローカルではなく徳島でも上映された。でも上映2日目にして朝1と夕方2回上映なので、早起きして8時に劇場入りした。一番小さいスクリーンだったけど、8時30分スタートの映画とは思えないほど老若男女が集っていた。

虎バンチャンネルの動画を見ていると「拍手をする球児」のカットが挟まれるんだけど、あれが最初だった。
優勝した9月7日の試合前と試合前があって、球児のインタビューが始まる。今年の阪神が映画になります、聞いた球児は拍手。
球児の就任会見、岡田前監督のご自宅に球児妻と一緒に訪問して、「監督って何したらいいんですか」と聞いたという。岡田前監督は「見ることやなあ」と言ったという。秋季キャンプでとにかく選手を見るところから始めた。
そこからは3月から9月まで試合のダイジェストで球児のインタビューと時折選手のインタビューが挟まれる。もっとダイジェスト感あると思ったけど、なんか面白かったな。思ったより試合展開を覚えているけど新鮮に面白い。
球児のコメントがいちいち面白かった。そんなこと考えてたんやって感じで。
春の頃の球児は中野を9番に置いたりお試しが多くてスタメン発表が毎日楽しかったけど、巨人戦だけはガチ面子だった。「巨人戦の時はガチスタメンやん」ってTwitterでも言われたけど、あれマジだった。球児巨人相手の時は並々ならぬ闘争心を燃やしていた。巨人戦で勝てる試合を落とした。3タテ狙いにド必死で狙いにいってたのに、勝てる試合を落とした。ブルペンとも細かく話をしていたのにその話が通ってなくて準備ができてなかった。あんだけ凡事徹底言うてんねんで。その日はキレ散らかしたわっていうそんな裏話オブ裏話まで聞けると思わんかった。ちなみに5月7日の門別に負けがついた日である。

あの時球児は何を思っていたのかを聞けたもうひとつは4月末の広島戦である。坂本誠志郎の頭部死球で球児がパチ切れてた日だ。「誰がやったかとか相手チームとかはどうでもよくて選手が心配だった」だそう。
石井がピッチャーライナーで搬送されたあとのことを石井自身が語ったり、交流戦で負けまくって、審判の判定が不服が高まってた日の野手緊急ミーティングの話にも触れられた。
【記事全文】阪神・坂本誠志郎が導いたVへの軌跡「6・17」の言葉で再びチームは一つになり走り始めた - スポニチ Sponichi Annex 野球
野手からも賞賛の声を浴びせられる坂本誠志郎の図が完成していた。

衝撃的だったのは交流戦(日ハム戦)を最後にファームに行った工藤へ球児がかけた言葉だ。
ファームに行ってもらうことになる。今シーズンはもう会わないと思う(=1軍へ上がってくることはないという告知。6月の頭のことだ)。今日明日どうするかではなく、長期的に考えろという話をしたそうだ。その時工藤はどう思ったのかという話を聞くことも出来た。
球児は優しい監督は3流だという。シーズン終盤に高寺に「お子ちゃま」と称した日があったが、檄の飛ばし方がえげつねえなと思う。

ちなみにこの映画は坂本誠志郎を好ましく思っていない梅野ファンには一切おすすめできないのは坂本誠志郎インタビューはそれなりに長いが、梅野は多少映り込むぐらいにしか出番がないのである。遥人くんも「復帰登板で初勝利を飾った」と誤認できる仕様だ。
ショート3人衆はそれなりに登場する。熊谷は髪の毛ある方も坊主の方もある。
先発は村上を軸にその次が才木、ちょっと伊原一瞬デュープ。中継ぎは石井メインで、工藤湯浅及川岩崎。
大竹はピッチャーやってるときではなく、伊織からタイムリー打ったり、なんせバッター大竹だけだ。

あってよかったのは優勝戦で頭部死球で退場になった才木が優勝決まった後、湯浅に謝罪とお礼をしてるのかなっていうシーン。そういうところよ才木。4月の坂本誠志郎頭部死球の時に球児が何か語り掛けていた人物と9月に才木が当ててしまった人物が同じっていうのはフィクションだったら出木過ぎやわっていうところの現実の産物。

何いうても阪神ファンの声がでかすぎる。