多分初めて読む(Re-bornに載ってたのはなんとなく飛ばした覚えがある)
有村ちさとは大手ネット通販会社のカスタマーサポートセンターでに勤めていた。あるクレーマー撃退の一件から厄介者扱いをされていたが能力を買われ情報システム管理部へ行くこととなった。
有村ちさとにはある能力があった。ローマンアルファベットに並々ならぬ愛着を持っていた。おかしな構文の英文を見たら突っ込まざるをえないし、ただの羅列に見えるアルファベットがある一定の法則をもって浮き上がってくるのだ。幼いころに父から受けた英才教育の結果とも呪いともいえるその能力はちさとを争いに巻き込んでいくのであった。
争いといってもネット通販界を揺るがすようなものではなく、派閥争い的なものと、出来の悪いSEとの戦いと、「誰も気を止めないような飾り的存在の妙な文法の英文」を読んでしまう自分との戦い。
これは面白かった。
事件の顛末は意外というか拍子抜けというか灯台下暗しにも程があるがな!という感じだったけど。
読もうと思った理由はここ見てる人では3人ぐらいにしか分からないことなんだけども。日本全国見ても50人ぐらいしか分からないんだけど。
殺して何が悪い? ——ある大量殺人者の告白
ジェフリー・K・バーンズ著 有村騏一郎訳
タイトルと著者は関係ない。その訳者である。ちさとの父ちゃんの名前が問題なのである。もう随分と記憶も薄れてきたし(私は一期のみの参加で円卓以外はあんまり参加してなかったから特に)どんなキャラだったかぼんやりしてるんだけど名前にはしっかり反応してしまったよ。