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クルヴァッハ南東部、「高原の民」イル族が治めるティカルへ新婚旅行へ行くことになった。眠らずの蝶の標本が手に入り、その夕輝晶にティカル産の者が使われているようでその調査を兼ねてである。
イル族に子守魔王を思い出した。フェルはそろそろシレイネとの垣根が崩れていることに気がついたほうがいい。読みながら気がついたけどこれもまた「一つ屋根の下の秘密」「片方の秘密を知っていて、知っていることも黙っている」だった1。
限界でごわすとトイレと雑巾は万能すぎる。
シレイネに気を使うフェルとフェルしか見えてないクロウがな!
ジルフォードがまたわかりやすくわたしのツボをついていきました。兄妹でこういうのは割と見たけど男兄弟では割と新鮮な気がする。そして自領警備員と箱庭主義に笑う。劇場用変態VS壮大な引きこもり。
クロウの背景が思ったより壮絶でおいしくいただきました。本物のシレイネはちょっとメリルローズ2っぽい。
2巻だ! 2巻だよ!
身代わり花嫁の続編。よくある身代わり婚と違うのは「白い結婚」と呼ばれるままごとの婚姻期間にこっぴどく嫌われて離婚してきなさい。そのときは報酬として金貨をはずみましょうといわれていること。その2巻。
離婚したいフェル(シレイネ姫)VS離婚など絶対しない毒竜公クロウ。
俺に勝ったら離婚してやるただし負けた場合はそこまでして離婚したいと思う理由を洗いざらいしゃべってもらおうか、賭けが2人の間で始まる。冬至までの10日間の物語。
冬至の風物詩といえば特別市と聖職者たちの”試練”。試練とは無礼講にかこつけて領民の不満を代行して領主に直接ぶつける擬似戦だ。暗愚な領主ほど"試練"は数多く、試練に打ち勝った者の望みはかなえなければならない。クロウの土地は安定していたが久しぶりの試練に訪れた吟遊詩人がいた。
今回はフェルの養い親ガウェイン院長登場。
わたしこういうひと超好きなんですけど! あの過去の話が! ただのとどめ!
離婚できれば一攫千金→賭けに打ち勝てば離婚成立→離婚ができないなら戦争勃発 ←イマココ!
壁ドンとか「笑うと雰囲気が変わる」とか相変わらず屋台をドレス姿で蹴り上げるフェルとかやばいですね。
結構なものですね! できたらこのままあと3冊4冊読みたいものです。
こんにちはカップアイスはとりあえず蓋から、まろんです。
新作が出てしまったということは花狩りのロゼは……1
それはさておき新作です。ちょー直球タイトルです。
孤児院育ちのフェルディアは病弱なシレイネ姫の身代わりを時折務めており、今日も依頼の手紙がやってきた。
いつもの依頼かと思って出かけたがそれが孤児院との別れになる。
フェルディアは身代わりとして敵国の「毒龍公クロウ」のもとへ嫁ぐことになった。なにもずっと身代わりを続ける必要はない。政略婚は王族の義務でシレイネの体があれほど弱くなければ本来民に課すものではない。王侯の結婚は「白い結婚」と呼ばれるままごとの婚姻の期間がある。その期間中にこっぴどく嫌われて離縁されればいい。報酬には金貨を山ほど用意する。そういわれフェルディアはこの話に乗った。
フェルディアは「シレイネ」として望まれない国に嫁ぎ、初夜は首元にナイフを突きつけられる。
離婚が目的なのはシスター・ブラックシープと同じですね。
たぶんヤンキー巫女逢桜伝とか花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺すが好きだった人に。
「身代わり花嫁の結婚」といえばベタ中のベタですが、途中からはすごいコメディでちょっといい話も含まれる感じですよ。王道ですが途中でジェットコースターが2回転ぐらいループするよ。
- 認めぬ [↩]
この世界の花は人の血を吸いその身を喰らう。
花を殺せる特別な武器を扱える舞手・歌で花を縛る歌姫、彼らは花狩りと呼ばれている。
本来女しかなれないはずの歌姫の才能を持った少年クロード、クロードが歌姫になるなら自分は舞手になるといった少女ロゼ。そして2人は「明日も明後日もずっと守る。だから一緒にいよう」と幼い約束をした。
そしてふたりは残酷なかたちで引き裂かれた。一帯を花嵐が襲い、多くの犠牲者と共にロゼも行方不明になった。
それから5年、クロードはロゼと一緒に行くはずだった花狩り養成機関モント・フロステラの楽院にいた。
ただし女装で! 生き物の体を一時的に若返る薬を飲んでまで!
外見美少女の女装少年、つまりビズログではかなり珍しい少年主人公です1。
クロードはロゼの名前「ロザリア・ルクローレ」を名乗り、圧倒的な実力を発揮し「真紅の小鳥」と呼ばれ歌姫候補の双璧美女になっている。そのクロードを助けているのが幼い頃からクロードとロゼの逢瀬を手助けしていたミュゲで、若返る薬も彼が調合している。ミュゲはクロード好きすぎだろと思う。
美少女双璧の片割れ「黄金の小鳥」ベルガモットはもっと気難しいというか気位高い感じなのかと思えば、割と気さく。ノワールは最初どんな子なんだとおもったら、おお! おおおおお! みたいな。拙者不器用ですから! 的な。104ページあたりからのノワールとクロード(ロゼ)の剣舞と歌の交流のところが好きで!
男装少女の「ばれたらどうしよう」とその周囲の「何ときめいとるねんあいつ男やぞ(゚д゚)!」っていうあれがじゅうぶん楽しめる。あと「首なしシスカ」の肩にとまっているオカメインコがいじょうにかわいい。
まとまってはいてもまだまだ序章なので、もっと読めるといいねえ。望むなら子守り魔王より1冊でも多く読みたいねえ。
- ほかはアルケミストの誓約とか志麻友紀作品ぐらいしか思いつかない。ないわけではないけど男女CPかつ少年主人公は本当に非常に珍しい。 [↩]
子守り魔王最終巻。ちょうおもしろかった。
弟が周囲に超迷惑をかけつつ自分もぼろぼろになって、兄が尻拭いをしたり走ったりやっぱりぼろぼろになったりという3巻ですね分かります。「『太陽争い』ってなんぞや」にえらいときめいた。やべー。神話はロマン。
《翡翠を纏う貴婦人》が超美形だった。深いスリット! 深いスリット! ほんの二千発!
あと王妃がようやくデレた!
副長の頭を撫でる前振りとか落としどころが「拙者不器用ですから……」感があった。このひとかわいいなあ。
祝・結婚とか思えば一点トラロックをおとすべく狩場に早変わりとかちょうわらった。焼☆鳥!
最後の台詞のあと、脳内では暗転→エンドロールへという感じだったな。とても劇場版。
「肉切り包丁で戦う肉屋の娘」の話が気になった。それミンチミンチミンチ!の系譜だよなあ……。
あらすじとかイラストとかそういう外見的にはまるで興味をもてないんですけどもヤンキー巫女逢桜伝の人の2作目なので買った。こういう博打的なことを久しぶりだなあと思う。しゃっぷる1巻以来?
今度も神話系です。スペインによる南米征服後! コンキスタドーレス! コンキスタドーレス!
無駄にテンションが上がりました。SoundHorizonライブで披露された新曲「海を渡った征服者達」について調べるためにコンキスタドーレス関連本を読んだところだったのでとてもびっくりした。(→海を渡った征服者達)
魔王様赤髪でなくてよかったな。もし赤ならシャイタンシャイタン!と騒ぐところであった。
恋愛要素はこの巻ではとりあえずなし・子守魔王は裏表紙のあらすじ通りの「超いい人」
ヤンキー巫女のようなすっきりさっぱり!みたいな主人公ではありません。
梓と同じく苦労人ではあるんですが、「他に適役がいる1騎士団長というプレッシャーと義母からの嫌味に耐えぬく苦労人な良い子」でそれなりの湿っぽさも持った割と普通っぽい子です。
このファンタジーの南米割りみたいなこの世界観は結構好きです。なんせイヴェターンの国。
地味に衝撃だったのがあとがき。そうかペルーの人はアルパカも食用なのかと。毛をとるようだと思ってた。
あとゲテモノ食いのなかにワニが普通にありましたがえ……と思った私。焼き鳥屋でワニとペンギン食べました。ワニは鶏肉っぽい味でした。まあワニって言われんかったら分からんし。
- と自分では思う [↩]
ヤンキーで巫女ってなんだと気になって買ってみたらなんだか普通に面白かったです。よいコメディ。
帯のあおりがはぐれ巫女&チェリーな神様が大暴走!で下ネタ方向に想像した。
穂倉梓は生まれ持っての不幸体質で、一家まるごと不幸に見舞われているうちになしくずしにグレていた。
両親が交通事故で亡くなり母方の祖母である穂倉神社宮司の梅に引き取られる。
梓は見た目はヤンキーのまま巫女となり、転校初日に同じクラス染井良信(ヨシノ)に声をかけられる。
梓は喧嘩を売られるものだと思ったがヨシノはその場で土下座をした。
「僕の父親を一緒に探してください」「僕(梓の)神社の神様なんです」
ヨシノは自分が半人半神であり、今は父の代役で神様を勤めているが本当になりたいものは科学者だ。
迷信の極地みたいな立場は父に突き返してやりたい、そのために穂倉神社の巫女の梓に協力してほしいと(梓の不幸体質の理由を述べながら脅し半分に)頼み込んだ。
ヨシノ父を探すために村の伝承を辿ったり7年に一度の奉納舞のことについて調べたり、話の題材的には民俗学方向でそれだけで私としては大変おいしくいただけるのですが、1人称の地の文と笑いのセンスがとてもツボでした。やおろず2のマレビト周辺を思い出します。
神様と巫女の組み合わせですが、神様的万能な能力とか禊とかが武器ではなく「化学と釘バットは正義。トイレのスッポンは恐ろしい拷問道具」です。コメディな部分とシリアスな部分のバランスが絶妙。
ちなみに恋愛方面はないです。男女ですが「俺の背中はお前に預けるぜ!」方向です。
というか私はヒサギが好きすぎます。ルー語使用のとても軽い感じの神さまです。とても笑える。
鞄にはる赤いテープは「喧嘩買います」としるしだということをぐぐって初めて知りました。