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世界画廊の住人—地下迷宮の物語 (幻狼ファンタジアノベルス)

世界画廊は積むだけ積んで旅行の時に読んでいる……気がする(前巻はバスの中で読んで2巻は飛行機の中で読んだ

セツリの兄弟子、根暗の錬金術師カルヴァスの物語である。まさかのカルヴァス萌えである。
レムナを前にしてのカルヴァスがかわいらしいなあ。可愛いというか非常に色々入り混ざっているのだけどそれを一言で言うなら「何この人萌える」なのである。「お前は俺の根暗を甘く見た!」は名言。
後ろに向かって前進だ ただしムーンウォーク! みたいな。
いやまあ単に私は「振り回す駄目な人 振り回される駄目な人」という構図がすきなんだろうなあ。

世界画廊の住人 (幻狼ファンタジアノベルス)

画家はよいね!
こういうキャラどっかで見たことある……(しかもすごく好きだった……)誰だっけと思ってたらフランシスだー!と思い出す。「或る少女の肖像」だ。あっちもちょうど画家だし。
よいファンタジーです。みっちりしてます。
確か段組の上行数ぎっちぎちだから文量的には文庫2冊分ぐらいあるとみた覚えがある。

セツリは正しくツッコミ担当だなあ。
世界の話は読んでて楽しいけどくるくるぱーんとなります。そこまでが楽しみの範囲内ですが。

「大丈夫か? 死にそうなら早めに言ってくれ、色が綺麗なうちに樹脂で固めるから」
「貴様が先に死ね、このゴミでクズで地下墓地でネズミにかじられているのがお似合いの駄目画家が!」
「…………君は酷い人だ!」
「お前のほうがよっぽど酷いわ!」

(P48)
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