漫画家青山剛昌をずっと追ってきた人にはご褒美みたいな映画だったのでは、と思うぐらいにはコナンの映画にキッドも出るっていうよりかは名探偵コナン&まじっく快斗の劇場版っていう感じだった。いうてわたしはまじっく快斗はそんなに知らないんだけど、この人たぶんそうだろうな知ってたらたぶん楽しいんだろうなって思った(沖田総司と一緒に戦ってたあのお坊さんとか)
でもコナン的にも過去作からのロングパスがあって、平次とキッド(の変装)のキス問題とか北斗星とか。

今年の映画は北海道に対する配慮なのか爆発の頻度はいつもより少なかった。
大泉洋はいつもの芸能人枠声優にしてはすごく馴染んでいて、声優として何かしらやった経験あるのかなと思った。うっかりしてたら大泉洋だって気が付かないんだよな。ブルージャイアントの山田裕貴ぐらいよかった。

今回は割とちゃんと暗号ミステリをしていて、カーチェイスとか、殺陣もここ数作に比べればちょっと控えめで、蘭ねーちゃんはゴリラじゃなくて和葉の恋を応援するよい友達で園子や探偵団はほぼ出なくて。だからか隣のカップルの女性の方、割と飽きてたのか多動だった。わたしも今回の映画を見ながらキッドと平次はそんなに重要すぎず、黒の組織とドンパチしてるか、派手にアクションものをしてるかが好きなんだなと思った。密室殺人は普通に好物です!
まあコナンは毎年一定レベル以上で面白いものを出してくるからすごい。劇場が明るくなって、あちこちでざわざわってして、「よういうた! よういうた!」「今年も面白かった」「キッドがな」って言ってる声があちこちから聞こえる映画とかなかなかない。
でも予告で出ていたキッドと平次の刀バトルあんな序盤でやってるやつと思わなかった。

紅葉お嬢様と伊織がヘリコプターで飛び回るせいで「あれっ北海道でめちゃくちゃでかいはずだったけど意外と狭い……?」ってなった。援護をとお嬢様がいえば躊躇いなくスタングレネードを投げ込む伊織がよかった。作中で誰よりも本懐を果たしたのは、ちょいキャラ程度でしか出演していない紅葉お嬢様だったのでは。スタングレネード最後までいい仕事をした。
今回いつものメインテーマが和楽器マシマシで楽しかった。