全国津々浦々カバーしているような書かれ方でもよくよく見ればうちは上映館がなかったりするのに、これは上映館少ないのにTOHOシネマズ系列でもないのに上映されていた。ありがとうufotable cinema。今年はいっぱい行きます(Kがあるから)

映画は10周年武道館ライブスタート前の裏側から始まっていて、すでにこの時点でそうそうにぽろっと泣いてしまっていた。
いやだって今となっては「締めくくっていきましょう」とか「昨日より楽しんで」とか、普段なら何気なく「ツアーのラストとして」と受け止めてしまいそうだけど、この3人のうち誰かは1人は欠けてしまうと知ったうえで見るのではわけが違う。
セトリ決定でも割と中心みたいに動いていて、舞台演出でも「kalafinaを代表して」っていう字幕が入るぐらいに、あの3人に「リーダー」というものは存在しそうにないけど、wakanaとhikaruに寄り添ってkalafinaの中核かつ土台を担っていたのはkeikoにまちがいなくて「10周年、武道館でライブをするのが夢でした!」ってはけていくkeikoを見てたら、なんかスペクラを退社するのはkeikoなのかなって思いました。
ほかにそんな感じで印象に残っているのはhikaruは「wakanaさん、keikoさん」「(加入は決まっていたけどレコーディングに参加はしていなかったobliviousを聞いて)この声の中に自分が混ざって大丈夫かな、自分の声はJ-POP寄りだと思っているから」「wakanaさんの声は自分と真逆。」ってさんづけで呼んでいたことと、wakanaが「3人は奇跡のハーモニーだねって言われることがあるんだけど、3人が出会ったことは運命だと思っている。kalafinaは運命」って言ってたことと、hikaruが「まだ30年しか生きてないけどこの10年間のことは(多分死ぬまで?)ずっと覚えてると思う」って言ってたこと。
運命がめぐり合わせた3人ならなんで離れていくんだろうって泣けてくるんだよ。

そういうところを除いて内容を説明すると世界遺産ライブの模様だったりいろんなライブのカットが見られる。
個人的にすごいなーと思ったのは10周年武道館ライブのセトリ会議、衣装打ち合わせ(デザインを見ながら)、衣装打ち合わせ(実際に着る)、
個人練習、3人練習、バンドリハ、舞台設営の模様、ゲネ、開演前、ナイトメアバレットのところ(衣装チェンジ)、終演後。そういうのがみられる。
あと3人のデビュー前のバックボーンが映像として見られる。
わたしああいうのサンホラで見たいな。音楽の鬼の陛下を見てみたい。実際楽パレの時はあったんだよね。あの時の陛下は地味でもっさいおにいちゃんやったけど。たぶん実現度マイナスなんだけどな。だからこそこないだのサウンドデザイナーのインタビューのありがたさよ。

陛下で思い出したけどこの映画にも冨田さん(音楽評論家)が出て来ていて、kalafinaはhikaruはつらそうな顔をして歌っていて、keikoは険しい顔をして歌っていて、wakanaは笑顔で歌っていることがあったりして、それらは物語の主人公に寄り添う人、世界観を歌う人、空気を歌う人があって作り出している「kalafina」というユニットで同じ表情じゃないんだ、みたいなことをいっててさすが富田さんいいこというっておもった。

ファン投票で1位取ったから(武道館ライブの)トリは「アレルヤ」って言ってたけども、3人で歌う最後の曲が「未来は君に優しいだろうか」ってはじまるの、すごいな……。