伏(ふせ) 贋作・里見八犬伝 (文春文庫)伏 鉄砲娘の捕物帳 映画パンフレット 監督 宮地昌幸 声:寿美菜子、宮野真守

今日は前売りを10月に買っておきながらずるずると今日まで延びた伏を見に行ってきました。
ufotable cinemaで初のtheater2。30席程度の小さな箱です。
原作を元に再構成しました、みたいな感じで割と原作とは別。でも浜路と冥土の関係は桜庭一樹作品の空気でした。浜路と信乃の話がメインでサブに浜路と冥土の話という感じかなあ。
今思うと信乃と浜路はあらしのよるにのガブとメイみたいな感じ。
浜路は兄道節に江戸で暮らさないかと誘われはるばる江戸へやってくる。江戸は人が多い。手紙があるから住所は分かるけど浜路は文字が読めないからどこへいけばいいか分からない。そうしている間にさらし首になっている伏をみつける。火見櫓みたいなところでぼんやりしているともめごとを発見する。
それが信乃と浜路の出会いだ。
信乃は人を殺さないと生きていけない。でも浜路は食べない。鎮まれ俺の右腕! 殺さないと生きていけないってするっと書いたけどすごく軽快に人が死ぬ。
そこへ桜庭一樹作品の「異形と少女」、「少女二人」が投下される。
大きな川が流れる江戸で、桜とか花火とか雪がすごく綺麗だった。あの町並みはすごい。

原作で大きくページを割かれていた伏姫とか伏側の話はほとんどされていない。歌舞伎でチラッとあるレベル。
伏関係で登場するのは信乃と凍鶴である。

声優では宮野(信野役)&まーや(船虫役)がいい仕事をしていた。おもしろかったです。よいものをみた。

「現実と虚構を行き来するのは覚悟がいる」