元々リリウムを見て雨下を見て咀嚼してから日和を見ようと思っていたけど、15分前になっても開場しないのでおかしいなと確認したら日和を買っていたことが発覚。慌てて雨下の配信チケットを購入した。
なお以下は終演後すぐに書いた感想です。誤字脱字ぐらいは直したけど初演のパッションを大事にするためにそのままにしています。

雨下は1本だいたい20分〜30分の短編ミュージカルです。
6本の中で好きなのは、というかどれも面白かったけど特にというと馬車の日。次が少女を映す鏡の特に後半と求めろ捧げろ待っていろのあのセリフ回しかな。枯れゆくウルはまああかんやつですよ。

1:イデアの闖入者
リリウムを見て1時間程度の頭で、あまりにも変わらない容姿のリリーが嘘だ! 嘘だ! ってじぶんをめったざしにしてクランについて語るのまじ無理じゃない??? リリウム時代のモーニング娘の後ろが’14だっていうことからリリウムからもう6年は経っているということだけど、あまりにもリリーがリリーすぎる。なんであんなにも容姿が変わっていないのか?(いや寄せたにしても、あまりにもリリウムのリリーじゃん)

2:ついでいくもの、こえていくこと
きれいなTRUMP。6作の中で一番白っぽいTRUMP。一番「ちょっといい話」。ヴァンパイアハンターが出てくるけど逆に一番TRUMPっぽくない、少年漫画に世界名作劇場を混ぜたようなTRUMP。冒頭がなんかあれなんだよ名もなき女の詩(Sound Horizon)を思い出すなーって思った。パンでパンパンしてても不思議じゃなかった。
嵐で橋が流されたっていうのは今年のこの状況的に、どこかでこういうことがあったかもしれないと思った(完成間際の何かが倒壊)

3:求めろ捧げろ待っていろ
前半が韻を踏みまくりな感じで、動きが圧倒的に面白い。
「光魔法かっこいいポーズ」を決めながらかっこいい決め台詞ばかりのリリーが面白い。地の文の朗読っていうよりかはこれについては浄瑠璃の語りっぽいんだよないちいち(ベベン!)っていう擬音が似合う。
人が死ぬ理由が八百屋お七っぽくて歌がミュージカルっていうかコーレスありの音楽だった(おい! おい! ってあおってくるからしょうがない)

4:少女を映す鏡
大久保くんかわいいな……(としみじみ思ってしまった。わたしは役者を見分ける能力があんまりないんだけど、これはグランギニョルを彷彿とさせる役柄)
常人の5倍の速さで年を取る少女(見た目老婆)に恋をした繭期の少年、というといかにもそれっぽいがそれはあくまでごく一部の話である。
あの少年が見ているのは繭期が見せる幻覚だと言っていたが、それは幻覚ではなかった。

5:馬車の日
ループものか!? と思ったがこれは美味だった。
これは「あなたはヘイゼルじゃない」と気づいた時のメイプルの困惑と恐怖が混ざった表情が秀逸だったな……ありがとう最前席スペシャル
「ヘイゼルなんて消えてしまえ」と言った真のヘイゼルが「僕はヘイゼルじゃない」と言われてヘイゼルがいかに宝物かという話を聞いてるときのヘイゼルよ。
これは始めから終わりまでがっつり見入った。
あと撃たれた後、いうたら正座して後ろに倒れた状態から立ち上がる鞘師さん運動能力高い。

6:枯れゆくウル

白目
タイトルを見た時からこれが一番気になっていた。ウルってそのウルかっていうのと、イデアにたどり着くまでのリリーがあまりにも凄惨で。それでいてスノウフレークの花をみて涙するリリーも無理すぎん。あのひとシルベチカと同じ終わりを迎えた。最後まで見届ける義務。
狂ったほうが楽だろうという長い年数を過ごしてきたリリーはあいつみたいになりたくなかったっていうの死んでしまう。もう何百年も、その状態で。でもソフィーもそうだったんだよ。そうだったはずなんだよな…。

1イデアの闖入者[作・末満健一]
2ついでいくもの、こえていくこと[作・宮沢龍生]
3求めろ捧げろ待っていろ[作・中屋敷法仁]
4少女を映す鏡[作・末満健一]
5馬車の日[作・降田天]
6枯れゆくウル[作・末満健一]

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