タイムラインに「堤抄子先生の『聖戦記エルナサーガ』はファンタジー書き全員に履修してほしい名作漫画!」っていうツイートが流れてきて、友達(のうちごくわずかな人)以外にその漫画の話する人初めて見た!!!! と興奮した。
聖戦記エルナサーガは全8巻、90年代のGファンタジー(エニックス(当時))が誇る名作ファンタジーです。kindleで1巻無料、Kindle Unlimitedで全巻読めます。
あらすじ
その昔、世界は魔獣に滅ぼされかけ、英雄に退治された後もなお魔風を吐き続け世界を脅かし続けた。英雄がノルズ山の頂上に封魔の聖剣グランティンを突き立てたことで魔風が分かれ、風下の守られた場所に世界(ギムレー)が生まれた。
そして世界はアーサトゥアル・アンサズ・グードランドの3国に分かれた。
そして現在、世界は戦争中である。アンサズの王は子が多く前線で「不死身のシャールヴィ」と呼ばれる鬼神のように強い第9王子が活躍していた。
一方アーサトゥアルには、魔法が使えて当たり前の世界で全く魔力を持たない姫、エルナがいた。いかなる魔法の効果を受け付けない代わりに回復・蘇生も不可能で、「魔力と神の加護を持たない『闇の姫御子』」と呼ばれたエルナは、山頂にあるといわれる伝説の聖剣に触れることができる(だろう)唯一の存在。戦争で苦しい立場のアーサトゥアルは考えた。
「アーサトゥアルの意に添わぬならノルズ山の離宮に控える闇の姫御子が聖剣を抜き、この世界を滅ぼす」と脅し、世界はアーサトゥアルが統一するという計画が進行していた。
エルナが離宮へ移動する前夜、シャールヴィがアーサトゥアルの王宮を急襲した。
エルナサーガについて
何がいいかというと、エルナサーガの世界の魔法は長い詠唱がある。
オタク大好き詠唱。わたしの詠唱好きは魔法陣グルグル、スレイヤーズ、魔術士オーフェンはぐれ旅、マリオノールゴーレム、ちょーシリーズそしてこの聖戦記エルナサーガで培われた。
そしてエルナサーガは王の側近がゴリゴリの悪役であり捕虜を人体実験の材料にしたり自国の人材をもう助からないと首を落としたりまあまあの人物だ。
さっきも書いたけど上記の1巻は無料だしkindle unlimitedユーザーは気に入れば最後まで全部読めてしまうのでファンタジー好き詠唱好きはぜひとも読んでほしい。
わたしがかつてリアタイ読者だったころ
いやそして思い出したのは当時のことだ。
今は絶版で紙書籍を手に入れるのはまあまあハードルが高い。Amazonで買える中古も新装版だ。リアタイ読者だったわたしの時代に売られていたもの(旧装版)は1冊が800円だった。ガンガンコミックスが400円だったことを考えてもかなりの高額だった。今の感覚だったら1冊3000円ぐらい、というても過言ではないと思う。当時の1か月のおこづかいは3000円だったのだ。ガンガンを買ってGファンタジーを買ってたらそれだけで900円ぐらいするしそれ以外にも漫画を買っていたから、どうやって捻出したのか分からない。
連載開始当初から読んでいたわけではなく、エルナのスカートはもう短かった。
1番覚えているのはある年の7月(もしくは8月)19日のことだ。
ガンガンでSTAR GAZER 〜星に願いを〜という新連載が始まった。
当時のわたしは漫画がどうやって作られているかについての知識が全くなかった。スターゲイザーが始まるからエルナサーガが休載するというのも分かっていなかった。休載後数か月、Gファンタジーに連載開始告知が載った。そして夏に連載が再開した。
さっき7月19日か8月19日と書いたのは、連載開始号のGファンタジーが発売されたとき台風が近づいていて、暴風雨の中わたしは本屋へGファンタジーを買いに行ったからだ。
今よりはるかにコミュ障だったけど、どうしても今日読みたくて本屋に入荷確認の電話をして2キロほど離れた本屋へ合羽を着て買いに行ったことを覚えている。
最初ない! って思ったけど、雑誌コーナーの壁際の見つけたことも覚えている。
いやこれはわたしの偏見込みなんですけど、この時代のガンガン系漫画作品て、数歳離れたら途端に認知度が下がる印象がある。特にツインシグナルとか。クラウドファンディングしてる勢なんだけどエルナサーガはさらに認知度低まる印象(わたしのタイムラインでは友達夫婦しか知らんのでは?)懐かしい作品とそれにつらなる記憶を引っ張り出すことができてよかったー。
普段は出てこないけど、あの時代のガンガンとGファンタジーとギャグ王に連載されていた作品はすべからくわたしの基礎になった。
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