物凄く可愛い本ができたんですよ。
自立します。512ページあります。表紙は七木香枝さん、本文版組はsoundseaさんにお願いしました。プロの技術ですわ。
印刷所はいつもはコミックモールさんにお願いしているんですが今回はワンブックスさんにお願いしました。サービス開始当初からいつか使いたい→ワンブックスノベルを使って分厚い本を作りたい。
そしてその長年の夢を今回叶えました! 企画立案からは2年は経っていて、コロナがなければ今年は現場イヤーになるはずだったので予算的にも時間的にもこの本も生まれてませんね。
そこでタイトルです。
よく同人誌を出す手法として、「まずイベントに申し込みます」ってあるじゃないですか。わたしはufotableがアニメスタジオを構えており、オタクが全国から集まるイベントで経済効果を生んでいる県に住んでますが、同人誌即売会イベントについては企業主催は20年ぐらい前に撤退して個人主催のみです。だから他の多くのエンタメ系イベントと同じように遠征かつサークル参加するなら前日入りが前提となります。すごくハードルが高い。(地元主催のものが悪いとは言わないしかつて10代時分のわたしがお世話になったイベントだけど、インテのほうが参加サークルが段違いの多さなので、「イベントに一緒に行く人」がいない以上出会える幅は広いほうがいいのだ……)
ちなみにここ3冊4冊出していた本はファンの母数がとても少ないジャンルで、その中から「小説の2次創作を好み、さらに恋愛成分が存在しないノンカプ物を紙でほしい」という人は大変少数派だと思うのでイベント頒布は向いていなかった。ここ数年はboothの匿名配送を利用した自家通販のみでした。
ここ数年で思うことは、わたしは「本を書く」ことに重点を置いていて「誰かに読んでもらいたい」欲というのは多分薄い。いやあの贅沢な話ですが、平伏してテキストファイルを差し出したら印刷に回せるPDFが帰ってくる環境でこれまでぬくぬく育ってきたので、本文以外の苦労をあまりしたことがない。印刷所を通す本を初めて作ってもう10年ほど経つのでそろそろそういう方向の知識を深めてはどうか私。
ちなみに「読まれたい欲がうすい」といっても、感想はものすごく嬉しいしあらゆる手段でめっちゃ保存するしわたしのために時間を割いて感想を送ってくれた人にはすごく厚遇したい。なんならその人が好きそうな話を書きたい(これまで何度もやってきた)
イベントに出ないなら明確な締切が存在しないので、よっぽど進捗管理ができてないと本当に難しい。今回出した本が再録であるにも関わらず年単位でずるずる延び続けたのはまったく手を付けなかったからだ。
白死館の殺人の時は「CD収録内容のtwitter実況」で高まりすぎて私の解釈を本にしたという形式上、CDが出るまでに(なんなら試聴が出るより先に)入稿してしまわないといけない(だって答え合わせができる環境で本を出しても意味がないだろう???)と思ったのでめっちゃ勤しんだしすごく楽しかった。
何を書こうと思って書き始めたのか途中から忘れてしまったが、とりあえずもう書きたいことがなくなったのでここで終わる。
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