カテゴリー「 単行本 」の記事

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ある日、アヒルバス

東京を回る観光バス、アヒルバスのバスガイドの話。
雰囲気的には笑う招き猫に近いような感じがしました。
バスガイド暦5年、23歳の秀子(通称デコ)はわがままなツアー客に振り回されたり、イーッとなりながら仕事に励む毎日。
春、今年のアヒルバスのバスガイドの卵は4人。秀子はその新人指導員に選ばれる。

秀子に老チャットモンチーと名前を付けられた(口に出して呼んだりはしないけど)3人のおばあちゃんズがキャラが濃いです。こんな人らたまに見るよなっていう感じのリアルさでした。
鋼鉄母さん(アヒルバスのバスガイドで珍しい40超えた正社員。ガイドのほかにも新人指導等をこなす)の息子はなんであんな口調なんだろうか(読み飛ばしたのかなー
亜紀が革命革命いってた割には革命らしいことはなかったような……
凸凹デイズの登場人物がちらりと出ていたのでおおっと思った。

ファミリーポートレイト

これは凄く好きだー。
桜庭作品のあれこれの匂いがする(読書日記込みで)。冒頭は推定少女(逃げようぜ巣篭カナ!)と私の男(淳悟と花)ぽいなあと思った。帯とか宣伝とか本文とかあっちこっちにある

あなたとは、この世の果てまで一緒よ。呪いのように。親子、だもの。

これはマコのセリフだと思ったらコマコだったんだなあ。

「犬の心」で語る駒子はシェーラザードみたいだ。(だからボクシング・マイ・ブラザーの ラストで首を狩られたーとおもった。

原初の記憶とボクシング・ユア・ドーターと文字に眠ると愛の、発見?が特にとても好きー。
第1部のコマコと各所での本の出会い、第2部の駒子と小説(特に語るところ)が好きで自分の読書体験を思い返す。
長い物語でとても読み甲斐がありました。ごちそうさまでした。

「自分がものを表現するのは、世間から賞賛されたいわけでも、なにが欲しいわけでもなくて、たったひとりで孤独に震えてる、誰かの、夜にやさしく滑り込みたいからだ、と言っていたやつがいた。ぼくはそれ、わかんないけど、わかるなぁと思ってね。だからいま、君が、ぼくのつくった本を無心に読んでる横顔を見てちょっとだけ幸せな気持ちになれたよ。それを書いた作家はとっくに野垂れ死んでるけど、ま、死にがいもあったってもんだ」

(P286)

七つの海を照らす星

家庭では暮らせない子どもが生活する児童養護施設「七海学園」が舞台の日常の謎系の連作短編。
私(北沢春菜・24歳・七海学園2年目の保育士)がであう謎と学園の七不思議。

これ好きだー。具体的には「今は亡き星の光も」「血文字の短冊」「夏期転住」
血文字の短冊は冷たい校舎のHEROみたいだなー。虐待とかDVとか無戸籍児童とか扱ってるテーマは重たいのに軽めで読めた。

葉と葉子のふたりごと

東京在住の岸本さんとニューヨーク在住の渡辺さんの往復書簡なエッセイ。
容姿の話とか友達の話とか人間関係の話とか。おしゃべりを聞いてる感じでした。

おとなのごはん日記

1ヶ月のうちの10食分×1年間のごはん日記(ごはんは写真ではなくイラスト)
食べるのは魚・野菜・豆のみで、肉・卵・乳製品は食べないそうです。まじで?みたいな。
肉は食べなくてもどうにかなるけど(我が家の食卓に上がるのは基本魚と野菜です)卵と乳製品切りは無理だ。
ちなみに漢方の先生に薦められたというだけで、菜食主義ではないそう。

竹取物語

絵本サイズ。最初は竹取物語のワンシーンの版画+古文。
最後までいったら今度は江國香織訳の竹取物語。高校時代を思い出してなつかしやー。

都会のトム&ソーヤ(6)≪ぼくの家へおいで≫ (YA!ENTERTAINMENT)
IN塀戸といいはやみねさんジョジョ好きすぎんだろ!

コンビニは、竜王グループがチェーン展開してる『シャドウ』——シャドウは影という意味だ。"影のように、あなたの生活に寄りそいます"というのが、名前の由来らしい。
ぼくは創也にきく。
「"生活に寄りそう"というのなら、"そばに立つもの"ということで、『STAND』って名前にしたらよかったのに」

(P67)

あと若干ガンダムネタが。

内人+創也VS特殊任務部雑務課+AKB24(人工知能なホームセキュリティ)
おいしくいただきました。トムソーヤは本筋を楽しみつつ大きいおともだちに向けられた小ネタを探すのが楽しみです……

月と菓子パン

何かこんな感じのエッセイは物凄く久しぶりに読んだ気がします。
本当に「日常」で「交流」で「発見」な感じなんですがほわほわでゆるゆるしてるなー。好きだー。
これは文庫のほうを買ってくる。

ナガオカケンメイのやりかた

あとがきには純粋日記バージョン(ビジネス的気付きバージョンが前読んだ「ナガオケンメイの考え」)とあるけど、自己啓発書とかビジネス書のカテゴリなんじゃないかなーと思った。本読んでるはずなんだけど赤文字で「○User」って出てるところが見えた。はてブ。
就職するとは、働くことはなんぞやーというのが割と何回も出てきます。

妖怪アパートの幽雅な日常(9) (YA!ENTERTAINMENT)

ラストの引きとか考えなければ今まで一番普通な感じの妖怪アパート9巻。
全体的に薄味。前巻があれだったせいか展開がとてもおとなしい感じ。裏サイトとか冨樫の辺りとかはもっとドロドロするかなと思った。あと千晶の過去がチラ見えだった。

去年のインタビュー通りなら次回が最終巻。

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