カテゴリー「 単行本 」の記事

716件の投稿

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

山梨県でとある事件が発生した。望月千草が自宅で脇腹を刺され死亡。死因は失血死。
はじめは自殺かと思われたが、家にいたはずの娘がキャッシュカード等とともに失踪しており包丁についた指紋や血液のついた衣服が捨てられていること等から警察は事件性が高いと判断し、重要参考人として望月チエミを指名手配した。チエミは地元企業で契約社員として勤め、職場や友人からは「真面目」と評され、死亡した母との仲は非常に良いものだと思われていた。
東京でライターとして活躍し結婚生活も手に入れた神宮司みずほは、幼馴染みであるチエミの足取りを追うべく学生時代の友人や元恋人や恩師を訪ねた。

なんかすごく2時間ドラマみたいな書き出しになってしまった……
「ラストに断崖絶壁でナイフを持った犯人ともつれあったり説得したり動機を語りあげたり」するような話ではありません。殺人事件をおこしたとされる幼なじみを探す話ですが主に語られるのは「母と娘」の物語。

わたしの周りは望月一家をもっと悪化させたようなおうちに住む女の子がいるのでとても生々しすぎた。読みながら「あああああ」ってなった。今までのあれこれを思い起こす。背筋がぞわっとする。自分に近いのは亜理紗6チエミ4かなあとおもう。恐ろしかったのはみずほの子ども時代だった。コーラ怖い。

赤ちゃんポストは一時期よく見てたのにそういえばとんと聞かなくなったなあと思ってぐぐったりした。
「あかちゃんに なにかのこしてあげて」にすごくせつなくなった。

第2章という扉が見えたところで小休止&コーヒーいれてきてぺらっとひらいてみたら見開きにぎゃっとなった。誰の視点なんだろうと思って読み始めてそのまま忘れてしまった第1章直前の3ページを、最後まで読んでからぺらっとひらいてなんとも言えない気分になった。

手紙を持つ手が震えていた。よく、そのままぐしゃぐしゃに潰してしまわなかったものだと思う。視界がグラグラ、煮え立つように揺れた。頭の位置が何も変わっていないのに、足元から下が震撼したように沈んで、過呼吸のような息が出た。空気を吐けるだけ吐き、だけど吸えなかった。

(P292)

家族だからと何かを許し、あきらめ、呑み込み、耐え、結びついた家。形は違っても、どこかみな共通に抱える病理のような。
どんな風に振舞っても、娘は許されず、母の望む正解は出せないのだと思っていた。だけど、正解を与えないのは私も一緒だ。私は母を許していない。それでも、彼女は一生、私の母だ。逃げられないし、逃げるつもりもない。一生、いい思い出も悪感情も、引きずりながら向き合わせて生きていく。

(P298)

あわせてよみたい:「ファミリーポートレイト」と「野良女」かな。
ちなみに野良女は「女の語る下ネタ」に対して寛容な心が必要です。

ファミリーポートレイト野良女

圏外へ

サイコロみたいな本だ。
とある小説家の話。明記はされてないけどおそらくミルリトン探偵局と世界観を同じくする本。
年がら年中小説のことを考えているカタリテ1が色々考える話。
ThinkとかBoleroよりはこっちのほうがちょっと未来の話である。音ちゃんが二十歳である。
メタだったり現実と幻想の境界があいまいだったりする。

言葉が休暇を取るとか「自分が書いた小説が現実に現れて舞台が始まる感じ、でも描写のあまりのしょぼさに嘆く」とかいいなあ。我々は今読点の中にいるんですとか。
あと「そろそろワタシもいい加減話し疲れてきた」の章が好きだ。
カタリテとそのカタリテがつくりだした登場人物の療養所のターン。
カタリテは自らが創作した登場人物に出会うことになる。その登場人物曰く、カタリテから独立して別の新しい生活を始めなければいけないことになったという。

あらすじを書くのがとても難しい本ですが、一言で言うなら「いつもの吉田篤弘です」に尽きる。
おもしろかった。

ものすごくしみじみした顔で「ああ、それはね」と微笑すら浮かべる。「音ちゃんも大人になったら分かるよ」とかナントカ。ぜんぜん分からないんですけど! すっかり大人になったのに。というか大人になってしまったおかげで、もうさっぱり分からない。

(P115)

ちなみに同じ世界観にあるのではという本がこちら。

Think—夜に猫が身をひそめるところ (ミルリトン探偵局シリーズ 1)Bolero—世界でいちばん幸せな屋上 (ミルリトン探偵局シリーズ 2)

文庫版もあるけどこっちのほうが表紙好きなので……

  1. 小説家である。妻子がいる []

普通じゃない。—Extraordinary.

御厨しいなはイングリッシュガーデナーを目指す普通の女の子だった。
そろそろ就職の時期である。ある日突然植物の声が聞こえるようになった。
mixiで連載されてそれから本になった作品らしい。どおりで作中にmixiが結構出てくるはずだ。

紆余曲折があるわけでもなく挫折らしい挫折があるわけでもなくトントン拍子に話が進んでいく。
「流れに乗ったら行けるところまで行ってみたらこういうところに辿り着いた」という感じだった。
読みやすいのは読みやすい。でも「おっ」と思うところがなかった。

ラストの植物と話せなくなった理由に驚く。
社長の「資金さえあれば実現可能な妄想」と「植物が喋ることが妄想」と言われるのはまるで意味が違う。それは夢見がちな人か精神的に病を抱えている人ほど違う。植物が喋ることが幻想展開なのだからもうちょっとファンタジーな展開にしてほしかったなあと思う。

ところで妄想といえば87ページあたりは意味不明すぎる。mixiでやってるときになにか企画をやっていたのだろうか。「こういうのあったらいいなあっていうあなたの妄想をお待ちしております」みたいな。

フラメンコのすべて

フラメンコに関する起源・歴史など。歌(カンテ)・踊り(バイレ)・ギター・(トケ)にわけて語られる。
あとはフラメンコをとりまく世界とか衣装とか資料集とか。

親分とシャイタンに呼ばれて読んでみる。SH的にはレコンキスタ・コンキスタドールとかその辺が書かれている。ロマとモリスコ1の共生とかアンダルシアとか。カルメン・アマーヤの写真が載っていた。生きながらにフラメンコの伝説となった人とあった。白黒写真なのにすごく綺麗な人だった。

  1. レコンキスタのあたりでキリスト教に改宗したイスラム教徒 []

うみねこのなく頃に Episode1(上) (講談社BOX)

BOX版うみねこEp1。Ep1をやったのはもう遠い昔のようです。
実際かなり昔ですがその間にアニメとかコミカライズとか色々見てるのでその辺がもうごちゃ混ぜです。
ラストには「全面改稿し小説化したもの」となっていますが割とそのままのように思います。
わたしは原作ゲームを熱心に読み込んでいるわけではないので多少の修正レベルなら変わっていても分からないのですが、一目でわかる「見覚えのないシーンが追加されている」ということはないと思われます。

縁寿とかゴールドスミスとか雛見沢症候群的なあれがEp1時点で出ていることに驚くなどした。
ちなみに上巻は惨劇の直前までが収録されていた。

あした咲く蕾

短編集。7編収録。
わくらば日記と似た感じの「普通とはちょっと違う異能の持ち主」が出てきたり「追憶する語り手」の話が多いです。時代設定はいくつは特定されており大体昭和30年代?60年代です。
最近ブギーポップ再読してるので「MPLSとわたし」とか思いました1

なかにはちょっとええ話で終わるのもありますが、しんみり物悲しい雰囲気の思い出話というのもあります。死別前提の話も含まれています。

好きなのは「カンカン軒怪異譚」「空のひと」
チャーハンおいしそうだった。空のひとはファミコンのシーンにときめいたので2

近くのボウルに入れてある卵を二つ取ると、彼女は片手で同時に割り、煙が立ち上り始めた油の中に放り込む。(略)油を吸った卵が膨れたところで刻みネギを入れ、さらに油を足して冷ゴハンを入れ、鉄のお玉で勢い欲炒め始めたのだが——そこからがまさしく彼女の独擅場だった。まるで片手に持った中華鍋が太鼓で、手にした鉄のお玉が撥であるかのように……あるいは中華鍋が親の仇で、お玉が復讐の棍棒でもあるかのように、カン! カン! カン! と打ち鳴らし始めたのだ。

(P82)

小学校低学年男子児童の腿くらいありそうな二の腕がブルンブルンと高速に上下し、火がつくほどの油は入ってないはずなのに、時おり中華鍋全体が炎に包まれる。

(P83)
  1. そしてわくらば日記はAlways 3丁目のMPLS []
  2. 接続部をフーッとするとか []

野良女

・現代コメディです。
・非常に明るいノリで下ネタが多く含まれます。
・「女性に『自分の性生活』みたいな下ネタトークされたら引く」という方は読まないほうが無難です。1

28?30歳の独身女性が5人登場して、短編ごとに視点を交替して進んでいく話です。
「そこまであけすけでないけどそういう会話最近したわーーーー(゚д゚)」とか「やめろ現実を見せるなあああ」とか「そんな リアルさは いらない!(読むけど!」とか叫びながら読んだ。
とてもリザキル2上等の話だった。

「私、二十五を過ぎたら普通は結婚できるものだと思ってた」(略)
「ねえ鑓水、私たち二十八だよ? あと二年で三十だよ? 二十になったころ、こんな人生想像してた?」
「自分が三十歳になること自体想像していなかった。あ、瑞泉、ロックで」

(P11)

何をいうても最初の衝撃はこれ。こんな会話こないだ結婚式終わって突発開催昼の二次会の時したんだ。
再現するなら「15ぐらいの時にはなー、25ぐらいになったら子どもはおらんでも結婚ぐらいはしとるって思わんかったー?」「めっちゃ思ったー」である。
こういうのがそこかしこに存在する。耳と心が痛い。千切れるほど痛い。

「俺のピサの斜塔を君の青の洞窟にブチ込んでやる! さあ高らかにカンツォーネを歌うが良い!」

…… 無 理 だ !
ていうかソレントへ帰れ!!

(P107)

野良女はモデルありの実話ベースだけど「太陽にぽえむ」のこれは実話ではないらしい……3
ここら辺から死ぬほど笑った。出陣じゃー! とか馬鹿だろう! 馬鹿だろう!

模型だらけの俺んちは全体的に笑いしかなかった。前半はDVである。しかし何故か明るい。
DVといえばDVなんだけど、「良い殴り方と悪い殴り方がある。見えないところ殴るなんて最悪、痛みないくせに顔とか見えるところにあざを作る殴り方が良い。それに暴力ありの性交渉は快楽がヤバい4。これ知ったら普通のとかもうできない」というDVの受け手、not被害者。「この人は自分がいないとどうしようもない」みたいな不幸のぬるま湯展開には程遠い。
不健康といえば不健康だけど「ある意味同意の上のDV」「性欲の捌け口」「未来への負債がない麻薬」ていう感じでした。後半はガチオタ男子登場である。この人ただのMじゃねえなと分かる。綾波長門の登場である。

曇りガラスの三十代が一番ローテンションというか湿度の高い話だけど最後はちゃんと幸せに終わる。
最後のしめの話がまたよい。よきかな。

愛する人に殴られても痛みを感じない私は、愛する人を殴っても心が痛まない。そういう被虐性と加虐性を併せ持っている人種は、結構いると思う。私は磯野さんに殴られたいとは思わなかった。代わりに、ものすごく殴りたいと思った。廻し蹴りをかまして鼻血を出したのを上から裸足で踏みつけて、許してくださいと足の裏を舐めさせながら懇願させたかった。

(P148)
  1. おそらくドン引きします []
  2. 死んで生き返ってもう1回死ぬ []
  3. と活字倶楽部09夏号インタビューといわれていた []
  4. いい意味で []

読まず嫌い。

千野帽子さんは最近とても気になっている人です。
13歳の夏に本の面白さに目覚めるものの、色んなジャンルが嫌いだったり食傷気味になり読むのをやめたり最初から読まなかったりして名作を読んだのはずっと後だった。この本はそんな名作との和解の記録である、という本。文学論寄りです。

文学! という感じの主に本が取り上げられるんだけど例えが面白かった。「ゴス眼鏡っ娘、ヒロイン修行中」とか。麗しき少年たちの世界は終始笑いっぱなしだった。ラノベにも触れるし夏の100冊企画には必ず入るような有名な名作もあるしここではじめて聞いたというような古典もある。

カミュの「変身」の話があった。「虫になる話」っていうのは知ってるんだけどとてもとっつきにくいなあと思ってたらなんか凄く手を伸ばしたくなるような書かれ方をしていた。
虫になった一家の大黒柱ザムザに最初のトラブル、それが「体の右側を下にして寝る習慣なのにその姿勢がとれないから眠れない」ということらしいのだ。「変身」本文からの引用もあって、いくら下にしようとしても仰向けになるとかそういうことを言っている。
なんだそんな話なのか? とっつきにくいやつかと思ってたら実は気さくな面白いやつなのか?
読めるのか理解できるのかはさておき、「なんか気になる」ということがとっつきにくい本に手を出す重要なことだと思う。1

11.好き嫌い 「わかる」と「おもしろい」と12.読書 あるいは独房を出て外の暗闇を歩くことが正座して背筋を伸ばして読みたくなるようなところだった。

ところがいつの間にか、好きなはずの分野の本を選んで読んでいるはずなのに、どんな本を読んでも、答え合わせをするような感じになっていったのだ。「おもしろい」ことが保証されているものを選んで読んでいるのに、なぜだろう。
それは、頭のなかに、「おもしろいの理想形」が(もちろん、ひとつではなく複数だけど)できていたからだと思う。「飽きた」のとはちょっと違う。本を探すときに、その理想形に近い「おもしろい」を探してしまっているのだ。読むときも、どこかでその理想形との違いを計るような読み方をしている。

(P223)

本っておもしろい! っていうことに目覚めた人がその場で足踏みを続けて読書からはなれる理由はここにあると語る。面白い本も面白くない本もなくてそれは自分とほんとの間に起こる現象なのだという。
悪い意味で「思っていたのと違う」というのはつまりそういう理想形との比較の結果ということなのか? とか読書が「想像してた面白さ」との答え合わせとか消化試合になることは避けたいなあとか今後を考える。

「おもしろい」の話はあちこちで出てきてすごく興味深かった。思わず今までの読書履歴を思い浮かべる。

あとジャンルの話でうっかりドツボにはまる。

ジャンルという制度は、出版の商業モデルを支え、同時に好尚(嗜好・流行)の基準をも作る。商業制度が好尚にフィードバックして、好尚が拡大再生産される。「ミステリ小説とはこういうものである」という理念があって、しかるのちにその理念にそって商業的制度ができるのではなく、まず制度ができ、そのあと理念が遡って作られる。だから商業ジャンルというものは「気がついたらもうあるもの」だ。

(P82)

型破りな作品はしばしば、小説の一ジャンルとして定着する前に書かれてしまう。商業ジャンルの「定着」は、「同じようなものを何作も読みたい人」が大量にいることを前提として書かれているからだ。そこではドラマ『水戸黄門』のように、徹底したパターンの反復と微細な違いが追求されるようになる。それはジャンルが洗練されて純粋になることを意味する。ジャンルが定着して、読者がジャンルにひとつの型を期待・要求するようになると、ジャンルは純粋になって、初期に持っていた雑種性を失う。(略)ジャンルのファンとは、個々の小説が好きなのではなく、特定のジャンルという抽象的な類を愛する読者だ。

(P95?P96)

ミステリ項のジャンルの話だけどうっかりミステリを別の話題に置き換えたりしてしまう。考える。悩む。
本を読み終わってからもう3日4日経つけどこの辺の話を考えだすとどこどこ深みにはまるようで傷ついたレコードのごとく同じところをぐるぐる回っている。非常にgdgdしている。まだ自分の立ち位置も見えない。
今後も要係争ということで……

  1. 文学少女のネタ元になるとか! []

碧空の果てに (カドカワ銀のさじシリーズ)

怪力の姫メイリンは自由に生きられる場所を探して自国を出た。そして賢者の国シーハンで男装してティルーと名乗り、首長ターリの従者となるお話。中華風とかそんな感じなのかなあ。わたしの中でユイ1がモンゴルっぽい感じで再生されたのですが。
わたしの中ではこの話はテンペストと同じカテゴリにあります。
重い話にも分厚い本にもなれそうな話なんだけど、軽めの素早い展開です。その辺もっと詳しく! っていうところがあるんですがこれはこれで美味しいです。想像のための余白です。

ターリは美形かつ頭脳明晰だけど足を悪くして車椅子生活のツンデレでした。ただしデレるのが早い。
ていうかメイリンがデレないこともありターリのほうがよっぽどヒロインポジションだと思いました。
ところでわたしの中ではメイリンというとメタルギアソリッドの彼女です。

「怖かった。人に惹かれていくということはとても恐ろしいことです。あなたはわたしの心にどんどん入り込んでくる。わたしは己の心のままに思いを示すことなど学んでこなかった。でも、あの日、初めて馬に乗せられた夜、あなたの涙を見ました。あれ以来、どうにもかなわなくなってしまった。以来あなたに負けっぱなしです。あなたが私の足に手を伸ばすたび、心がうずいて苦しかった。動かない足が惨めでした」

(P164)

「もし今、あなたそばで、世のならいに従って、男に従う女としてだけ生きるのであれば、わたしはこの2年余りの思いとどう折り合いをつけたらいいのか、……きりきりと己を求めなにかわからぬものを希求した十五からの日々は何だったのでしょうか。……教えて下さい。人はいったい、何をなし、何のために生きるものなのでしょうか」

(P180)
  1. メイリンが生まれ育った国 []

追想五断章

菅生芳光は伯父が経営している古書店・管生書店でバイトをしている。
ある日「先日こちらが甲野十蔵宅から引き取った本の中に、探している本があると聞いたので売ってくれないか。自分は旅行者のためできるだけ早く」と北里可南子と名乗る女性がやってきた。

残しておきたい本というのは100ページ程度の同人誌「壷天」、可南子の亡父・北里参悟/筆名:叶黒白が寄稿した作品が載っているという。間もなくして渡すことが出来たが可南子は続けてこんなことを言った。
「他にも父の作品で探して欲しいものがある。そういう手伝いはしてもらえるだろうか。父が書いたという小説は全5編、1編見つけてもらえればその都度10万円支払う」
叶黒白が書いた作品はどれもリドルストーリーだったという。
芳光は同じくバイトの笙子と一緒に捜索をはじめた。

「リドルストーリー」という単語はこの本ではじめて知りました。本の中で謎が提示され解決は読者に委ねられる形式のことをいうそうです。1全体的な雰囲気として閉塞感が超満ちてたり陰鬱な感じです。儚い羊たちの祝宴と仲が良さそうな感じです。

「アントワープの銃声」については読書メーターで色んな人がこれはロス疑惑がモデルではないか?と書いていたのでこういうのがそうか、と思う。なかなか理解が及ばないところがあったので時間を置いてまた再挑戦したい。

  1. ちなみにwikipediaによれば、作者が伏線をはったことを忘れたり打ち切りなどで伏線を回収できなかった場合は「意図的に回答を用意しなかった」わけではないのでリドルストーリーとは呼ばないらしい。 []
PAGE TOP