日々のこと アーカイブ | 外の音、内の香 | 一田憲子 : 外の音、内の香 | 一田憲子の書籍化、でも月日はあっても年の記載がないので初版発行日と緊急事態宣言という単語からおそらく2020年ごろ、というのしかわからない。緊急事態宣言という単語はあってもあえてなのかもともとなのかコロナに関する記述は少ない。
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コロナ禍はじまりの2020年の日記。同種では東京ディストピア日記があるけど、あちらよりはもうちょっとパーソナル寄り。一児の母の綿矢さん、マスクを忘れたときの対応が大変そうで、あと、あとがきに変えてみたいなエッセイ部分がとても長かった。
タイトルは釣りタイトルでした。自腹を切ってないだけで「タダ」では旅行してません。
「私は世界一周がしたいです。これこれやるので旅行資金やパソコンなど世界一周するにあたり必要なものを提供してください」という感じで色んな企業に自分の企画を売りこみプレゼンをして資金を獲得してます。そのため旅行中であってももちろん仕事をしています。
文章のリズムとかテンションが全体的に基本ローで時々上がって時々愚痴っぽいです。
「旅行だけど、100パー遊びの旅行ではない」ため観光より仕事を優先しないといけない時があったり義務としてブログ更新もしないといけません。この行動力は素晴らしいと思いますがkmpの旅行記みたいな「私も行きたい!」と思うような何かがなかったのでその辺がちょっとしょんぼりでした。
前半がなければ本当に「過酷で過密な世界出張」という感じの忙しい旅でした。
colorful - 眉山秋フェスタに行ってきた(3)のエントリの一番最後に載せた写真みたいな、「ピンクとスカイブルーが混ざった日没後数十分しか見られない幻想的な空が見える時間帯」のことをマジックアワーというそうですよ。英語でトワイライト、ということは逢魔時か。
高山なおみ日記本も11冊目。予告されている最終巻まであと2冊。
収録されているのは2007年3月から8月まで。この巻は高山さんが割と頻繁に中国に出かけている。
その間はまとめで日記が入るのではなく「スイセイ留守ごはん」としてスイセイ氏の日記が載っている。
自動車教習所に入校したり練習したりしているのですがその練習法に転がる。凄い。
この前買ったyom yom (ヨムヨム) にいしいしんじさんと一緒に高山さんの日記が載っていた。yomyomのこの号は「だれもがすなる日記」特集がされているので、興味のある方はどうぞ(n'∀')η
ここに載っていないもので面白かったものといえば
この辺かしらー。
日々ごはんとか今朝子の晩ごはんは正しく日記なので、「人の日記を読むのが好き」という人ではないと多分面白みはないと思います。
南の島を旅行してみた。行き先はバリ島の隣、ロンボク島。
ロンボク島はバリから飛行機で20分・船で4時間ぐらいのすぐ隣の島で、よく似てそうだけど植生が違ったり宗教が違ったりするところ。主にはロンボク。
チェンマイアパート日記は割と手書き文字とか手書き文字風フォントとかが多かったに比べて、こっちはゴシック系のフォントが多い。というか9割文字のページもたまにある。写真は小さめなのがいっぱいある。
愚痴のターン!とかは少ない。
お湯が出るシャワーがある宿がないとか、塩水のシャワーとか、そもそも水・電気を自由に使える宿がないとかそういうのが多かった。ホットシャワーの顛末は「その発想はなかった(゚д゚)」という感じだった。
海の写真が綺麗だわー。
アザーン(お祈りの呼びかけ/イスラム教)ってでてきて、最近この単語どっかで見た!と思って脳内を検索した。バベルの歌姫だった。そうかあれはこのへんからとってきてるのか……とかおもった。
新聞社を辞めてパリに製菓留学した人のパリ滞在記。
パリでアパートを買ったりしているので最初はこのままずっとパリで暮らすのかと思ったら最終的には帰国して京都の町家暮らしをはじめる(らしい。賃貸契約を交わしたところでこの本は終わる
製菓留学といってもメインとなるのは日常生活なのでお菓子の写真が載っているとかレシピが載っているとかそういう方向ではない。筆者多田さんはル・コルドン・ブルーという創立110年の料理学校に入学した。
ダイヤモンドという意味の真ん丸いサブレ「ディヤマン」も習った。
(P100)
タラントゥカラットディアマンルゥゥゥジュ(゚д゚)!
レーヌ・ミシェルはピジョンブラッドのイメージが強いんだけど赤いダイヤなんだよなあ。赤色金剛石。
ピジョンブラッドの説明見てたらなおのことそう思う。
フランス人は思ってたより四角四面の上大ざっぱだった。紙命。
アインシュタインは早口で生徒全員に「あなたのフランス語の最終目標は」と聞き始めた。
カスマンは「上司である医師の指示が理解できるようになること。今は私のフランス語が通じない」と答えた。「通じないのはあなたが弱気だからだろう」と教師が応じた。何気ない一言が緊張の糸を切ったのだろう。「ノン、私は内気なんかじゃない」と震える声が響いた。彼女は両手で口を覆い、涙ぐんだ。
つられて私も涙ぐんだ。そう三十代。そこそこ経験だってある。でも言葉が足らない異国では半人前でしかない。通じないのは泣くほどせつないことなのだ。(P83)
ヨーロッパ旅とごはんと酒。読みやすかった。
ヨーロッパ各地で食べる飲む。ヴェネツィアにときめきを覚える。(何度目かの。
あと紅の豚の話を読む直前に見ていたのでアドリア海の真珠にごろごろした。
「調理場という戦場」にもでてきたフランス料理店「コートドール」がでてきたのでびっくりした。
「クロアチア語では乾杯をジベリと言うんだ。英語では"living long"。長生きしようということ。戦争が始まった頃、オレたちはワインでよく乾杯した。ジベリ、明日も絶対生きていようと」
(P79)
なにかベルリンだけの食べ物はないのか?
そうして見つけたのがカリーヴルストだ。ティアガルテン周辺の広場、動物園駅の広場、クーダムのあちらこちらといったところにある屋台の大半はヴルストというソーセージを売る店である。なかでも人気が高いのはカリーヴルスト。これはソーセージのなかにカレーが練りこんであるものではない。焼いたソーセージにカレー粉をまぶし、ケチャップがかけまわしてある。食べる時は付け合せのフライドポテトと一緒に頬張る。なんとなく妙な味のものだが、癖になる。(P115)