書評面「本よみうり堂」の裏話

読売新聞の日曜日の本欄は面白いからよく読んでます。うちは読売じゃないので読めるときにですが。
凄いな書評の現場。

角:面白い!という気持ちと、自分の持っている語彙がつりあわない、自分の書く力が、その面白さに追いつかないんですね。なので、どんなに言葉を尽くしても安っぽくなっちゃったりとか、決まり文句のオンパレードになって(著者の)回し者みたいな文章になったりとか、そういうことがあるので、すごく書きにくいんですね。そういうのを削って削って削って、でも面白い、っていうのを書くっていうのが、難しいなと。

三:面白い本のほうが書きにくいというのは、本当にそうなんですよ。伝えにくいというか。本を読んでいるときに覚えた興奮、っていうのは、文章で「これこれこうだったから、面白かったのである」というふうには、あまり言えない。だから、いいと思う本のほうが書評を書くのは難しいです。

感想文でも面白かった本をいかに面白かったか書くのって難しいなあ。
面白かった本のほうが書くの時間かかる。どこから書いたらいいんだろう
ここのこれとこのシーンがいいんだよみたいな。おかしい日本語がさらにおかしくなる。

ネット上の感想/書評系だとここのこういうところが凄くてと熱く語ってる書評・感想文は本屋で見てみようかっていう気になる。実際にカラマーゾフ難しそうだけど読んでみようかと思ってるしねえ。

逆に同じ熱意の塊でも「とにかく読め」でサンドイッチされてる書評はスルーしがち。本でもネットでも。
とりあえずこれ読んでと言いたくなる本がある気持ちは分かるけどそういう風に思った経緯の方が知りたいわけで。読書趣味がよく似てる友達が言うなら「そこまで言うなら読むよ!」となるのですが。

もうちょっと書ける人になりたい。