卵1個分のお祝いのあとがきで「椰子・椰子という嘘日記を前書きましたが今度は本当の日記です」というようなことを書いてたので借りてきました。
ほかに踊りを知らない(←卵1個分の続き)はやっぱりこっちのほうに近い気がする。
四月二十三日 晴れ
病院へ行く。二日前にできた左腕の傷から、白い砂のようなものが後から後からこぼれ出すのである。
奇病ではないかとわくわくしながら、
「体から砂が出るんですが、何科へ行けばいいんですか」と受付で訊ねると、
「何色ですか」と言う。
「白ですか。それなら診察の必要はありません。かんたんな風土病です。ほっておいても治りますが、心配ならこの札を持って薬局へ行ってください。塗り薬をさしあげます」(P15)
いかんときめいた。赤錆赤錆。この世とあの世の間ぐらい。かめかめー。懐かしいなあ。
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