今月は
占い師オリハシの嘘 なみあと
みるならなるみ/シラナイカナコ 泉サリ
15秒のターン 紅玉いづき
うつくしが丘の不幸の家 町田そのこ
江戸の花魁と入れ替わったので、花街の頂点を目指してみる 七沢ゆきの
について書きました。
はと文庫オンラインvol.17 - はと文庫オンライン
15秒のターンの書下ろしの「この列車は楽園ゆき」がすごくよかったんだよ。一応はと文庫はカラフルより外向きを意識している媒体なので、どうかなと思ったんだけど割と爆発してます。
「この列車は楽園ゆき」は高校生の話なんですが、不思議な感触の物語で、この例えが正しいかちょっと分かりませんがこれは私の感想なので好き勝手いうんですけど、「わたし10代時分にコバルト文庫でこういうの読んだ気がする」って思ったんですよね。別に類似作品があるわけじゃなくて、講談社ラノベ文庫の「パラダイスレジデンス1(野梨原花南)」を読んだ時もそうだったので、そういうスイッチがあるんだと思います。(略)
良かったところ全部引用しているととても長くなるので、一番強いここを引用しますが、ここがエモエモの極みだし本作はここで終わらずこの後の、もう少女とは言えなくなった先の未来も描かれるのだ。
そういう意味で、コバルト文庫を読んでおおきくなって子どものひとりふたりいてもおかしくはない年齢に差し掛かった元少女(わたしのことです)がこういう作品を読むのはなんか感慨深い、と思いました。
もうちょっと踏み込むと若木未生の太陽少年満月少女はちょっと似てるかなと思います。同じ箱の作品という話。あれも事故も事件も起きないけど少年少女の日常を描写する作品なので。
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