カテゴリー「 読了 」の記事

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異能の画家伊藤若冲 (とんぼの本)

も、もえ……
本自体は小さめだけど(普通のハードカバーよりちょっと大きいぐらい。文庫本を横に置いて2冊文ぐらいの大きさ)その分手軽に見られる。
動植綵絵とか虎とかは見たことあるんだけど、木版画は初めて見たかも。
雪竹に錦鶏図もえ……

或る異生物使いのこと (富士見ファンタジア文庫 88-37 ディスパレイト! 1)

ディスパレイト!コンプ のほうは1冊目でグロ耐性的に挫折した私ですが、こっちのほうは面白かった。
連載をまとめたものでシリアス有のコメディ寄り。

トルクの変貌ぶりに驚いた。ちょー温厚キャラになってる。
ちなみに拙者エニーネ頑張れ派です。エニーネが主人公っぽいけどメインはトルクっぽいですが。が。

酔って言いたい夜もある

対談集。居酒屋で飲みながら同年代の女性の作家とかエッセイストとか写真家の人とキャッキャウフフ言いながら喋り倒してみた

——『空中庭園』は仕上がったのを見ていかがでした?
角田 うん、面白かった。男のひとはこういうふうに解釈するんだなって。女の人の書く世界ってすごく厳しいでしょ? 容赦ない。男の人が描くと優しくて、最後には救いがある。
魚喃 あとさ、女が女のことを描くとダイレクトに描いちゃうけど、男のひとがそれを撮るとなんか神様とかが遠くから見守ってるような視点になりますよね。

(P52)

角田:男の物書きは、どんっなに変人でもどんっなに自分の趣味と違うものを書いていても、どんなに売れてなくてもモテる。誰でもモテる。自称作家でもモテる。ただ女は、どんっなに売れてても、いいもの書いててもモテない。モテる人は作家だからじゃなくて、それ以前にモテてる人。それは真理です。男だけですよ、作家だからモテるという現象は。

(P118)

幸福ロケット

これはいい悶える話だった……小学生の恋はかわいいなあ。素直で直球な台詞にきゅんきゅんするぜ……高飛車ちっくであんまりなりふり構ってない(小学生だから)町野さんでもかわいいぜ小学生マジック。

「夜道、あぶないだろ。家まで送ってやるよ」
「い、いいよ」香な子はちょっとムキになっていってしまった。「いつもあるいてるから平気だよ」
ほんとは平気ではない。いろいろ怖いものが待ちかまえている。
「でも、あれだからさ」
「あれって?」
「山田って女だろ」
そんなのいわれなくたってわかってる。コーモリの真剣なまなざしに香な子はたじろいでしまった。そしてまた、眉毛が太くて意外とりりしいんだなとも思った。

(P57)

⊂´⌒つ。Д。)つ

「本を読むのも楽しいけど、本について山田と話すのも楽しいもんな」そしてこう付け加えた。「だからおれは本を読むんだとおもう」(P162)

⊂´⌒つ。Д。)つ
一語おきに小学生の恋未満の話はかわいいかわいいと書きそうなので今ちょーやばい。

ラストシーンは時かけを思い出した。「未来で待ってる」が声付きで再生されてうわーーーってなってた。あいすぎる。いいなあ。

女神の恋人—ロイデン・ロータス・オラトリオ (コバルト文庫 も 3-6)

インドが舞台のとある王族の話。現女王はもう長くないため、年若い姫ミーシャが即位することになったが、神に選ばれた「聖夫」との結婚が前提。即位すればすぐにでも子を宿さなければならない。結婚はしたけど中々関係を持つことなく周りからは早く早くと急かされあーだこーだとやっている話。

こうも直球に女側が強い話って久しぶりに読んだかも。この場合の「強い」は強気とかそういう意味合いではなくて身分的なあれ。

<ネタバレ>
最後で侍女にして異母姉のアリエルが実は男だったことが発覚してごほっとなった。
昨日ついったーで「最近は妙に女装が盛り上がってますねー」という話をしていたのだ。事情があるにしろ何にしても今週女装男子が出てくるのは実にこれが3冊目。じわじわと増えるのかなあと思った1冊だった。

</ネタバレ>

SH@PPLE 1 (1) (富士見ファンタジア文庫 た 3-1-1)

これはいい竹岡成分が!
表紙とカラーページだけだと萌え系な女装で百合モノっぽいですが、まっとうな男女でラブコメでした。舞姫(双子姉)の一人称ボクに引っかかるのは正直あったのですが、途中からは女の子として見てなかったと言うのもまた事実。

ソロリティで丘ミキ!となりお嬢さまは金髪縦ロール!と転がっていた。本当に餌付けという単語がふさわしいぜ蜜……

「べつに猫かわいがりする必要なんてないんだ。遠目に見て、元気でいるか気にして。お腹が減ってそうならごはんをあげて。愚痴がありそうなら聞いてあげて。気を張っていることが多いけど、けっこうもろいんだ。なついてなんか、全然くれなかったけど。でも、僕は、あれ、なに言ってんだろうな僕」(P202)

冒険者たち—GLASS HEART (コバルト文庫)

グラハーは時々物凄く読みたくなるから困ると思ってたけど今回は単にSH分が足りてないだけではないかという結論に至ったりしていた。とりあえずSH変換脳は自重せよー。

「うん、忘れたから創作しました。あっそうだ坂本君いっしょにキース・エマーソンっぽいソロ弾きなよ、僕と二人で『なんちゃってクロイツェルソナタ』やろうよ明日、アンコールで」
「なんで今日この場でいきなりそんなこと言うの!? 馬鹿じゃないの!?」
「どうしてって札幌の人にサービスしたいから。5ヶ所でステージあったら5回違ったことした方が面白いよね? 監督どう?」(P126)

ここら辺が陛下言いそうだ……(ていうかYEAHldっとかYEAHの部分て確かそんな感じだったような。

21日のコラボCD情報解禁がとても楽しみだ。

メグとセロン 1 (1) (電撃文庫 し 8-24)

面白いけどなんか地味で普通だな。脳内のどこかで学園キノのはっちゃけぶりと何でもあり感が残っているのかも。
今までは時雨沢長編はアリソン・リリアと強い女子が引っ張っていく話でしたが今回はセロン(男)の話。トレイズとはまた違う方向にヘタレっぽいですがこれはなかなか期待が。いやでもヘタレだからな。

ラリーの苗字のほうをみてオードリーかよ!と思った。ナタリアは楽器メーカーか……?と思ったけどぐぐってみたらエデンの東の人のようだ。でもエデンの東は読んだ覚えがないからどこで見て知ったのかが謎だ。

テロとか銃撃戦とかはないですが陰謀のにおいはします。基本は学園でラブでコメです。

モンスターズ・イン・パラダイス 3 (3) (新書館ウィングス文庫 125)

シリーズ完結編。何か色んな意味で凄かった……後駆け足だったなあと思います。
神話的人類が消えるかもしれないとかよく考えなくても大事なわけですが普通に終わってしまったな。
マダムLの館でのあれこれのほうがよっぽど緊迫感があったと思います。後えろい。あれが絶対ラスボスだと思ったわーーー。

スノーグース

絵本版しかなかったのだ(新潮文庫からも出ているらしい
絵本といっても極端にひらがなが多いということはなく、普通の小説よりはちょっとルビが多く、短編に絵がついて本のサイズがとても大きくなったという感じ。

戦争中のイギリス南東の沿岸部にあるとある灯台付近が舞台。
「灯台に住むかわりもんの絵描き」フィリップ・ラヤダーとのちに「迷子の王女様」と呼ばれる怪我したスノーグース(鳥)を治してもらおうとやってきた少女フリスの話。

読み終わった後 _| ̄|○ ←こうなった。素でへこんだ。
うわぁぁぁぁぁ。

ふたつの野性の魂がたがいを呼びあい、フリスは夕空をスノーグースとともに飛びながら、ラヤダーからの伝言を聞く思いがした。(P46)

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