ストーリー・セラー

Story Seller収録のストーリーセラーをSideAとしてSideBを書き下ろした一冊。
文庫のほうは未読なので不明ですが、雑誌のほうと比べるとがっつり加筆修正されてるように思います。

サラリーマンの夫と作家の妻。彼らを襲った過酷な運命。書くことを諦めなかった妻の行方など。

有川さんのインタビューとかエッセイとかかなり追いかけて読んでいたので、作中の「作家でもある妻」の言動や作家になったきっかけが有川さんそのものとだぶっていて、初読の時すごく驚きました。そのときの感想がこれです
今回は旦那との出会いのシーンも含まれていたり、さすがに2回目なのでがっつり虚構の話としていただきました1

読書メーターの感想を見て驚いたことには「それなりに多くの人はこれを泣ける話として認識していて、実際読みながら大泣きしているらしい」ということです。
個人的には「足の裏がぞわっとする理不尽ホラー+愛」の話だと思っています。「泣ける話」ではない。

あとこの作品の夫氏は「よくできた夫」すぎて、個人的には「ある日空から美少女が降ってきた」「ある日資産家の令嬢であることを知らされてイケメンにかしずかれる身分になった」と一緒のカテゴリに入れたい。
いっそ胡散臭いほどによくできすぎている。

しかし書き下ろしよりStorySeller発表の3作がまとまった1冊のほうが嬉しかったやもしれぬ。
いや単にSS3は雑誌こそ買っていても絶賛積読中なのであれなのですが……。
ヒトモドキとか最強に気持ち悪い話 (※褒め言葉)なのであれはぜひともどっかに収録して欲しいな。

  1. 有川さんの夫氏との初対面はどっちかというとレインツリーの国なんですな。オフ会が初対面でしたというようなことを講演会かトップランナーの公開収録の時に聞いた []

今週は久しぶりに「土日休みの予定のない週末」だったので、土曜日は本を読み日曜日は本を片付けるという本読みデー。朝はうっかりいつも通り起きたので、新聞読んでマチアソビ番外編4000人来場にすげえ! と思ったりしてました。
今回もロープウェーアナウンスあって豊崎愛生アナウンスらしいんですが、今回は前回1と違い山頂開催、山に登る必要があるので前みたいにシャトルバスあるといいなあと思います。

題名のない音楽会のゲーム音楽特集にばったんばったんした後スーパーお片付けタイム。
途中板が歪んでいることに定評のあった3段目が突然崩落! 1回は直したもののさらに崩落(゚д゚)!
これは無理だなーと思いつつ3段目の板をそのまま下に落とす。収納力が低下したがしょうがあるめえ。
板だけ別途購入できないものかと思いつつたぶん無理である。
掃除の収穫としては購入後数日もしないうちに消失した森博嗣の小説家という職業を発掘したことです。

小説家という職業 (集英社新書)

昼過ぎに掃除を終えてアイガモ農法とはなんぞやのドキュメントを見てたらbk1便到着。
よき休日哉。

  1. 声聞きたい人だけロープウェーに乗ればいい。でも山頂には展望台以外はなくメイン会場は別の場所 []

バカとテストと召喚獣8 (ファミ通文庫)

安心と安定の「公式という名前の最大手」クオリティ

姫路さんとわくわく同居生活スタート(爆裂攻路さん)までは想定の範囲内だったけど
アキちゃん再び→明久VS雄二→明久・雄二VSF組・C組 とか  どうしてこうなった!!!!

しかし玉野さんはまじめにうららさんじゃないのか。2次元3次元の違い以外に何が違うというのだ。
好きすぎるあまり本の中に顕現してしまうとかうららさんパねえ。

いや以前にうららさんとこんな話をしていたのだ。

まろん
@maronu
 古来ゆかしきネタとしては玩具の手錠で遊んでいたらうっかり双方の手ががっしゃーん鍵はあさっての方向へ。(2010-03-27 11:03:09) link
まろん
@maronu
 「ここなら鎖を切れるカッターが存在する……!」そして明久と雄二は屋上から技術工作室(今もうないよねそんな教室)に向かいなかったため用務員室に向かうことになる。のちほど「吉井君と坂本君は本当にデキている」という噂が流れる。(2010-03-27 11:06:27) link

何でこれがいい感じに実現しているのかいみがわからない! いみがわからない!

まろん
@maronu
 そんなあほくさいネタであっても公式でやってもおかしくないと気になるのがバカテスの恐ろしいところ。(2010-03-27 11:07:31) link

まったくだよ! 3月末の自分に全力で同意したい。

「Let's Party!」があんな後ろに影響するとはおもわなんだな。

「雄二! これは一体どういうことさ!」
「明久……! 今日という日がテメェの命日だ! 生まれてきたことを地獄で後悔しやがれ!」

(P108)

ここと手錠ガッシャーンで段々意気投合していく2人と秀吉=久保君の熱い告白のターンが好きだ。
何が言いたいかというと8巻は神展開過ぎないかということです!!!!

つか姫路さんはオープンHENTAIすぎる。くんかくんかしてる。変態という名の淑女すぎる姫路さんはともかく乙女してる姫路さんは可愛いと思います。

「Fクラス代表の坂本だ! さっさと倒して平和を手に入れるぞ!」

(P215)

うっかりこれで爆笑。紫棒はうまいことスルーしたのにゆるふわ大手総受けTLの侵食はひどい。

さらっと1行で終わったけどP156の「交換留学制度」って姫路さんとか案外留学するんじゃね とか思いました。

大阪では過去50年間における猛暑日記録を更新だとかいうてますがこっちはもう秋の雰囲気です。
1週間ぐらい前から朝はセミが鳴かないし、日光的にはやばいけど空気は冷たくなりつつあるなあ。
稲刈りも中盤に差し掛かってるし夕方はもう鈴虫がなきはじめて夜は超うるさい。まじうるさい。
気温は真夏日でも秋はもうやってきている。夏の終わりはもうすぐそこなのだ。

もう9月か……私の8月はどこへ行った(゚д゚)
お盆だけが独立しすぎている。

バカが全裸でやってくる (メディアワークス文庫)

ゴージャスをベースにしてファミリーポートレイトの後半を足した感じっぽい。
つまり自伝小説だったりどこまでが事実でどこが虚構なのか分からない感じの小説。

小説家を目指す僕は大学に入学して、コンパでぼっちなうのところを突然現れた全裸の男に絡まれた。
見た目はどう見ても変質者だけどコンパの参加者である。
僕の話でずっと続くのかというとそうではなくて語り部は1章ごとに交代する。話はゆるくリンクしている。
誰かの書いたものが誰かの光になっているというのは、いいなあ。4章は特に好きだー。
全裸が面白かったので遠巻きに眺めていた660円を買ってきました。

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3章は幽霊になった小説書きの話です。うっかり連想したのはコモリさんのけーこの話である。
幽霊だからね! 小説書いちゃってるからね! いやもうこれはしょうがない。
そんなわけでそんなコモリさんの小説が読める「バカとラノベと管理人」は現在通販絶賛受付中です。
既刊「らのさい管理人がこんなに可愛いわけない」あります。2冊とも私も参加してます。
詳細はこちらをご覧ください↓
「まいじゃー推進委員会!」「ラ管連」「ライトノベル積読会」三サークル合同で夏コミ同人誌の直販を行います。
以上宣伝でした。
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原稿零枚日記

小川洋子の対談とかエッセイは読んでたけど小説を読むのはこれがはじめてかも。
タイトルは日記だけど中身は小説です。日記調の小説です。
乙一の小生物語よりはもうちょっと小説寄りで、紺野キリフキのキリハラキリコよりはもうちょっと現実寄り。
日記の書き手は小説家で「小説を読んであらすじを語る」のが上手で、長編の執筆に悩んでいる。
ようやく3枚ほど書いたかと思えば次の日にはそれを棄てる。毎回の日記の締めは(原稿零枚)
母の見舞いへ行き、運動会に侵入し、パーティに参加し、取材に出向き、毎回締めは(原稿零枚)なのである。

「どうもありがとうございました」
形だけお辞儀をして、編集者は部屋を出て行った。
いいか、お前の話を聞きたがっている人間などこの世に一人もいないのだ。付け上がるんじゃない。
取材の後必ず自分に言い聞かせる戒めを、今日も高らかに唱える。

(P33)

2010年上半期ライトノベルサイト杯投票エントリです。
ライトノベルサイト杯についての詳細はこちら参照のこと。新規5作 既存5作です。
新規は紹介兼ねて「こんな感じの話です」とあらすじやら自前感想のURLをつけましたが、既存は最終巻だとか巻数を重ねたものなので投票のみ。

あなたに贈るキス (ミステリーYA!)

この世界にはソムノスフォビアという病気が存在する。
発病すると異常に眠ることを恐れ、脳炎高熱嘔吐その他様々な症状を起こし遅くても2ヶ月以内に死に至る。
致死率100%のその病は世界をパニックに陥れた。やがて直接唾液の触れ合うキスで感染することが判明し、現在はほとんどの国で唇をあわせるキスは違法行為として禁じられている。

全寮制の学園、純潔を尊ぶリセ・アルピュスではひとりの女生徒の死が波紋を呼んでいる。
彼女の死はあの病によるものだと。織絵が死んだ謎をめぐり美詩は学園を走ることになる。

織絵と美詩の関係がやばい。あの死の真相・ラストシーンはすげえ! と思いました。
美詩は恩田陸「麦の海に沈む果実」の理瀬っぽいよな。色んな意味で。

唇と唇が触れあえば、どんな気持ちになるのか知りたくなる。目を見交わすよりも情熱的で、手を繋ぐよりもきっとぞくぞくして、セックスほど即物的ではない感覚。

(P98)

やっちゃれ、やっちゃれ!—独立・土佐黒潮共和国

京都よりも遠いお隣、高知県を舞台にした小説。
住民投票の結果、高知県は日本から独立して黒潮共和国になった。
混乱の世の中老人達は意気揚々と林業や農業を再開し、若者は生活の急激な不便さに戸惑っている。
あれはどうするのかこれはどうするのかと悩みながら決めていく前半が好きだな。
ところでわたしはよっちょれよっちょれ派です。

高知が独立するまでに至ったのは、この沸きあがるような土佐人の力だ。
問題は、この力を維持しつづけていくことだ。智彦がいった通り、祭りはいつか終わる。人々は日々の暮らしに戻っていく。いってみれば、日々の地道な暮らしがあるからこそ、祭りの日のエネルギーとして発散される。祭りの力で独立を果たした後には、地道な暮らしが待っている。それをどのくらいの人々が認めることができるか。きっと、それがこれからの黒潮共和国の課題だ。

(P213)

今日は阿波踊り(娯茶平)があるというのでうごうご歩く。
開始までまだ時間があったので7Fへ行く。マチアソビ番外編である。本当に内容が増えてる。
電撃関連ポスターとかアニメ化のほうの立て看板的なPOPとか俺妹ポータブルのPVって前のとき流れてたっけか、と思う。その横にはシンフォニアの手に取ってぺらぺらできる原画が置かれていた。

誰でも書き込めるノートが置かれてるんですが、個人的ヒットは
「三木さんマスケラのコスプレしてください」
「空の境界ってなんですか? さっぱり分かりません (以下別人の筆跡) 
 ↑ これから毎日空の境界見ようぜ!  」
の2つ。

今日の日替わり橋の下の美術館はヘタリアだった。ごろごろした。
思わずうららさんに「フェリ可愛いよフェリ!(銀髪にあらず」ってメールした。
しかし味覚音痴が並んでるんだぜこれ……。超見た。

時間が近づいたので2Fへ降りようとエレベーターに向かう。
途中「ポカリスエットを作ろう」体験コーナーを見つける。私新聞で見てこれ超気になってた。
しかし7F1開催ということは対象年齢は一桁前半のお子様向けである。一桁前半のお子様がいても何ら不思議ではない年頃の私は明らかに場違いなのである。参加はやめる。しょんぼり。

阿波踊りは30分ぐらいあった。
エレベーターに再度乗って今度は紀伊国屋(8F)へ行こうと思った……のだが明らかにマスコミ関係者と思われる人と居合わせる2。7Fで降りるようだった。月曜朝のローカル番組ではポッポ街のコスプレショップが取り上げられるようで、同じく7Fで降りてみる。
番外編会場方面ではない方向へ歩いていったので、ポカリをつくろうコーナーを惜しげに眺める。
階段を目指して歩く。階段の隣がマチアソビ番外編なんだけど、なにやら似つかわしくない黒服の方々。
何かやってるのか中に入ってみる。手前に人がいるばかりで特に何もやってない。人も少ない。
すぐにさて出ようかと思って出入り口の辺りを見る。……なんか県知事がいた。
「手前にいた人」は知事ご一行だった。知事は作務衣着ていて、なんかすごく似合っている。
「さっきまでそこで大谷焼きの指導をしていました」と言われても信じるほどの似合いっぷり。すごい。

紀伊国屋へ行く。有川浩の新刊が出てる!

ストーリー・セラー

書影で見るとリボンが浮いてるだけなんですけど現物は可愛い。なにこれかわいいって言うぐらい可愛い。
「少女七竈と七人の可愛そうな大人」の単行本版をはじめて店頭で見たときのようなときめき。

少女七竈と七人の可愛そうな大人

思わず買った。
ひさしぶりに単行本を買ったので財布が緩んだのか、別の店に移動後、レガロの新刊とか俺妹既刊全部とか花ゆめとかがつがつ購入する。超いっぱい買った。図書館行ってないのに本で重いとか意味が分からない。

超いっぱい買ったので久世番子さんのおようふくエッセイは自重する。

神は細部に宿るのよ(1) (ワイドKC キス)

これは多分、高須賀由枝のあとがきまんがにあった、着回しとか買い物エッセイとか好きな人は多分すきなんじゃないかな……。ファッション誌の企画によくある着こなし30days! とかそういうあれではないです。

  1. ベビー服・子供服・玩具という子どもの為のフロア []
  2. テレビカメラ的なあれとでっかいカメラを持っていた []
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