ラッコと三島峻介くんの60日 #YOME_LOVE - ラッコの海水浴
Starburst!(スターバースト!) -アイドル誕生- | スタバス
わたしがStarburstと出会ったのは2014年7月18日のこと。
シャニオタがざわざわとしていました。なんだか2次元アイドルがいるようです。16人のきらきらした概ね10代の男子がいました。
タイムラインでは「プロフと顔だけで推せる人を探そう」選手権がはじまっていました。
ちなみにわたしはといえば
ちなみにわたしが4と15です
— まろん (@maronu) July 18, 2014
4番とはセンター垣内秀也 15番とはクールビューティ三島峻介。
そうですこの時点ではわたしはなおさんとしきさんと推せる人材がかぶっていたのです。
たぶん動いたら違うよねと言っていました
StarBurstは当初「オーディションで合格した6人のみがその後も生き残る、落ちた人は60日限り」とプレスリリースやら公式スタッフの偉い方のtwitterでも明示されてました。
でも、スタバ!はマジで、
16人から6人だけがゲームになり、声優さんがつき、楽曲CDになり、ドラマCDになります。落ちた人は60日限りです。— 峰藤ヲ (@minefuji_work)
わたしがスタバスに強く惹かれたのはその「16人のうちデビューできるのは6人だけ! 敗者復活戦なし」という残酷なところです。
わたしは「残酷な選択を強いる物語」というのがとても好きです。人がぶつかって物語が作られていくという点ではレッドドラゴンもとても好きだったのですが、これはいきなり物語の冒頭で
FM: イズンの投げてくれた巨人の右手に隠れられるのは、大きさから見て君とヴァルか、忌ブキの駕籠のどちらかだけです。
忌ブキ: ……え?
FM: 逃げながら駕籠から飛び出すほどの時間はない。忌ブキの乗った駕籠を投げ込むか、自分たちだけが隠れるか、選択してください。
FM: (時計を見て)二分だけ時間をとります。決まらなければふたりとも焼け焦げますが。実際にはコンマ数秒のところを、死の間際で感覚が引き伸ばされてるとでも考えてください。
エィハ: あ、あ……忌ブキとは、これが初対面なんですよね。
FM: あなたはごく最近こっちの部隊に合流したばかりですからね。駕籠の中の忌ブキとは面会することもありませんでした。
忌ブキ: ぼくは……。
エィハ: ……生き残るのは、ひとり、だけ……。
こんなことになります。
こういうのを現代でアイドルという一見きらきらした職業で、そこにいたるまでの熾烈な戦いを描くのかとすごくときめいたのです。
分かりにくいコンテンツと言われがちでしたが、わたしはバスガールである前にローランです。
SoundHorizonの活動形態やどんな音楽なのかを説明することに比べれば雲泥の差でした。それに鳩さんは昔々PBCでばりばりと遊んでおり、自分自身が舞台に上がらずとも、誰かが栄光をつかんだり、誰が恋に落ちたり、誰かが喉笛を噛みちぎられたり、奇病にかかって命を落としていくエチュードのような遊びをとても好んでいました。
遊びとはいえ本気で心に消えない傷がつくる、でも刹那的でその場で組みあがっていくリアルタイムドラマを自らの手で動かしていくことも間近で観戦するのもとても楽しいことを知っていました。
最初はリストをフォローしていましたが、リストでは「リストを見ながら発言をする」ということはできないため60日をきっちり楽しむために環境づくりをしようと、閲覧用のアカウントを作りました。
昔PBCで得た情報を議事録として残しておくサイトを作っていた経験からこの辺のログを残しておきたいと思ってまとめサイトを作りました。
すべては夏に何もも予定がなかったせい。
ああ、そのはずだったのに。
ぼくわたしがかんがえた「最強の6人」
なおスタバスは「デビューする6人を選ぶ」が最終目的だったので「ぼくわたしが考えた最強の6人」について自説を語る機会がたびたびありました。
今のところ相川三島垣内沖田具志堅譜久山
— はとり (@hatori_hato) August 9, 2014
Q: 8/16現在の、おれが考えるスタバス最強の6人について教えてください。解説もお願いします。
相川/三島/垣内
「わたしがデビューさせてやる」「お前はデビューするべきなんだ」で相川三島垣内が埋まります。具志堅のキャラクター性は乙女ゲーとしての未来も最強のアイドルとしての未来もどうしても見たいのでここまで4枠が確定します。
乙女ゲーになることを想定しての選択
沖田/広沢
単純に攻略したいあれですね。オッキーはタイムラインを見ればわかるじゃないですか。でもあらかじめ決められたことしかしゃべらなくなる(今のおっきーは予想外のことをやるじゃないですか、こんなことをしている場合じゃなかった!からのファンレターに対する個別リプライ)ので今のtwitterのオッキーとアプリ上のおっきーは多分別物だろうという認識。でも2人称が「なあ」とか想像すると萌えませんか。
広沢ゆーまは単純にインタビューのそこまで語ってしまうのかがとてもヒットだったので。
単純に最強のアイドル布陣を考えると
桐生/長谷川/
カッキーはセンター力半端ないですがステージを降りるとゆるいので締める人が必要ですね。まあ今はそういうのは玲ちゃんと峻介先生がやっているのですがもっとどっしり、経験と実力のある人というとカイシ先生に他ならないだろう。そーたはそーたの努力が報われてほしい。
このようにわたしが考えた最強の6人にはセンターのカッキー、シンメの玲峻が常にいました。
推し変
ところでわたしは初見垣内秀也三島峻介推しでしたがそこのふたり推しの自担は相川玲です。
ではこの心の移り変わりは何だったのかを振り返ってみましょう。
前半のころ目立っていたなあと印象に残っているのは「そこのふたり」相川玲と三島峻介、「小松家」小松隼人と秋月ツバサでした。
カッキーは最初のインタビューがとびきりよかった半面twitterではいまいち目立たないというか、この人は本当にあのインタビューを受けていた人と同じ人物なのかと思うぐらい頭上に?が飛び交う感じで。
カッキーと峻介先生をぶん投げて目にもいれてなかった玲ちゃんを推そうと認める発言。
気になってる人(峻介先生)の隣にいる人が気になりはじめたパターン。
ここから「玲ちゃんこそが自担である」というかのように「特別」の道を駆け上がっていく。
オーディション期間がいかに特別だったかといえば「ファイナリストからリプライが来ること」「ふぁぼられること」だったと思う。
この辺は沖田担がすごくうまかった。時々人狼みたいな別のゲームをやってる感あった。
が、玲ちゃんと峻介先生は7月25日を境に個別へのリプライは基本的にはしませんよという旨が伝えられ、ツイート数はぐっと減る。結構「今タイムライン見てるな?」っていうタイミングで空リプともとれる発言はかなりあったので見てはいたんだと思う。
そして3週間が経ちました。
Starburstというコンテンツは研修生公演と日常ツイートと、反省会の現場の動画とインタビューという設定のblogが適宜が更新されていました。
特に仲良しの裏側の衝突の現場を垣間見る反省会エントリは震え上がるようでした。
でもお前ら仲良くしてるけどお前ら16人全員がデビューできるわけじゃないんだよ? と思っていた矢先に嵐の予感を彷彿とさせられるエントリが更新されました。
(※リンク先のブログは閉鎖されています)
みんな、16人から6人しかデビューできないってわかってるの?
この60日で人生が変わるかもしれないんだYO?
僕は仲良しグループなんか期待していない。競争もない。危機感もない。ストレスもない。
そんな「仲良しクラブ」の予定調和なんか見たくないYO。
(略)
僕から、プレゼントをしました。どう受け取るかは自由です。社長の横車と受け取ってもいい。大人は汚いと受け取ってもいい。騙されたと思ってもいい。もう辞めてもらってもいい。けど、結果を出してください。頑張ったけど、結果でませんでした、許してね、が通じるような甘い世界じゃないんです。
そしてその翌日。
(リンク先のブログは閉鎖済)
予定された嵐の到来、広沢悠真が登場しました。
これはどうなのかと騒然とするタイムラインがこのエントリを見て多くの人が息を呑みました。
リンク先は閉鎖済みですがブログの概要として若干見えるこれが全文です。
楽しかった夏ももう折り返しが近づいている。
前半戦最後の大イベントは握手会がありました。
握手会にいったという設定でファイナリストにリプライを送る現場も多くみられました。
わたしはめったにない「セクシー担当相川玲」を見て倒れました。
5日間twitterから17人が消えるというのはとても大きかった。ちょうどリアルでは仕事が変革期を迎え死ぬよりしんどい季節がはじまったころでした。いいですか皆さん人は溺れそうになると偶像にすがるのです。
あとわたしは「終わりを迎える前に終わりの日の予行演習をする」くせがありまして。
その片鱗がこちらです。
たいに今度はデビュー後に会おうねっていなくなるんだなあ— はとり (@hatori_hato) August 12, 2014
悲観するばかりではなく、ゆくゆくははじまる投票に備えて鳩さんはコミケ合わせでペーパーを作りました。
これはコンビニでも引き出せるように手配をして、実際どれだけ引き出されたのはわかりませんが、とにかく知ってもらって、あわよくば引きずり込めるなら手段を選ぶつもりはなかった。新刊はうたプリだったしお隣ジャンルだからちょうどよかったのです。
なおスタバス2次創作についてはいかのような声が聞かれていた。
ところでわたしは診断メーカーでお題を引いて延々と140字SSを書いていました。
あとはタイムラインから○○くださいっていうお題を拾って書いてました。
後は「いまタイムラインではこういうことが起こっているのではないか」ということをやってました。
あのわんこそばというゲームを最近よくやってるんだけどわたくしのTLでは完全に「リプ欄を相手が好きそうな小話か萌えネタで埋め尽くす」というあそびになってしまいわんこそばっていうか強制給餌だと思う
鹿(あたたか〜い) (@bkyd) December 7, 2014
提唱者に近い人に「そういう遊びじゃねーよ落ち着け!」って言われたけどここは殴れる時にタコ殴りにするインターネットだと学んできた
鹿(あたたか〜い) (@bkyd) December 7, 2014
後半戦
【スタバスQandA】好きな動物は?|スタバス公式ファイナリストBLOG
後半戦にさしかかって公式も「もっと興味を持ってもらおう」「キャラを崩さずツイート数を増やそう」と思ったのか一問一答コーナーができました。
スタバス界隈に実写動物アイコンが多いのはこれのせいです。ちなみにわたしは「玲ちゃんはウサギが好きだって言ってたから」という理由でうさぎです。アイコンで推しがわかる画期的なシステム!
そしてもうひとつ、終わりの気配を感じさせることがありました。
スタバス界隈もやはりファンレターが送ることができました。
ただ違うのは、ファイナリストによって対応に差があるとはいえ、手紙の内容を踏まえたお返事が、ファイナリストから個別リプライで返ってくるということです。
沖田担の「沖田奈緒から情報を引き出せゲーム」はtwitterにとどまらずお手紙上でも行われていました。
ほんまそれな。
7月末にあったように玲ちゃんは個別リプライをほぼしていません。ファンレターへのお返事をしていないのはホームをさかのぼっても明らかなことでした。でも届けばいいんです。そう思ってロフトで真っ赤なハートがついたカードとうさぎのシールを買ってきました。
出しました。このあと郵便料金がよほど足りなかったのか返送しました的なリプライがあって、わたしが送った手紙も25gを超えるか超えないかぐらいの微妙な重みだったので、何日までに帰ってくればレターパックに入れて再送する計画を立てていました。
終わりぐらいはリミッターを外してもよいだろうと思って、してなかったリプライも割と積極的に飛ばしていました。
そんな日のことです。
朝から玲ちゃんが出てきたのでリプライを飛ばしてお仕事にいきました。
お昼休みにあいほんを開くとロック画面に出るfinloverei :@hatori_hatoの文字。
返事が返ってきました……
部屋の隅っこでめそめそしていた。
そしてあっという間に60日が過ぎていきました。

毎日深夜までわいわいと過ごしていたはとりちゃんアカウントです。
名前が違うのは「名前の数だけ自由がある」ということをハウルが言ってたからです。
そしてはじまった投票。
とても生きた心地はしませんでした。
9月6日から投票が始まって9月8日が中間発表、それが10日間続き、9月20日に結果発表です。
正直のんきに構えていたとは思います。なお途中で入る画像になっているツイートは鍵アカ分です。

目玉がすっ飛びました

この沖田奈緒ポジションに玲ちゃんが入るなんて誰が思ってた?
この日からもっと選挙活動的なことが増えました。
しきさんとそれなりにフォロワーがかぶってそうなこともあり、わたしは不特定多数向けはほどほどで、確実に数を増やそうと思ってURLを添えて直接友達にお願いにいきました。
わたしはフォロワーが多いわけでもカリスマがあるわけではありませんが、「鳩さんが困っているならなんとかしてやろう」という良き友人たちには恵まれていました。
あと選挙ではその地域の有力者・票田を持っている人に「このたびは立候補しますのでよろしくお願いします」って挨拶に行くそうですが「今7位なんです!!!」って土下座する勢いでお願いにいく毎日でした。
票数は公表されなかったため、6位(ボーダー)の峻介先生と7位(圏外)の玲ちゃんとどのぐらいの差が開いているかはわかりませんでした。でもとにかく玲ちゃんをあげたかった。峻介先生のことは三島担がどうにかしてくれると思ってたから玲ちゃんにすべてを投じた。

打てる手はすべて打って、あとはひたすら結果を待つ日々です。タイムラインは日々「○○のぐしお」だったり「○○のときの玲ちゃんと峻介先生」みたいなシチュエーションラブコメでタイムラインを流す日々でした。
そして迎えた当日。
お彼岸ということもあり直前までお墓参りをしていて、ごはんをそっこうで食べてあいほを片手に転がりました。その時を迎えるのは気がまぎれる鳩アカと淡々とした結果と悲鳴が渦巻くはとりアカとどっちがいいだろうと思った結果夏を過ごしたはとりアカに。
いよいよその時を迎えました。
6位までに玲ちゃんも峻介先生もコールされなかったことにとても嬉しかったこととわたし最低だって思ったことを覚えている。
ここまでで呼ばれていないなら確実にこの上にいるという変な確信がありました。

でもさすがに1位だとは思ってなかった。
おっきーは呼ばれたのに何で玲ちゃんが呼ばれてないんだろうって思った。

玲ちゃんは7位から急上昇したしたりそれまで上位にいた子が名前さえも呼ばれないところに急落したりして、組織票とか某CPファンこえええとかいう声が検索したら割とあったけど、普段ならざくざくblockしてまわるところですがそんなことはどうでもいい。
玲ちゃんと峻介先生の未来は続くのでした。
そこのふたり担が「デビューできてよかった」ってしみじみ呟くの、わたしのタイムラインではよく観測されるんですけど「難産だった子が無事に生まれて元気に育っているさまを見る血縁者」のようだなあと思います。
このエントリを書こうと思ったのはS+hアプリ配信告知が出た日のことです。
6人だけって言ってたのにFrepという7位〜同率10位が集まったバックダンサーグループができたり、twitterが再開したり、無限大ラジオが課金アイテムとして帰ってきていたとしてもわたしが待っていた日はこの日だったのです。
デビューシングルの発売日を落ち着いて待てます。
できるだけいい声といい脚本といい曲がやってきますように。