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Tag: 音也

貴方は音也とトキヤで『甘えてよ』をお題にして140文字SSを書いてください

たまにはいいでしょいつものお礼だよ、と音也はドラマの台本を手に取った。
「トキヤは那月と共演なんだよね。俺はれいちゃんとだからすげー楽しみ」
「四ノ宮さんとはあまり一緒の現場になったことがありませんから少し緊張しています」
「トキヤって案外人見知りなところあるよね」
「なっ……!」

askより:Twitter企画が終わって、一十木と一ノ瀬はどんな感じだと思いますか

 楽屋入りしてからというもの、音也は学生時代のようにペンケースを机の上において一生懸命何かを書いている。何か書き物の仕事にしてはペンが動いている先は何か厚いノート状のものだ。
「さっきから何を書いているのですか」
「俺の日記!できるまでは見ちゃ駄目だよ」
「別に見たいとは言っていません」
「えー」
 最後に赤いペンに持ち替えていつものおんぷくんを書いているところはトキヤの目にも見えた。それを最後にペンを置いて閉じた。表紙は真っ赤でペンホルダーはピンクだから配色的には女性をターゲットにしたカバーに見えたが、不思議と音也のために作られたもののように見えた。
「というかあなたのことだから3日坊主で終わるだろうと思っていたのにまだ続いてたんですね」
「へっへーん。これお正月に翔と買い物に行ったとき見かけてさ」
 透明なカバーの裏表紙側にはひまわりのポストカードが収められていた。いつかのロケで音也と一緒にいったひまわり畑での写真だ。
「マサの誕生日パーティがすごい印象的で、俺いっこしか違わないのに、誕生日で言ったら何ヶ月しか変わらないのに。俺もあんな風になれんのかなって」
音也の誕生日はもうすぐそこまで迫っている。12月の真斗と同じように節目の年を迎えるのだ。
「あなたは聖川さんとは全然違いますから別にそのままでもいいんじゃないですか」
「そうかな?で、さっきの話に戻るんだけど翔が今年は久しぶりに日記書こうかっていうから俺も俺もっていって、せっかくだからファンの皆の前で宣言したんだ。来年の1月の俺がこれ読んだらどんな気分かなあって思ったらちょっと楽しみかも」
「気の早い話ですね。というかあなたシャニスタの原稿早く提出しなさい。月宮さんがそろそろ怒りますよ」
「あっ」

これでも食べて大人しくしていろとか言われてチキン持たされてカミュ先輩に完全に犬扱いされつつ可愛がられる音也くんください

「カミュ先輩!」
「なんだ寿の所の愚民ではないか何の用だ」
「JOKER TRAPすげえかっこよかったです!」
「ふん。そのように演じているのだから当然だな」
「トキヤから時々楽屋でのことも聞きました! マイペースだけどとても尊敬できる先輩だって」
「指導者に似て騒々しいな。これでも食え」
「わあありがとう!」

最終日のジロウさんの呟きから
https://twitter.com/jjiroooo/status/439385139206819840

見積もり、くつ、お茶

「スタンド花このぐらいかかるって」
「へぇ思ってたより安いんだな」
「名前どうする?」
「おんぷくんとピヨちゃんから?」
「俺ピヨちゃんじゃねえし!」
「イッキとおチビちゃん、ここ一応土足と飲食禁止……へぇマスカレイドに花贈るの」
「俺たち2人とも先輩いるしね」
「那月も喜ぶだろうし」

2/8の東京は大雪でした。

 雪はまだ降り続いている。夜公演は中止にはならなかったものの交通機関は乱れたままだ。近隣のタクシー乗り場は行列ができておりタクシーを呼んだところで到底来そうにないと劇場スタッフに聞いた。しばらく待ってみたが状況は変わらなそうだ。トキヤの自宅はここから歩いて帰れない距離でもない。ジムに行ったと思うことにしようと帰り支度をはじめたところノックもなく楽屋のドアが開かれた。
「トキヤ! 今日泊めて!」
 赤い男が現れた。ダウンジャケットこそは黒いがヒップバッグや首筋にかかっているマフラーは赤で、これでもかとばかりに存在感を主張している。昼夜公演の上にあれだけ全力で雪合戦をしていたのにも関わらず疲労感を微塵も感じさせず音也はどかどかと楽屋の中に入り込んでトキヤの向かいの椅子に座った。
「……ノックぐらいしたらどうですか。他の方々は帰られましたが先輩しかいなかったらどうするつもりだったんです」
「あっごめんね。でも小道具さんがトキヤまだいるよって言ってたから。俺今日帰れそうにないんだよ。だからトキヤんちに泊めてよ」
 顔の前でぱんと手を合わせて殊勝な態度を見せている。音也ならこのまま楽屋に泊まるよ~とでも言うかと思っていたのに意外だった。
「寿さんに送ってもらうとか翔の家はどうなんですか」
「れいちゃんは次の仕事に行ったよ。まいらすの突発ロケなんだって。翔は今日那月んちに行く用があるからって言ってた。ねえトキヤ~」
「嫌です。この前の鍋の時もあなたはひとり深夜まで騒々しかったですし、私は今日は早く寝たいのです」
「むう」
 マフラーを巻きながら拒否の意を伝えると音也は机の上に肘をついて頬を膨らませた。じろりとトキヤを見上げてくる。
「そんな顔をしたって駄目なものは駄目です。あなたももうすぐ成人なのですからそんな子供っぽいことはやめなさい」
「だって俺まだみせいねーん。大体トキヤずるいし俺に厳しくない? 俺蘭丸先輩と仲良くなりたいのに昨日のトキヤ蘭丸先輩に超褒められてたしごはん誘っても断るのにマサとは4時間もってどういうことー。たまには俺のわがままも聞いてよー」
「黒崎さんは同じチームですから必然的に音也より過ごす時間は長いわけですし、音也が行こうという店はいつも焼肉かラーメンか、そんなのばかりじゃないですか」
 唇を尖らせてぶーぶー言う音也を見て、しばらくしてからトキヤはため息をつくと音也の隣に立ってその赤いマフラーを引っ張った。
「それに音也のわがままを何から何まで聞いていたら調子に乗るのでお断りします。ところで、……あなたこの前のうちに来た時忘れ物をしていたので取りに来なさい」
「じゃ行っていいんだね!? ありがとうトキヤ!」
「うちまでは歩きですから。それと着いたら軽く食べてすぐ寝ますから。話は聞きませんよ」
 先に楽屋のドアまでいくトキヤの背中に音也の声が飛び掛る。ついで慌てて椅子から立ち上がる音がした。
「じゃこれからしゃべる! いっぱい聞いてほしいことがあるんだ!」
 音也の退室を待ってトキヤは電気を消して楽屋を出た。


ここから考えました→https://twitter.com/jjiroooo/status/428947728970690560

ジムと音也と肉まん

「あなた最近目立ってますよ」「何が?」「翔と2人で腹筋勝負しているとか。今日ジムで少し噂を聞きました」「トキヤが教えてくれたとこ設備すごくて色々やってみたかったんだ。おかげで殺陣のシーンがちょっと楽に動けるようになったよ」「でもあんな時間に肉まんを食べては意味がありませんよ!」


――最近体力づくりのためジムに加入されたということで
俺は翔ほどじゃないけどやっぱりアクション多いしね。トキヤおすすめのところで週に何回か、時々翔も一緒に行ってるよ。でも翔ったら酷いんだよ。俺ほどほどのスピードでランニングマシーンで走ってたら速度3倍増しにして逃げるんだ。

お題:小説の中の14歳 制限時間:15分 未完

 今度遠距離恋愛のドラマに主演することになったというとトキヤはあなたにもそういうオファーが来るようになったのですか、と驚いたように言った。そんなわけで俺も久しぶりに学生服を着た。早乙女学園はブレザーだったから中学生の時以来だ。
 19歳、学生服を着るのはそろそろ許されないんじゃないかという年齢になったけどなんか変にしっくりくる。物語の舞台は名古屋で翔に名古屋の話を聞いたりして役作りをした。原作の小説は14歳だけどもうすこし年齢を上げて16歳っていうことになった。
 携帯電話がない時代、無敵なようでなにもかもが不自由な年齢の恋の物語。携帯電話がないってことは誰かに連絡するにも少し不自由があるっていうことだ。そういうのは14歳だったころの俺を思い出せばいい。俺が携帯を持ったのは早乙女学園に入学してからだ。14歳の俺は携帯をもっていなかった。施設には事務所には電話はあったけど自由に使える電話は公衆電話のみ。当然長電話なんてできないしする相手もいなかった。
 14歳だった俺が夢見たアイドルになって数年、少し前にようやくメンバーの皆に施設出身であることを話することができた。七海の迷子ぷりは本当にいつ見ても不思議で目が離せなくなるほどのものだけど、あの時は迷子になってくれてよかったと思う。いいきっかけになった。

( お題:ナウい門 制限時間:15分 未完)

「オトヤ、これはどういう意味ですか」
セシルが指差した先には「ナウい門」と書かれた謎のメモが置かれていた。何かの走り書きのようだ。
「……? な、なう……よく分かんないけど昔っぽいことばだかられいちゃんのかなあ」
「ちょっとおとやんそれどういう意味!? 僕の語彙が古いっていうこと? やめてよね僕おとやんと7つしか変わらないんだから!」
パソコンに向かっていた嶺二は首だけを音也にむけてがあっと噛み付いた。
「だって考えてもみてよ。ここマスターコース寮だよ関係者以外立ち入らないんだよ。れいちゃんしか考えられないよ」
「ナウいとはどういう意味ですか」
「ざくざく酷っ。れいちゃん悲しい。あとセッシーはこれは覚えなくてもいいよ」
「れいちゃんのその言葉ってなんでそんななの? アイドルでしょ?」
「久しぶりに聞いたよそんな言葉って笑ってくれる人がいるからね。アイドルは人を笑顔にするのが仕事だからね」

けが、自転車、あるく

「舞台から落ちて捻るぐらいで済んで良かった。肝が冷えたぞ」
「でもしばらく自転車お預けだよね……」
「当たり前だ馬鹿。直るまでは歩け。乗ってたら寿先輩とトキヤに言うからな」
「2人ともそういうの厳しいんだからやめてよー」
「……ごめんなさいオトヤ。ワタシさっきトキヤに言ってしまいました」

寝落ち、目覚まし、毛布

「それで昨日の翔は寝落ち?」
楽屋でストレッチをしながら音也は鏡の前の翔に聞いた。
「いやちゃんとベッドの上。毛布かぶってたし」
「薄着で寝ていては風邪を引くぞ。夜中に目が覚めたのではないか」
「目は覚めなかったけど目覚ましは忘れてた。那月から朝電話があってちょうどよかったぜ」

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