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User: minami_hato

MP3プレイヤー、イヤホン、こわす

インターホンを押しても帰る声はない。電話に出る気配もない。寝ているのであれば良いが中で倒れてはいないだろうか。試しにドアノブを捻ってみるとそのまま開いた。いくら事務所寮といえど余りにも無用心だ。入ってすぐの所で液晶部分が割れて止まっているMP3プレイヤーとイヤホンが転がっていた。

かばー、やすい、みなおす

ついに音也が倒れたらしい。場所は事務所だったらしいが誰もいない自宅や現場ではなかった分よいのだろう。今日の生放送は翔が代役に入るようだった。トキヤは病人食とカレーの材料を携えて音也の部屋のインターホンを鳴らした。この程度の手間で音也の食生活と健康を見直せるなら安いものだろう。

ねむい、あかい、きらきら

トキヤのドラマ見たいんだけどトキヤんちのほうがテレビでかいからとまた音也がやってきた。そしてまた30分もしないうちに赤い頭が揺れ始めた。顔には疲労の色が強く浮かんでいる。自宅では眠れないのだろうか。
「トキヤはこんなにもきらきらしてるのにな」
と呟いていたことが気にかかる。

誕生日、パスタ、空腹

「そういえば結局マサの誕生日は何食べたの」
「和食だよ。さすがに料亭じゃないけど伝統と趣あるって店だよ」
「店選んだのレンだよね? レンが? 和食?」
「そんなに意外かい? ランちゃんが言うには聖川はパスタって顔じゃないしいくら空腹でも好物より美味いものはないってさ。だから和食だよ」

プラモデル、流行、つくる

「レイジそれ何?」
「姉ちゃんが町内の福引で当てたんだって。プラモなんて子供の時以来だよ。昔流行ってたんだよね」
「レイジが真剣な顔して何か作ってるから何事かと思った」
「アイアイが冷たいからぼくちんなかちゃんのファンやめます!」
「何言っているのか全然意味が分からない」
「トホホ」

#小料理屋聖川

よいブリが手に入ったから煮付けてみた。上手く出来ていれば良いが少し味を見てくれないか #小料理屋聖川


この揚げだし豆腐は一ノ瀬のお気に入りでな。揚げ物の類は一切口にしない一ノ瀬がこれだけは毎回注文するのだ。おかげでつゆの作り方を随分と研究したものだ。お前も何か食べたいものがあれば言うのだぞ。品書きになくても出来る料理はあるからな #小料理屋聖川


店の稼ぎにはなるがそのようなペースで一升瓶を開けるのではない。もっと体をいたわるがいい。せめて明日に響かないように胃と肝臓に優しい料理を出してやろう。これは俺からの気持ちだ。年始から残業続きで大変だろう。とりあえずだしまきでも食べておけ。美味いぞ #小料理屋聖川


この小料理屋は和食しか出さないのかい? などと鼻で笑われたものだから目にものを見せてやると思い一十木に店を選んでもらって作ったのがこのなぽりたんだ。神宮寺のやつはここはいつから喫茶店になったのかと腹を抱えて笑っていたが俺はどうすればよかったのだ。 #小料理屋聖川


黒崎さんお待たせしました! これだけおにぎりがあれば足りるでしょうか。片手でつまめるものをご所望ということでしたので一部は肉巻きおにぎりにいたしました! 今日はこちらの座敷は貸切にしています。トイレへ向かう客と鉢合わせになるかもしれないのでご注意ください #小料理屋聖川


いくら俺が京都出身とはいえ茶漬けを薦めたからといってとっとと帰れということではない。好きなだけゆっくりしていけ。……そんなにも誕生日を祝われたのが嬉しかったのか。せっかくの色男が台無しだな。タオルを持ってこよう。少し待て #小料理屋聖川


先日は来栖が弟とともにやってきた。2人とも酔っていてな、どっちが翔くんでしょうゲームなどと始められたが弟のほうが箸の持ち方が綺麗だったから一目で分かった。何故分かったのかと詰め寄られたのでそのことを指摘したら来栖に拗ねられてしまった。悪いことをしてしまったな #小料理屋聖川

味噌汁の具は毎日変えている。気分によって様々だな。常連客には「きょうの味噌汁」などと呼ばれていて、今日は何の具? などと聞かれるが基本は秘密だな。おにぎりと同じだ。出てきてからのお楽しみというものだ。 #小料理屋聖川


言いにくそうにしてなんだ相談事か。長くなりそうか。……ならもうのれんを仕舞おう。こんな雪の日に来る酔狂な客はそうはいまい。これで俺とお前は客と店主ではなく、ただの友となるのだ。この前仕入れた美味い酒がある。そのうち振舞おうと思っていたのだ #小料理屋聖川

#放浪レン様

おチビちゃん元気してる? オレは今パリにいます。疲れてるはずなんだけど石畳の上をいく車の音で目が覚めていま朝ごはんを食べにカフェに来ています。クロワッサンが美味しいよ。こっちの人はコーヒーにたくさん角砂糖を入れるから皆バロンに見えるよ。寒いけど体に気をつけて #放浪レン様

カレー、宅急便、雑誌

今日も音也がうちにいる。
「トキヤおかえり~。遅かったねえ宅急便届いてたから机の上においたよ」
目の前の音也は出会った頃とちっとも変わらない姿で笑いかけてくる。無邪気にカレー作ってなどと言ってくる。これは何の罰なのか。音也は私の代わりに雑誌の取材に行って死んだ。もう10年前のことだ。

流星群、マフラー、水筒

「翔ちゃん明日の夜流星群見に行きませんか~?」
「あー去年も見たやつな。夜遅えんだよな。まあ夜公演だけだしな……」
「お月さまが隠れちゃってますからよく見えるはずです。紅茶水筒に入れて準備します! あと昨日買ったマフラーの出番ですねぇ」
「おい俺まだ行くとも行かないとも言ってねえぞ」


#1/3深夜はしぶんぎ座流星群でした

カウントダウン、寒い、星空

写真を撮るときだけコートを脱いだがまた着なおした。開場はまだ先だからさすがに寒いことこの上ない。星が綺麗に見えるし明日も晴れそうで良かった。嶺二と蘭丸はこのカウントダウンライブが終わったらその足で初日の出収録があるらしい。アイドルなんだよねえ?と思うぐらいハードなスケジュールだ。

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