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2014年03月19日

トキヤで『縁のない話』

「レンと並んで週刊誌を賑わせる男でしたし遊んでばかりで結婚など縁のない話だと思っていました」
正直にそう告げると音也は20代後半にもなって唇を尖らせて不満を口にした。
「今度は本気だから秘密にしてたんだよ。で俺はトキヤに友人挨拶をして欲しいんだよ。ちなみにれいちゃんは乾杯の係ね!」

那月『出来るなら苦労はしない』

こんな時さっちゃんならどうしただろうと、いなくなってしまったもうひとりの自分に語りかける。強くなりたいと願ってもどうすればいいのか分からず星を掴むより難しいことだった。見上げれば月が随分と高くまであがっている。どれぐらい歩き続けたのか見当もつかない。波の音以外に帰る音もなかった。

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