ノリと勢いが重要だなあと思う。あとヒロインの性格もあってか雰囲気が軽い。
両親が逝去し男の跡継ぎ不在のため300年近く続いたウィルシャー男爵家はシンシアの代で断絶することとなり、さらに売り言葉に買い言葉の結果、成りあがり貴族で幼馴染みのカイルと結婚をかけて賭けをすることになる。
シンシアはすぐ近くに歴史に残る「暗黒竜」が封印されていることを知る。しかも封印したのは自分の祖先だったという。
暗黒竜は歴史とは違い「悪の象徴」ではなかった。シンシアはクロウ=クルーウァッハと名乗る暗黒竜と契約を果たす。
要するに「少女小説で榊一郎の『ドラゴンズ・ウィル』をやってみた」ていう感じでした。
クロウ=クルーウァッハってケルトじゃねーか(゚д゚)
最初に思いついたのは阿佐ヶ谷Zippy だったので脳内ビジュアルはあのニョロニョロで固定される。
「お金大好き」「元気が取り得な感じです」というシンシアですが、男女間の機微においては実にお子様レベル。
カイルは絶対赤星くんコースだと思う。
そしてあらすじ的にはクロウはいかにも「ヘタレです」「肉食です」という感じだけど、実際は超純情。そういえばクロウとシンシアの出会いのシーンで、クロウから「ツンデレのテンプレ」が飛び出したけどまるでツンデレではないです。
人間と竜の契約はそもそも竜の花嫁とイコールなんですが、「同じベッドで寝る」が文字通りの意味しかないシンシアにそんなことはわかるまいよ。
ていうかセシルの登場人物紹介に「腹黒」と書いている割にまるで腹黒エピソードがないのがいかにもビーンズくおりちー。ただのキレものやないか。
2巻は幼馴染みのターンな気がします