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トランク、靴、帽子

北海道まで遠征が決まりました。6/9の札幌ドームってすごくない? バースデーコンサートだよ。鞄は前から使ってるピンクのトランク使うからいいけど靴は新しいのほしいなって思って買いに行ったら何故か手元には新しい帽子が……。だって「来栖翔プロデュース」って書いてたらしょうがないよね。


舌、赤い、スプーン

「あなた、そのラーメンどうするつもりです?」
冷ややかな目を送ってくるトキヤに音也はたじたじとなってお椀を見た。ラーメンに豆板醤入れると美味しいよなんてレンに聞いて実践したら入れすぎた。不精しないでスプーンを使いなさいというトキヤの忠告を無視してたら舌に対する兵器ができてしまった。

犬、布団、花

子どもができました、と掛け布団代わりにしていたタオルケットを持って幸せそうに緩んだ顔をして言われた。絶句する俺に構わず那月は喋り続ける。「僕精一杯可愛がります!」「お前いつのま、つかどこの誰だ!」「翔ちゃんもよく知ってる子ですよ?」「は!?」「向こうの通りの柴犬の花ちゃんですよ」

パーカー、グッズ、ライト

ライブは18時開演だというのに始発に乗って物販待機列に並んだ。真冬の早朝なのにここだけ熱帯みたいだ。何を買おうかずっと悩んでいて今もまだ考えている。パーカーとタオルは絶対だ。サイリウムは既にあるけど会場限定星型ライトもほしい。リストバンド、ガチャ、シュシュ、財布の紐は緩む一方だ。

ポップコーン、お財布、迷子

6歳ぐらいだったかな。親と翔ちゃんで映画見に来た時ポップコーンが食べたくて1人で買いに行ったんだよ。でも席までの帰り方も分からなくて売り場の前で泣きそうになってたら翔ちゃんが迎えに来てくれたんだ。手を繋いで戻ったよ。嬉しかった。でもさっき那月さんにも一緒のことしてるところ見て僕は

酒、ストロー、チーズ

「俺たちも飲みたーい」
「音也も翔も子どもみたいにストローくわえてるんじゃありません」
「レンなんかワインだぜ?」
「じゃおチビちゃんには背が伸びるようにチーズをあげよう」
「いらねえ!」
「皆グラスを持ってくださーい」
「我らST☆RISHの念願の1stアルバム発売を祝って」「乾杯!」

降る、角、音

早乙女学園を卒業して準所属の身になった。寮は1人部屋で広いけど何の音もしない。部屋を散らかしても食事をしなくても角を生やしたトキヤの小言が降ってくる事もない。早く自立するためにこの世界で生きていくと決めた。14歳の俺の夢は叶ったけどなにか大事なものが欠けた気がする。

ファイル、つめ、机

この席からは斜め前の春歌の机がよく見える。休み時間だってのに楽譜出してきてよく頑張る奴だな。つかあのファイル俺がプレゼントしたやつ使ってくれてんだな。……俺が昨日塗った爪もそのままだ。もうちょっと触り
「何ジロジロ見てるんだい」
「翔、何考えてるか駄々漏れですよ」

クローゼット、真夜中、箱

私はひっそりとクローゼットに寝かせていた箱を開けた。中からはもう袖を通すことはないと思っていたHAYATOの衣装が姿を見せる。私の可愛い春歌は未だにこのポスターの前で毎朝正座する。すぐ隣には私がいるというのに。全く面白くない。ここはひとつ渾身の寝起きドッキリを明朝敢行する。

蛍光ペン 約束 テープ

聖川さんとやっている「温故知新ふたたび」ですが、多少のハプニングはお約束として存在していますが毎回とても充実した収録ができています。移動中の聖川さんは台本を読み返していることが多く、覗き込むと蛍光ペンでチェックをしていたりご当地の歴史の資料などがテープで貼られてたりしています。

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