Entry

車、裏口、傘

裏口のほうで待ってるからと連絡を受けてトキヤは珍しく傘を差さないで服が濡れるのも気にしないで走った。目の前には派手な赤い車が止まっている。トキヤは確認もしないでその車に滑り込んだ。
「滴ってるねーイッチー」
「茶化さないでください。それで四ノ宮さんは見つかったんですか」「まあね」

Pagination