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格子、滑走路、走る

「那月も見送りに行けばよかったのに」
滑走路が一望できる公園のフェンスにもたれかかっている那月を見て音也は呟いた。
「翔ちゃんは夢に向かって走っていったから僕も頑張ります。胸を張っておかえりって言える僕になりたいんです」
決意がみられる言葉とは裏腹に表情は不安交じりで不安定だった。

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