Entry

2013年05月06日

咳 はちみつ ゆびさき

寝室のほうからは相変わらず咳の声が絶えず聞こえてくる。トキヤ君に喉にいい飲み物を聞いて蜂蜜ももらった。お湯を沸かしながら蜂蜜を指ですくって食べる。美味しい。はやく美味しいものが食べれるようになるといいのに。
「早く翔ちゃんがよくなりますように」
願いを込めてマグカップを混ぜた。

夜 突然の雨 暖かい

真夜中に物音がしたからふと顔を上げてみると頭から水をかぶったみたいな那月が立ってて俺の心臓は飛び出るかと思った。翔ちゃんいたんだ、なんて言うからさらにむかついて手を伸ばしたら暖かい毛玉に触れた。もうコートの季節ではない。ということは。
「お前猫拾ってんじゃねえよ! 何匹目だよ!」

Pagination

  • Newer
  • Older
  • Page
  • 1