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夜 突然の雨 暖かい

真夜中に物音がしたからふと顔を上げてみると頭から水をかぶったみたいな那月が立ってて俺の心臓は飛び出るかと思った。翔ちゃんいたんだ、なんて言うからさらにむかついて手を伸ばしたら暖かい毛玉に触れた。もうコートの季節ではない。ということは。
「お前猫拾ってんじゃねえよ! 何匹目だよ!」

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