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緊迫感溢れる死神姫13冊目。
ビズログ10月刊からなんか背表紙が変わったりあらすじのフォントが変わったりなんか色々と変化しています。
それで色々とあれであれな感じだった前巻。今回もずっとゼオのターンなので黒々しています。
ヅカオフのときにでるたんとこんこんさんと梅田へ帰る電車の中でカシュヴァーン様の目はイラスト的にはどうなるんだろうねえと思ってたらまだ今回はネタバレ防止構図だった。
アリシアの夢が大概ひどいんですが、アリシアがゼオを膝枕しているシーンがなんだか桂Roman 2 の赤髪のローランを膝枕しているシエル1で再生された。なので歌がRomanのテーマで再生される。
今回は中盤のルアークとラストのティルぼっちゃんがぜんぶもっていったな!
あとイノセントスターに同封されていた死神姫SS2のカシュヴァーン様がたいへんひどくて残念だったので、早く本編であれがまた見られる日が来るといいなあと思います。
f-clan文庫創刊ラインナップ2冊目。近未来、もしくは現代とは別の歴史をたどった世界。
未曾有の危機「アンダーグラウンドテンペスト」通称「UGT」以降世界はがらりと姿を変えた。急激に進んだ温暖化により島は次々に沈み陸地は22%は失われ、干ばつが続き生態系には壊滅的なダメージを喰らい人類も例外ではなく世界で億単位の命が失われ、後天性アルビノ症により色素が抜け落ちた者が迫害された。
絶滅を免れた国々は危機を乗り越えるため協力体制を敷き合併もしたが、それでも収まらない荒廃に「ネオ・エデン計画」を策定した。人工島カナリアを作り、そこに各国の次期代表たる皇嗣と彼らが快適に過ごせる道具として国連に保護されたアルビノを住まわせ、「世界統一国家の帝王」を選出させることにしたのだ。
亡兄の跡を継いでカナリアにやってきた雷電・E・シャフトはこの島の「当たり前」には驚くばかりだった。
この島にはアルビノが保護の下集められている。アルビノはシルビエントとして皇嗣に仕え「皇嗣が快適に過ごすための道具、奴隷、メイド」として働くことになる。セッション(対話)という名前に隠されていたが、今のセッションは「決闘」により行われ弱い者は国レベルで蹴落とされることになる。
もうね、大変どきどきしながら読みました。ひとりの負けが国を揺るがす大惨事になるんですよ。人柱!
今最も「カイザーに近い男」アルクス・ケインはもう、眼鏡じゃなくてよかったな。眼鏡だったらもう割るところだった。鬼畜眼鏡的に。鈴蘭可愛いけどオルテンシアのほうがいい。眼帯メイドもときめくんだけどさらなる不器用で可哀相なオルテンシア可愛い。ライデンの過去の話に差し掛かってくるともうまじたまらなくね? その辺をばんばん叩くよ。
あと全体的にアレでアレだったスタンレーがすごくベジータ的ないいやつだったな。
超どろどろできそうなのにこれぐらいの黒さで済んでるのはよいバランスだ。
少女系ライトノベルレーベル新創刊f-clan文庫。
ほかの作品はまだ読んでないのですが、この作品については元々児童文学方面で活躍されている方が書いているせいかピュアフル文庫! っていう感じがします。
可愛い・癒し系・綺麗系が作風のファンタジー作家の水守響呼は引越しをするはめになった。
10代でデビューして以来ずっと住んでいたところだったが、少し前の地震でまずいだろうということで大家から電話がかかってきたのだった。引越しに関するあれこれをしなくてはいけないがエッセイの締切が迫っている。外で仕事を、と出たときに編集者と出会い話をしていると「じゃいい部屋斡旋しますよー」と言われ住むことになったのが竜宮ホテルだ。
響呼の左目は異界の住人が見えるが本人はその力と世界を否定している。不幸にするとかおとぎ話とか猫耳少女とか。
もうちょっとファンタジーな鳥籠荘? もしくは妖怪アパート。
ほんとうにすごく優しい物語でな表紙のこの猫耳娘の髪の質感すげーな、と。
お前は実は私たちの子じゃないんだよ実はメフルダート女王国の王位継承者なんだよと言われ、ロクサナは14歳まで育ったジル・ミヌー王国を後にした。女王国は徹底した「女が権力を持つ国」で女は強くあれ剣を持て勇ましくあれ、男は淑やかであれ家を守り子を育てよという、ロクサナがそれまで暮らしてきた文化とはまるで反転したものだった。
ロクサナの成人を祝う「奉納闘舞」は普段剣を持つことのない男たちが決闘し戦神メフルダートに捧げる、というものだったが優勝者が女王の「正室」となり、気に入った男がいれば「側室」にしていいとそういった催しである。
女はすべてマッチョだし1男は香水の匂いをさせているしなんだかとても極端だった。この男女反転ぶりがちょっと気味が悪いぐらいで、わたし逆ハーはそんなに好むところではないけどふつうの逆ハーが来いと思った。
「可愛い女の子」と「かっこいい女の子」と「ただのイケメン」が足りません。ツンデレは足りました! かろうじて「男みたいな貧弱な体でなよなよした王子様」ロクサナと、「背が高くて女みたいに体を鍛えている」アズハルがふつうっぽいですがそれだけではな!
とはいえその極端な女尊男卑と女のためのハーレムがうわぁなだけで、ロクサナとアズハルのあれこれは大変好きです。ロクサナはちょっとHENTAIでドMですが。
- 精神的にではなく肉体的に [↩]
なんか2巻が出た全裸がやってくる。
小説家志望が小説家になって、デビュー作が本屋に並んだものの鳴かず飛ばず。
担当編集から「可愛い女の子を出そうぜ!」といわれ書いた2作目はドーンと売れて、でも書くのに四苦八苦している。
「師匠」甲斐抄子との交流がなんだか暖まりますね。よい変人です。友達でも無論恋人でもなく「師匠」といってもなにかを教えるわけでもないような感じなんですがこの距離感は良いと思います。
1巻と同じくこれ入間人間本人のことなんじゃないだろうかと思いつつ、なんか煙にまかれる感じでストーリー・セラーっぽい。「この物語は虚構である。ただしそのすべてが虚構であるとは限らない」みたいな!
「小説と恋愛する話」に某Dとか某kとか想像しちゃったのはしょうがないと思う!
この学校には「生徒はなにかのクラブに所属しなければならない」という校則がある。
体育会系の部活で怒鳴られながら汗を流すのはちょっと、でも文化系クラブにありがちな「○○について熱く語りましょう」のような熱意も好きなものもない。となると残りは委員会活動しかなかった。
そうやって無気力高校生三並英太は図書委員になった。週2回のカウンター業務は東雲侑子というなにかしら短編集を読んでいる女子とやっている。
びっくりするほど「普通の高校生」の青春恋愛小説なのである。
押しかけ女房的な「兄の彼女で初恋の人」はいるんだけども、NO異能NOファンタジー。
東雲が好きな短編集が「エレンディラ」なので七竈を思い出した。七竈はエレンディラっぽいというのを桜庭一樹読書日記で見てから気になっているのだ。
ところで、ロミエマリガナ=東雲≒宇宙人的な存在とか一瞬思ったりしました。東雲の秘密はもっとあれなことなんじゃないだろうかと思った。実は人間の研究の一環として小説を書いてるんだよ!みたいな!