カテゴリー「 読了 」の記事

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禁書庫の六使徒 (f-Clan文庫)

関東の人に「試験販売が発見されたら送ってください(゚д゚)人」って言ってたら3月末だったか4月頭だかにもう発見されて、4月下旬ごろに出る本を4月はじめに読み終わる不思議。

2巻はアレシュの家にいるメイドのハナの話です。百塔街に謎の大穴が空きます。
アレシュの野郎は相変わらず悪い男です。アレシュのくせに仕事をしています。今回のアレシュはなんかすごいです。アレシュのくせに!!!!!! ぶよぶよになれ!!!!!!!! ほんとにほんとにゴミですね!

クレメンテがほんとうに、狂気ライクなものが抜けて可愛いやつになってもう、P157とか死ねますね。
無駄にきらきらしてますね。ここで死ぬのがまどマギのマミさん。いいところをもぎ取った上で生きてるのがクレメンテ。

花嫁の金属板の前とか色々いい感じに不気味で適度に気持ち悪くていいと思います。
今回は割と全体的にはっちゃけてて、全般的にそんな感じなのにあっちこっちが愛の話なので、もう!!!! 結婚しよう!!!!! とおもった。

首の姫と首なし騎士  英雄たちの祝宴 (角川ビーンズ文庫)

フォルモント国に豊穣祭の季節がやってきた。
例年のシャーロットなら食料を溜め込んで書庫にこもるのだが、今年は次期候補を探すために出席することになった。実技としてはまるで放棄されていたシャーロットの社交全般について叩きなおされることになった
テーブルマナーにドレスの仕立てにダンスレッスンに悲鳴を上げつつも豊穣祭は近づいてくる。宴の場は各領主達の政治的な駆け引きの場であり、まっとうに終わるはずもない。

2巻比随分と読みやすくなってなんだこれ。だだもれ地の文突っ込みは変わらず結構あるんだけど、今回はさほど気にならなかったので本当に没入度によるのか? と思った。相変わらず「甘い」ってなんですかっていう感じなんですが、たまに紛れ込んでる「ちょっとほかのと毛色の違うもの」にえっらいときめく。
リオンが本領を発揮していて、踏み砕かれて、トラウマと直面したり過去がみえたり色々とおいしかったです。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈10〉 (電撃文庫)

麻奈実が可愛いです! 着々と部下を増やしています! 今巻はここがメインでした。出番が多いのは良いこと。

今回は京介がオープン桐乃バカなので若干キモイです! 爆発しろ! 
でも既視感はあるとおもったらTLでのあの人とかあの人ですね。
あと煽り耐性低い沙織=フリーザ様がドツボにはまった。あれはひどい。

あのころの、 (実業之日本社文庫)

窪 美澄,瀧羽 麻子,吉野万理子,加藤千恵,彩瀬まる,柚木麻子による女子高生青春アンソロジー。
女子高生ですが当人的にはほとんど恋愛は関わってこなくて、むしろ百合百合である。
高校卒業したらもうこんな風に一緒にいられないとか、たくさんの時間と出来事を共有しているのに同じものを見ていないとか、一緒に東京へ行こうとか、女子校で女の子にキャーキャーいう感覚。焦燥感に絶望感、ともだち。
百合ですよって言うのは単に女の子同士がキャッキャウフフしているだけに留まらずキスまではするからです。でも性的な百合はないよ。
アンソロだったら割と当たり外れがあったりもするんですが、これは割とどれも面白い。
で特に好きなのは加藤千恵「耳の中の水」 彩瀬まる「傘下の花」 柚木麻子「終わりを待つ季節」
要するに百合百合してるやつです!
「耳の中の水」は仲良しグループのかなめから「好きな人ができた」と告白され、きゃあきゃあいいながら協力しかなめは無事彼氏ができた。のはいいのだけど四人は段々すれ違ってきたように思う。高校2年生、進級したくないようずっとここでいたいようという話。
「傘下の花」は転勤族の母に連れられやってきた長野県での話。標準語の私・訛ってる周り。馴染めない。
そして出会ったのが老舗の和菓子屋の一人娘だった。
「終わりを待つ季節」は大学推薦をとって私の選択はこれで間違ってなかったんだろうかエスカレーターではなく外に出るべきではなかったのかと悩み、ひょんなことから学年1の人気者と仲良くなる話。

「約束は今も届かなくて」は鷺沢萠さんのことが出てきてドキッとした。訃報を目にしたのも今ぐらいの季節だったなあ。ぐぐったら4月11日、もう8年前のことでまだ35歳だった。

「でも、女の子も怖いよね。みんなさあ、子供です、無邪気ですって顔しているんだけど、体はもうバッチリ大人なんだよね。男が欲しくてうずうずしているんだよ。私はいわば男の代替品。もみの木の代わりのヒマラヤ杉、ホットケーキミックスで作るお菓子、口紅じゃなくて色つきリップクリームってとこ」

(P256)

封殺鬼 クダンノ如シ 上 (ルルル文庫)

全3巻の上巻。中巻は連続刊行である。帝都万葉をうっかりつみっぱにしていたのでクダン発売を機に一気読み。
今度は桐子が女学校に通うことになった。桐子が女学生である。女学生である。
今回はすーごく女の子同士のキャッキャウフフがある。桐子がキャッキャウフフしているのである。? すげえ! /
恋に友情に大忙し☆みたいな。いやでもなんかいい意味で一昔前の少女小説。
まあでも、なにもなくて女学生になるわけではなくて神職関係者が特待生として集められている学校で、精神に変調を来たすものが後を絶たないという学校だ。
鬼ふたりも桐子が学生とか友達はちゃんとできるのだろうかとか、いじめられやしないだろうかとかもう本当に過保護だ。聖が心配するなら普通だけどまずユミちゃんが友達はできるだろうかとかいってるんだぜ。

今回は年齢相応のあの桐子の「可愛いところ」が盛りだくさんでとても満足でした。
伊津真天とかなつかしいねえなつかしいねえ。化け物さわぎはときめくねえ。

「時間は止められへん、やろ。……わかっとるけど、いざとなると寂しいんや! うおぉ、俺は寂しいでー! 志郎のアホー! 桐子はあいつのどこがええんやっ! なんやむちゃくちゃ、娘を嫁に出す父親の気分やんか!」

(P202)

とにかくうちに帰ります

「職場の作法」・職場の作法のスピンオフみたいな「バリローチェのファン・カルロス・モリーナ」・「とにかくうちに帰ります」の3篇。会社員小説です。

職場の作法はなんだかあちこちに見覚えがありすぎた。あるあるあるwwwwwみたいな。とても他人事ではない。浄之内さんが好きだな。「とにかくうちに帰ります」は穂村弘さんのエッセイみたいなタイトルだなあと思いつつ、読んでみたら台風みたいな天候で帰宅難民化している人々の話だった。
これを読んでいた昨日は「あしたは台風並みの春の嵐」とニュースで見ていたので、これらは明日の私か思いつつ読んだ。元妻と子どものためなんとか家路を急ぐ人とか、とにかく家に帰らなくてはいけないのだ! という人々の話。読んだ時期がこれまた他人事ではなかった。布団の中でずぶぬれになりつつ歩いている感覚を思い出した。

ペリカン ペリカーノJr - Pelikan Pelikano Junior - 本体:ブルー 万年筆

作中に出てくる万年筆。色が複数あって可愛い。

海が愛したボニー・ブランシェ -果てなき海で愛に生きる- (ビーズログ文庫)

最後までボニパンはボニパンだったわけですが、ボニパン旗は死ぬほど笑った。
前が見えないどころではなかった。そして未来予想図的なあれもパンツで死ぬかと思った。白が好きらしい。
脱がすシーンはリロイはきっと目隠しの手をパーにした状態で見ていた。

ファドがさらっと1回死んでとてもびびった。某海の、赤いあれのあれみたいだなあと思った。緑川さんは福島の方で、陸地まで大きく被害を及ぼす程度の規模の津波を書いていて、お、おうと思う。いろいろ思った。

ラスト付近のあれこれはスレイヤーズNEXT最終回のあれを思い出したのだった。懐かしい。

「離れても、また一緒になるわ。大丈夫」

(P155)

プラネット・サファリ 百獣王の双子 (f-Clan文庫)

はじめての桑原水菜作品。

惑星KB117の第5惑星、母星から2万光年離れた通称惑星サファリ。この惑星はかつて実験場だった。過酷な惑星開拓作業に耐えられるような「人間改良」が進められ「獣人」が産まれた。その後獣人はクーデターを起こし何世代もかけて有毒物質を必要栄養素とし、この捨てられた惑星の主となった。ここでは捕食関係がそのまま社会のヒエラルキーになっている。
人探しのため母星からやってきたオルト・コバヤシは猫獣人のブルーと出会う。何でも屋を名乗るブルーにオルトは「白山羊のゴードン」を探してくれと頼む。オルトの探す双子へ繋がる手がかりを握っているとされる人物だ。オルトは「ツイン・ゴッデス」を母星に連れ帰らなければならない。

これに関しては続き物前提のようだった。でも1巻がまるごとプロローグでもなかった。
獣の惑星に舞い降りたたった1人の人間、人探し、奇病、被食と捕食、トーナメント、惑星。
私が考えたSFっぽい要素はすごい勢いで満たしている。過去編楽しみだなあ。

妓楼には鍵の姫が住まう −黄泉がえりの人形− (f-Clan文庫)

妓楼には鍵の姫が住まう2巻。
「鍵姫」紅羽と「死人視」誠二の交流はあれからずっと続いている。人形師の朧が紅羽のもとへ依頼を持ってやってきた。供養人形が消えて死んだはずの娘の姿が目撃されるようになった。人形が動いているのか黄泉がえりでもあるのか、誠二は調査に乗り出す。

誠二の前では「鍵姫」ではなく普通の女の子の「紅羽」で、誠二の存在が未練になりそうで大変美味いです。というか2巻の見所はなにをいっても誠二と市郎兄弟のやりとりです! すごい隣の芝生!
死んだ娘鞠花の調査をするうちに謎の従者十夜の過去も明らかになったりしてね

(あのさ、お兄ちゃん。駄目だよ、こういうのは)
怪奇な出来事は全て、弟のほうの担当のはずなのに。
(あんたは普通にまっとうに生きててくんないと……困っちゃうよ、俺)

(P134)

双界幻幽伝 箱庭は四面楚歌! (ビーズログ文庫)

箱庭1で四面楚歌に陥る蒼刻さんの話。
あらすじにある「擬似新婚生活」ですがそんなことはないのでその辺は適当に割愛するといいと思います。

蒼刻さん爆発しろとかたびたび言われててまじリア充。あと蒼刻の兄も出てきます。朧月の兄も出てきます。
スーパー兄大戦。今巻は「分かりやすいかつただごとでない甘いシーン」は前巻比だいぶ影を潜めているのですが、その分なんだかすごーく距離が縮まってる感がある。あの蒼刻が調子に乗って攻め込んでるところとかな。「惚れ直したか」と聞かれ「はい!」とか答えてるところとかな。お前らなんでそれで付き合ってないの。

次で冊数的にはアルビオンの夜の女王と並ぶのね。

  1. 朧月のおうち・幽鬼院 []
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