ぐるぐるしてる、オンナたち。 (角川文庫)

女の生きかたのなんたるかーというイラストエッセイ。
確かにそうなんだけどとは思うけどよくある感じの愚痴にしか思えない。
ぐるぐるっていうかぐだぐだだなー。

夜の光

「最近の坂木司ダメダメだったけどこれはよいー(意訳」と巡回先の方が言っておられたので手を出してみる。
確かにこれはちょっとよかったー。よかったけど親世代がでてこなければもっとよかったとおもう。挫折するかと思ったところは全部親の話のところなんだよなー。
先生除く親世代が揃いも揃って「男は偉い」「女は大学とか行かんでいい嫁に行け」という古めかしい考えの男尊女卑フィーバーだったのがとても受け付けない。

関東地方地味な県無難で全体的にゆるい進学校の、特にゆるい天体部の3年生4人組の話。
とても個人主義な人間ばかりの今年の3年生は1年以上同じ部で顔をつき合わせているのにお互いのことは良く知らなかった。ある夜、コーヒーショップで4人は偶然遭遇した。
昼間はクラスもグループも違うしもし同じクラスであっても付き合ったりしないだろう組み合わせ。この夜をきっかけに4人は仲良くなった。べったりしたつき合いではないけど。

ゲージとジョーが好きだな。ゲージは馬鹿っぽいところとジョーはいちいち「蜂蜜じゃないし恋人じゃないけど」って律儀に言うところが。

「うまくやるかどうかはあんた次第。泣くほど好きなら、自分で守ることも大事なんじゃないの」
ギィの言葉に、俺は密かに撃ち抜かれる。好きなものを好きだと言うのは、子どもにだってできること。けれど好きなものを守るために、俺は一体何をしたというのだ。

(P259)

ダンススタジオの主宰の方が元宝塚なせいか所々でヅカっぽいものを感じました。
ミラーボールあるしね。階段あるしね。男役的な人いたしね。
頭に羽根はやしている人によるラインダンスもあった。とてもときめきました。
よい時間でした。

図書館で本命本がドドドドと来たので本の虫としてずぶずぶ沈みたい。

200812201238271

カラーイラスト+ラフ+インタビュー+仕事場紹介と
単行本の巻末にありそうなオマケマンガ的なもの3作品×2種類。
せめて去年度中に来てたらなあ、とおもいました。

草祭

本の中に入りたいんですがどうやったら入れますか(真顔)
凄くときめいた。もったいないのでちまちま読んでいた。
とある田舎町美奥(びおく)を舞台にした連作短編(短編ががっつりリンクしてる系のものではありません
話的には「風の古道」「夜市」方面だな。

雲が空を流れていく。風が吹き、四方を囲む崖の上の森が騒ぐ。
野原の中央に、卵型の大きな岩があった。太い注連縄がしてある。
最初の瞬間には確かに<やったあ、俺たち素敵な隠れ野原を見つけたぜ>という興奮があったのだがそれもすぐに冷め、ここは大昔から美奥にある入ってはいけない場所、恐ろしい場所、そんな印象がどんどん強くなってきた。

(P13 けものはら)

共通しているのは日常のすぐ隣にある異界。迷い込むと異質な存在にかわってしまうよー。
というか尾根崎に住みたいです。尾根崎地区に住みたいです。
好きな短編は「屋根猩猩」と「けものはら」と「天化の宿」
「屋根猩猩」は「馬鹿な男子に一生消えないトラウマを与える100の方法」とか、ぶぶっと笑えるポイントがあるのに最後でギャーーーッてなった。予想外。あれはこわい。
「天化の宿」はカードゲームであるところの「天化」がやってみたいなとおもった。
ちょっとカタンぽい。
「けものはら」はあの風の古道みたいな迷い込み方にきゅんきゅんする。

似たような木造瓦屋根の古い家が、密集して立ちならんでいます。江戸、明治、町屋、文化財、そんなキーワードが脳裏にちらつく街並みでした。屋根を見上げると、どの家にも猿だかヒヒだかの、動物だか怪獣だか妖怪だかよく分からない像が置かれていました。

(P63・屋根猩猩)

ときめきしかない。

グァテマラゆらゆら滞在記

アパートを引き払い、家財道具いっさいを処分して、トランクに詰め込めるだけの荷物が全財産。誰にも行き先を告げずに、ひっそりと日本を脱出する。——そんな逃亡の旅に出ようと思った。

(P7)

ひっそりと消えるはずが盛大な送別会のすえ行った先はグァテマラ。
グァテマラはメキシコの南にある国で言葉はスペイン語らしい。1年間の生活。
写真は表紙に使われているものが全てで、中身は文章でみっちり。

この本が約10年前に出たものなので、今はどうなっているんだろうと思いながら見知らぬ国の匂いをー。

旅ボン~イタリア編~

なんか急に読みたくなったので(多分旅立ちたくなったものと思われる。
イタリアは1回は行ってみたいところです。

日々ごはん〈1〉

1巻を読むのが一番遅かったという。1巻時点ではまだ丹治「さん」なのだなあ。
最初から読んでると呼び方が変わったとか独立したとか子どもが生まれたとかいろいろと変化がわかっていいのだろうなと思いました。
波照間島にいるときの雰囲気がいいな。ここ好きだ。

編集の人にりうを紹介する時、「娘です」って言うのはいいけど、「その後みい(私のこと)はいつも、スイセイの娘。私のじゃない。かわいいでしょ」って言うのやめて欲しいと、この間りうに注意されました。傷つくのだそうです。

(P18)

いまいちよく分からなかった高山さんとりうさんの関係がようやく。

WHAT'S IN  (ワッツ イン) ? 2009年 01月号 [雑誌]

陛下と宇都宮さん(レオンティウスの人)の対談のためげとずさー。
内容は普通っていうか無難な感じです。陛下はいつもの王様服ではありません。
9月のミラコンと1月の追加公演では大幅な違いはないらしい。
ちょーにやにやしながら読んだ。

電脳幽戯 クワイエットボイス (講談社X文庫—ホワイトハート)

表紙がむだにきらきらしているホワイトハートの新人さん2冊目。
帯のアオリ文の通り「悪いヤツを殺して、何がイケナイ?」という話です。

1巻のほうが好きだな。1巻のほうが得体の知れない恐怖ーみたいなのがあった。
まあ今回の襲撃相手が私の受け付けないタイプであるのでそれも多いと思う。
Foolish children謎の管理人とか管理人の制裁とか気になるし、今巻は伏線を撒いて終了、という雰囲気だったのでとりあえず次も。

今メールチェックしてたらピンバックが届きましたよ、なるメールが来た。
トラックバックのことか? いや送った覚えないし、送信元も受信元も自分のところだよ(゚д゚)!
なんだこれはとぐーぐるさんにお伺いを立ててみる。
ピンバックって知ってますか?@ちゃぶ台メモ
他のブログにリンクを張ると自動的にトラックバックされるらしい。
びびるしこんな機能いらねえええととりあえずOFFにする。

一般発売チケットが開始後、続々と各地で瞬殺だったMoiraConcertのDVDが確定したようです。22日に詳細発表。
ボーナストラックに何が収録されるのかが超気になる。ハジクロと超重力入れて欲しいなー。上映会やらないかなー。

What'inは予想通り明日発売だったので明日。

プラネタリウム

きみが見つける物語恋愛編で異様に気になったので読んでみた。
短編集だった。
あおぞらフレークの不穏な気持ちがなぜ警告音として聞こえるようになったかとかの説明はあるのかなーと思ったけど特になかった。たぶんその謎は「文学少女の遠子先輩は何故本を食べるのか?」みたいなことなんだと思う(答え:そういう話なんだよ!

他の短編も背中に羽根が生えている子だったり、文字通り地面から15cm浮いている子だったりだった。「つきのこども」の磨布の父が普通にきもすぎた。アウトだった。中3の娘の体の点検が日課なのである。身長体重ならまあ、うわっ……て思うだけだけども裸でスリーサイズほか各種を測りあっちこっちの目視もある。下腹部も含まれる。
もし主人公と年が近いうちにこの本読んでたらトラウマになりそうだ……とおもった。

「あたし、時間がないの。いつもいつも時間ばかり過ぎてしまって、あたしは時間ばかりが気になって、気にしているうちにもどんどん時間が過ぎていって、みんなはどんどん変わっていくのに、あたしだけが何にも変わっていない」

(P105)

死神姫の再婚 -微笑みと赦しの聖者- (ビーズログ文庫 お 3-5)

エルティーナ出てないのに存在感がありすぎる。
今までのキャラ総出演みたいな感じでとてもたくさん出る。ディネロがよい(*´∀`)
たくさん出てきてみんなアリシアとカシュヴァーン突いていくから面白い。
カシュヴァーンが今回出番少なかったけど、出てるところが基本アリシアに対してデレッデレである。

「俺の見る幻覚では、俺の理性が邪魔してお前の言うことがまともすぎた……だが……やっと、やっと無事に会えた」

(P184)

あと嫉妬に喜ぶとか、どんだけー(゚д゚)

後セイグラムはティルナード好き過ぎだろう。

1巻当時からユーランは私の脳内イメージでは「短髪小太り中年」なので挿絵とのギャップに悩みます(ていうかまじで一瞬認識できないという)どこでそんなイメージがついたのか分かりませんが。あっという間の退場でした。
読点多用キャラ(ディネロ)と三点リーダー多用キャラ(レオニア)が同じ巻で出てくると読むテンポが崩れる。ディネロはともかくレオニアはやばい。ちょっと前に銀魂で「シルエットだけでそのキャラが分かるように修正してから出直してー」みたいなのがあったけど、誰が喋ってるのか分かりやすいけど読みにくさが異常。

レプリカ・ガーデン 水葬王と銀朱の乙女 (ビーズログ文庫 く 1-1)

オペラ好きな人は多分好きなんじゃないかなと思う栗原さんの新作。1話完結の恋愛ものです。退廃的です。とてももえる。

舞台はヴェネツィアっぽい感じの退廃的な水葬都市。
この世界の人形は喋るし寝るし夢を見て恋もする。といっても全てではない。
かつて魔法使いが使ったという魔抱石の気まぐれに選ばれた人形だけが魂持ちとなる。
イファもそんな魂持ちの人形のうちの一人だった。

豪奢なドレスはよいですね(*゚∀゚)
イファにどぎまぎするアーセルはよいですね(*゚∀゚)「手、繋いで」に撃ち抜かれた。
P183ページ以降、特にP196付近のフォルトナートとイファのシーンがとても好きだ。

あらすじの「初めての恋に落ちたら性別を与えられる」から松村栄子の紫の砂漠っぽいのかなと思って読み始めて、バラッドが出てきた瞬間脳内で詩人キターと叫ぶ。詩人といってもオペラのソラではなく、サンホラー的にバラッドといえば詩人なのである。iPod出してきて辿りつく詩を聞いた。

「お前の胸の魔抱石は呪われている。その石は何度も人形に使われ、そのたびに当たりに不幸をまき散らしてきた。その石を使った人形は、ひとに恋してその姿になった途端にあらゆる人間を魅了し、血まみれの惨劇を生む」

(P89)

レーヌ・ミシェルですね分かりました!っておもった。ちょうど深紅だし。

ぼくは中性体でも少年人形として作られました(女装とか無理です!)→あなたのことを女性としか扱いませんのでだいじょうぶですすぐ慣れますに超吹いた。

次があるとしたらあとがき曰く同じ世界の別の恋の話?
ていうかあとがき面白かった……ドレスとか犬に吼えられるとか引かれるとか。

「恋は流行り病だが、愛は不治の病だよ、イファ。お前の中にも病魔は潜んでいるようだ」

(P180)
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