カテゴリー「 読了 」の記事

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東京レイヴンズ1  SHAMAN*CLAN (富士見ファンタジア文庫)

現代で陰陽師で熱血な感じの鈍感主人公と元気な少女と悪友な男友達と。
お祭りで射的のシーンは凄いな! あのシーンは凄く好きだな!
霊的災害とか言われたら始まりはいつも不自然を思い出す。

あらすじもちゃんと読んだはずなのに帯を見て、途中読むまでいろいろあったすえに北斗が1回死んで春虎の式神になるルートが見えていた。わたしの妄想能力意味が分からない。

〈運び屋(キャリアー)〉リアン&クリス 天国になんか行かない (ウィングス文庫) (新書館ウィングス文庫)

SFだと……? こういうのは久しぶりに読む。久しぶりすぎて「あれっぽい」というの言えない。
あえて言うなら「ドラゴンキラーあります」とか「相棒」とか「TWIN SIGNAL」そんな感じを混ぜ混ぜしたの?
……やっぱり違う気がする。
ちなみにこれが文庫デビューで、小説ウィングス掲載作に書下ろしを加えて文庫化といういつものあれだ。
面白かったです。

舞台は近未来、少なくとも2020年よりは未来の地球・アメリカ。
新米の運び屋リアンが受けた依頼はクリスチャン・リー博士をダラスから3000キロ離れたモントリオールの学会まで送り届けることだ。博士の発明を葬ろうとしている一派から命を狙われているためその護衛をかねてだ。
感情の起伏が激しいリアンと研究所生活が長いためか世間知らずの印象が強いクリスの道中。

・主な登場人物としては男オンリーです。女はほとんど出ません
・恋愛成分はほぼありません。
・ちなみにニアホモとかでもないですよ。
・銃撃戦はちょっとあります
・あとがきとかイラストとかぺらぺらしようとするとネタバレを踏みますよ

異文化コミュニケーションがよいです。相棒なんですよ相棒。
亀のところに右京さんがやってきたようなものです。

SH@PPLE  —しゃっぷる—(9) (富士見ファンタジア文庫)

最終巻。
カラーページの次のページで既に泣きそうになったので1次の日に回す。

  1. 感情の触れ幅が非常に激しい日だった。 []

はなひらく 淵国五皇子伝 (一迅社文庫 アイリス り 1-5)

ぺシフ父さん!!!

一時アマゾンさんで開腹されたりした1はなひらくである。
中華風ファンタジーです。

カナンは王立大学の植物学科の学生で、ある日東の淵国からの茶売りだと名乗る青年・善が訪ねてくる。
伝説の植物とされる「奇跡の実」の種子を発芽させ実をつけさせてくれと善に頼まれ、カナンがその種を手に取るとあっという間に芽吹きハート型の葉をつけ蔓を伸ばしカナンの体にぐるりと巻きついた。
カナンは胎児の頃から不思議なちからを持っており、植物に非常に好かれる特殊体質だ。しかも友好的な好かれ方ではなくただの養分として。奇跡の実は淵国の皇子にかけられた呪いを解く材料となる。カナンは寄生しているツタもろともに善とともに淵国に向かい、しばらく滞在することとなる。

律は可愛い子だな! アホな子ほど可愛いものだ。というか皆変で可哀相で可愛くて超転がる。
そして「働いたほうが負けだと思っている(キリッ」に死ぬほど笑った。

この本珍しいことにガンガンコミックスのようにカバー下おまけがある。ラノベ的には珍しいなあとおもうなど。
ちなみにすごくネタバレなので未読のうちはめくらないほうが吉かも。

「だから俺は詩を詠むんだ。そのために俺は生きている」
詩を書くことも、女と交わることも、結局は同じこと。
遺したい。それだけだ。

(P181)

あわせてよみたい

植物図鑑グリーン・レクイエム/緑幻想 (創元SF文庫)

  1. タイトル表記がはらひらくになっていた []

天使から百年  魔人と主人と廃棄物 (富士見ファンタジア文庫)

やっと読めた感が強い1冊。
はじめに発売が予告されたのは11月ですが色々ごたごたしたようでようやく本屋に並んだ5月。
あらかじめ3冊完結でということになっているようだ。

この世界にはロドーリーという敵が存在する。時折ふらりと現れて人々を襲っていく。
アルゼア国とエルスモア王国にしか現れないが、これは全世界規模で対応すべきとして「ロドーリー対策世界機関」はダーヴィス学院を開校した。全世界試験の結果素質ありと認められたものが集められる。
入学辞退も退学も認められない。命を落とす危険性だって大いにある。戦い方なんて分からなくてもここで教える。そんな学校だ。

英雄の末裔・ラック家のカイ(女)もそんな風にしてダーヴィス学院へ入学した。
人を殺したりものを破壊したりそんなことが自分にできるの? こわい。にげたい。どこか別のところへ行きたい。そんな思いと裏腹にカイはロドーリー襲撃の際、指示のままに手帳の1ページ目を読み上げよくわからないまま魔人システム成功の第1号となり異世界からの少女フジシロユイカを従えた。
でも依然として世界への立ち向かい方は分からないまま。

魔人システム・カイの世界とユイカの世界・100年前の天使戦争・ユイカの能力ってなんでえろいの? とかこのわけ分からなさは今にはじまったことではないので超wktkしつつ待ちたい。

わたし読んだ時はわけのわからないテンションでP160ぐらいの防具への試着シーンで死ぬほど笑った。
肉の入れ方wwwwwwwみたいな。ポムグラのときのあけすけな女子トークをおもいだす。

道徳という名の少年

全体的に本のつくりがすごい。表紙の蔓草とか中扉のゴージャス感とか本文の飾り枠とか。
連作短編で、色んな雑誌に掲載されていたものがひとまとめになっている。「1、2、3、悠久!」と「地球で最後の日」は既読だったんだけどこんな感じだったっけ? とか思った。
単行本としてはかなり薄い部類に入る123ページ。でも内容はおそろしく濃い。酔う。くらくらするよ。 

女海賊メアリ・リード 第1巻 偽りの天使

1686年、7歳のメアリ・リードは母の一世一代の賭けのため男装させられていた。
父方の富豪・リード家に引き取られたかと思えば母と一緒に宿代を踏み倒し点々とし、あるときは武器商人の未亡人の秘書となりあるときは海賊船に乗っていた。
メアリはあっちこっちで人を変え場所を変え愛を育んでいた(※婉曲的表現)
ふらんすじんすごいな。フランス人すごいけどあの辺の描写は事前なうとか事後なう的なものが多い。
読んでたら< 黒衣の男>とかエルナン・コルテスが出てきてSH脳が大層刺激された。

女神の娘の恋歌 光の乙女、闇の聖女 (B’s‐LOG文庫)

これはあれだな。兄だな。

なんか凄く急展開だった。今回は顔見せもしくは前振りでクライマックスは次の巻かなあと思ったら「マライナ」関係は凄い勢いで明かされた。そしてナリスフレイに胸キュンだった。いやレイヴェンの「俺を選んでくれ」にもばんばんばんとなりましたが。この足の速さだと次の巻で終わったりしないだろうかと思った。

あられもない祈り

「あなた」と「私」、メイン二人の人名が出てこない重めの恋愛小説。幸福感希薄。
2人だけしか登場しないわけではないけど「名前」を持っている登場人物はとても少ない。
「あなた」は妻がいる身で、年も大きく離れている。

「不倫の割に、兄妹みたいだったり初々しい恋愛だったり純愛」だったりしない。結構どろっとしている。妻ある身が手を出しかつそれを受け入れるっていうことはそういうことだよな! と思った。けして明るくはないがよいと思う。
「もっと、絶望しろよ」である。

「土曜ワイド劇場的な不倫」ではなく、かといって「ふつうに恋愛でもいいんじゃないかと思うぐらい配偶者の存在感が希薄」なのでもない境界線というと、これとか三浦しをんの「天国旅行」収録のあれぐらいが私にとってはいいのかも。背徳感とかはいらないけど不安と後ろめたさはほしいよなー。

カラクリ荘の異人たち 4 ~春来るあやかし~ (GA文庫)

最終巻である。
物語の最後は春というのはいいな。今年の春は全体的に変な天候だったが桜は綺麗だった。
舞台が春なせいかしんみり系の話が多かったな。全体的にときめいた。

この川は異界のモノたちの通り道である。川岸と遊歩道の境に巡らされた鉄柵が一応、人と異形を分かつ結界の役割を果たしているが、春にはそこにあちこち綻びが生じる。
桜のせいだ。
ことさら人々の思い入れが強い樹であるせいか、桜は魔性になりやすい。

(P230)
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