カテゴリー「 読了 」の記事

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ベン・トー 7.5  箸休め 〜Wolves, be ambitious!〜 (ベン・トーシリーズ)

HP同好会は茉莉花のおねだりで旅行に行くことになった。著莪が適当に企画を立て始め、話を聞きつけた白梅パパがコネで格安に泊まらせてくれる旅館があると持ち出し、平日出発のため他校生の著莪だけ留守番になった。
企画を立てた著莪が留守番。この世は無常である。
道中気になる駅弁としてうなぎ茶漬け弁当を買うことにしたがすったもんだー! があったのだった。
企業戦士サラリーマンが銀魂の近藤さんに見える。世界のヨー・サトウはロリコンの扉を開いた。
あとは短編が色々と。この「著莪だけ留守番」がやばい。とてもやばい。幼馴染みパワーめ!
あの旅館のごはん(米)がとてもおいしそうで転がった。美味い米は至福。

あせびちゃんのバイトの話が地味にツボだった。あと今回は白粉先生がそれなりに控えめだった。
白粉先生自体は出ているけどクリーチャーいるけど控えめだった。ヨー・サトウのロリの扉が群を抜いていた。

異常にページが黒い。文字がみっしりと並んでいる。改行さえほとんどない。
そしてパンツァードラグーンとか懐かしすぎる。あとがきのCh@bTalkに懐かしく思い出した。
ネットにつなげようとしたけど何をやっても無理で「親子電話は無理」みたいな現実が立ちはだかった。

東京レイヴンズ5  days in nest II & GIRL AGAIN (富士見ファンタジア文庫)

短編4つと本編、みたいな感じの4巻と同じ構成。
相変わらず夏目が夏目でした。全部もって行く気だな。モッテカレター。
幼馴染みらしい「病気の看病1」「嫉妬2」「わいわい鍋と飲酒3」と、夏目が可愛いです。ちょっと行動がアレでしたが可愛いです。

京子と鈴鹿がなかなか美味いことがわかりました。学園パートになると京子>鈴鹿>夏目>春虎 っぽいです。
でも春虎→北斗のあれこれがもう、布団の上でびったんびったんと転がった。転がるしかなかった。なんだあのピュアピュア。死ねる。ラブコメしやがって! ラブコメしやがって!

  1. ただし方法がちょっとアレ []
  2. 対抗方法がとてもアレ []
  3. 飲んだ後の行動がアレ []

宝塚(ヅカ)読本 (文春文庫)

宝塚入門のための1冊。
初ヅカ体験してみたいひとへのQ&Aとかちょっとはまりそうな人に対するQ&Aとか、文庫版でお手軽に!
関東でヅカデビューしようかと考えている人はちょっとこれ読んでください>各位

Q:宝塚を観たいのですが、どうしたらいいですか?
A:職場や学校でさりげなく「宝塚、行ってみたいなあ」と呟いてみましょう。

(P52)

と言った結果、はるばる関東から兵庫までやってきたのがこいつです。
SHもそうだけど仲間を増やすことに対しては余念がないので悪いようにはされないと思います。

ちなみに漫画でヅカ入門だというと

ZUCCA×ZUCA(1) (モーニングKCDX)

こういうのもある!

こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫)

好きな人ができたんだと彼氏にふられて世界のすべてを失ったと思っている私、三浦加奈はもう自殺してしまおうかと屋上へ行った。屋上には変な3人組のたまり場になっていて、どうせ死ぬなら復讐してから死にませんかとかはなしかけてきた。
オズの魔法使いになぞえらえて3人は「ライオン」「カカシ」「ブリキ」と名乗り加奈は「ドロシー」になった。

屋上を燃やすまでに至る物語。

ドロシーの自殺したい理由がなんとも15歳っぽい。世界には大好きだったアメくんとの思い出があちこちにあふれすぎていて辛い。彼の匂いがするものを捨てるならわたしももういらないんじゃ? とかいう発想が女子っぽい。
でも「自殺したい理由」としてドロシーのものは時間が経てば修復できるもので一番軽い。
ライオンつよいなあ。わたしライオンの変身のシーンと月に向かって吼えてるシーンが好きだ。ていうかライオンの話が全般的に好きなんです。
いや自殺するとか言ってるけど皆強いなあ。「屋上」という響きが既に青春過ぎる。

深泥丘奇談・続 (幽ブックス)

奇妙なテイストの怪談短編集第2弾。2弾といっても特に繋がった話ではないのでどこからでも読めます。
京都っぽいところをモデルにした本格ミステリ作家の「私」が色んな目に遭う。
なかにはこんな夢を見た みたいな感じではじまるのもある。
可視化された(そして手術で除去できる)心の闇笑った。「狂い桜」と「ホはホラー映画のホ」が好きです。
まじ不気味だったのは「コネコメガニ」ぞっとした。

これ読んでるときに掛け軸がどーん落ちてびびった。紐がすっぽ抜けたらしい。

NOTTE-恋情の十字架- (小学館ルルル文庫 ゆ 2-2)

エクソシスト見習いから昇進したイリスとその後のルカの物語。
帯「読者支持、急上昇中! 6月7月連続刊行決定!」 折込チラシ「完結!」
終わるんかい! とまず突っ込んだ。
出発地があって目的地があって、目的地に行ってなにかするんじゃなくて目的地にたどり着く前に色々する話が圧倒的に長い。1巻読んだときも思ったけど連作短編みたいな感じなので1巻読んでなくても2巻は読めると思う。
後半に出てくるマトフェイがおいしくて、でも出番が少なくてそれが残念だ! このひとが主人公のスピンオフ(特に過去)とかあったら読みたいね。

今回はイリスとルカが北の都へ行くに当たり監視がつくんですが、この監視役がナイス当て馬。
女なのに当て馬状態って珍しいなあと思ったけどなんか毒されてる。
いやだって少女向けは 男−女 ←男 であることが多い感じで今回は 女 男←女だからね。しかも若干のヤンデレの気配。

アビール涙目笑った。マトフェイは台詞がいちいち脳内で音声再生される。関西弁め!

侯爵令嬢の持参金 -恋の話は妖精の庭で- (B's-LOG文庫)

マクリントック家は建国から携わっているような古い家で収入もあるが、それ以上に浪費する家だった。
父は胡散臭い投資にも手を出し母は慈善という名の浪費を繰り返す。祖母が亡くなりそれらはより酷くなった。まだ幼かった頃のマリーシアは恐る恐る帳簿を見せてもらい、それからは彼女が家計を監視している。執事に言わせれば「倹約を掲げた先代夫人やマリーシアのような娘がこの家に存在するのが奇跡」だという。
そんなマリーシアのもとに見合いの話が舞い込んだ。相手はシックス・キャンブレンシス男爵という、社交界注目の人物である。自由な恋愛なんか自分には向いてないとマリーシアはこの話を受けた。
そして夜会で一目シックスの姿を見た途端恋に落ちた。今まで恋の話など苦手だったのはこの人に会ってなかったからだとさえ思った。そして24時間もしないうちにふたりは婚約することになった。

結婚してからどうこうという話ではありません。むしろ1巻は1冊まるごとプロローグというか、正しく「シリーズ第1巻!」的な内容です。スロースターターっぽいなあ。

シックスがまあ大変外面がよろしいキャラで、婚約してからというもの花や贈り物は数多く届くものの、マリーシアからオペラなどに誘ってもシックスは多忙を理由に応えることはなかった。マリーシアはキャンブレンシス男爵家を訪問してみたりするがどうにもひどく邪険に扱われたりした。シックスはとてもめんどくさい男だった。もっとデレろよ! とおもった。

マリーシアの妹のフローラがとてもかわいい。第1印象的にはとてもフリーダムだったんだけど、なんだとても姉思いのいいこじゃないか! みたいな。あとあらすじにとんでもない「人」だったとか書いてあったからサブタイトルのこともあって、シックスは人間として暮らしている妖精かと思ったら妖精に呪われた家系だった。しかしあの執事は人外くさい。

天空の瞳のイリス 葬送の鐘と奇跡の花 (B's-LOG文庫)

最終巻。
なんというか、「えっ」と言わざるを得ない超展開の連続でした。
74ページまではかわいいねえ。以降はえっあっまじか終わった という感じで。
正直1巻と一部は同じ展開にならざるを得ないとは思うんですが、ジェラルドのあれやこれやが唐突過ぎて正直ないわーと思う疾走する展開。もうちょっとページがあれば。あと儀式のラストのあれの埋まるところでKAREN の終わりのほうを思い出した。古いなあ。
1巻はとてもよかった。

海が愛したボニー・ブランシェ -あなたを想う不思議の海域- (B's-LOG文庫)

このボニパンの太ももがえろい。とかまあそういうのはおいといて。

アラゴン沖の小島ヨルカに逗留中のディアス海賊団は陸地の日々を楽しんでいた。ルーアが静養のためしばらく離れることになった夜、メレアグリナ号にはボニーとディアスと、居合わせたリロイだけになっていた。ふたりがいい感じの雰囲気になった時船が勝手に動き出し操縦不能のまま海を走り出した。
そしてたどり着いたのは霧の海域、おびただしい数の難破船がおりかさなりひとつの塊となった「島」だった。
流れ着いた数十人がここで共同生活を送っている。

リロイの過去、懐かしき再会、エランジールの女王の言葉が脳裏に焼きついて離れないファド。
167ページから向こう、脳内では「生と死を分かつ境界の古井戸」ががんがん流れた。
だってあれ絶対井戸に呼ばれてるぜ。水に焦がれる魚のように飛び込んだ人と最悪、そっちにいきます! と飛び込んだ人。井戸のような穴に落ちて目が覚めたら綺麗な草原なんだぜ。
今回はあれがないぞと思ってたらきっちり用意されていた。ボニパンは相変わらずボニパンである。今回のパンツは犬神家状態を想像した。いや多分違うんだろうけどね! 

著者略歴のところとかあとがきに、ぬーんとなった。本当にな。

ショコラの錬金術師 (コバルト文庫)

負け知らずだったイルゼがはじめて「自分より上」に出会ったのは13歳の時、錬金術師の養成機関の入学試験の時だった。相手は自分より年下のちいさな少女アニカで、イルゼは入学式のスピーチを聞いて悔しさから入学式のあとアニカに宣戦布告した。それを聞いたアニカは嬉しそうに笑った。
「万年次席のイルゼ」が揺るがないまま4年が過ぎ、学年末試験を終えた日アニカは退学届けを出して東の町ケルルへ消えた。ケルルでは非常に高価なぜいたく品であるチョコレートを安価に売るトロイメリッシュという店がある。アニカは錬金術師からチョコレート職人へと乗り換えその店に弟子入りしたらしい。イルゼはアカデミーの教官から脅されるようにしてアニカを連れ戻す旅行に出た。

帯には「甘々ラブラブ」って書いてあるんですが、恋愛に傾いてる話ではありません1専門バカとハリネズミ(※両方女の子)が衝突してみたり今まで知らなかったことを知らされたりちょっと上を向いてみたりする女の子の友情の物語だと思います。可愛らしい物語です。女の子可愛いです! 持てる者の孤独! 多少のラブハプニングはあるんですが、まあそれはあんまり多くないので。とりあえずイルゼのシスコン兄は早く登場するべきだと思います!

チョコレート職人の物語ですが、チョコレートを作っているシーンはそれなりに少なく、錬金術的なシーンが多いわけでもないので、そういうのが読みたいひとはショコラティエの勲章を読めばいいんじゃないかな!

「ねえ。不安になったりしたこととか……ないの?」
イルゼは頬の火照りをごまかすようにして呟いた。
「何が?」
「自分の目指す場所に行けるかどうか。この先チョコレート職人としてやっていけるのか」

(P109)
  1. むしろなんでこれなのか…… []
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