カテゴリー「 読了 」の記事

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水底フェスタ

直木賞受賞の話を聞き1年ぐらい寝ていた本を読む。
日本5大ロックフェスに数えられるまでに成長したムツシロ・ロック・フェスティバルで、睦ツ代村の村民の広海は芸能人の織場由貴美に出会う。由貴美は田舎を嫌いとうの昔に出て行った。村民からの評判も悪い。
ダムに沈んだ土地もあるこの閉鎖的な村はフェス誘致で盛り上がりを取り戻した。
この村には秘密と闇が眠っている。由貴美はその闇を暴きに復讐心を抱いて戻ってきた。

古畑任三郎とか右京さんがふらりと寄り付きそうな村だなあと思った。
フェスのシーンが好きで、ライブ行きたいなあと思ってまだ先の11月の遠征費用の試算などをした。
面白かったけど好きかどうかでいうとちょっと悩む。後味はもうちょっと悪くてもよかった。

ソードアート・オンライン〈10〉アリシゼーション・ランニング (電撃文庫)

アリシゼーション編2冊目。
前巻からのどうしてそうなった! が明かされるのが前半で話が進む後半。
人口フラクトライト周りは好きだなあと思う。悪趣味で。ペルソナ1のあたりのフィレモンとか胡蝶とかをおもいだす。
逆にクラインの壷とか。
リーナ先輩がとてもメンタルイケメンである。すごく面白くてやばいなーと思うのです。
続き早く(でも次はアインクラッド短編集なんだったっけ? タイムラインでそんなのを見たような覚えが)

人形姫と身代わり王子 (ルルル文庫)

「身代わり花婿の結婚」うん間違ってはないけど合っている気もしない。

人間の世界と魔族の世界、ふたつの世界の平和のため守護家の当主は魔界各国の王族を婿にとる。
双方の世界への不可侵及び万が一の場合の治安維持を円滑に進めるための政略結婚だ。
大抵の娘は嫌がり精神を病む者もいるが撫子は結婚の日を待ち望んでいた。
しかし式当日に現れたヴァリーは手紙とはまるで違う、なんとも言えないチャラいノリの「ヴァリー」に違和感を抱いていたが、式をあげた夜にヴァリーは偽物で身代わりのテオドルということを知ってしまう。
ヴァリーとの結婚を待ち望んでいた撫子が「ヴァリー」を拒んでいては不審に思われるもの。ふたりは人前では「戦略的乳繰り合い」を行うことになる。ニセコイ 1の楽と千棘がわりと近い気がする。

人前では「愛しの奥さん」と言い2人のときは「嫁」と呼び、スカートの丈を見てそんなに露出は駄目だ! という真面目なテオドルはとても可愛いですね。ふしだらな! とか痴漢です! とか言ってる人たちの話です。楽しい。

デ・コスタ家の優雅な獣 (角川ビーンズ文庫)

新シリーズ。登場人物紹介のページ見て「あら乙女ゲーライク」と思ったら砂糖の代わりに血が詰まっているような作品でした。

施設育ちのロザベラ(ロージー)は「あなたのお身内の方が見つかりました」と2人の男性に引き合わされた。
それぞれノア・ダリオと名乗ったふたりの母マリアとロザベラの母ファビラが姉妹なのだという。
デ・コスタ家の娘は特別。欲しがるものはなんだって与えられるし女王様にだってなれる、そういわれたもののロージーに突きつけられた現実は過酷なものだった。
デ・コスタの女の血は異能の力を産む。施設に迎えにきたノア・ダリオ・それから屋敷で待ち構えていたエミリオのうちの誰かと結婚して子を為せという。ロージーは自由を求めてファミリーの一員にしてくれとエミリオに願い出る。エミリオが課した試験は「裏切者を見つけ出してこの世から消せ」というものだった。

マフィアものです。殺伐としています。ロージーがまた内気な少女でまあアンゲルゼの陽菜みたいなものです。
内気で臆病な少女が生きるために啖呵を切るのは勇ましいと思います。「悪い子に、なっちゃう」は名言だと思いました。内気な少女がとんでもない場所に放り込まれて生きるために必死であがくというのはとても好きなので色々とがんばって欲しいなあとおもいます。

王立エトワール近衛隊  炎の剣士と誘惑の密約 (角川ビーンズ文庫)

エトワール近衛隊2巻。
精鋭部隊の次の任務は国際会議での護衛。フィニステリアの代表は戦争大好きソール王子。
既にもう一筋縄では行かない感じで溢れている。

この巻はソールとフラムが好きなんですよ。ちょっとこのねじれているところが。
フラムがシャリオ好き過ぎて私は死ぬ。アルはまっすぐすぎて死ぬ。まっすぐすぎて死ぬ(大事なことなので2回言った

------来い。膝をつけ。誰が主人か、教えてやる。

(P99)

再教育されるか殺されるかだ!

首の姫と首なし騎士  追跡者たちの罠 (角川ビーンズ文庫)

風変わりな末姫シャーロットの、後継者探し。
次期国王候補へと狙いを定めた叔父の資質を見定めるためタウンゼント領へ出かけることとなった。
王族及びその関係者は他領への立ち入りは禁止されているが叔父ウェルズとシャーロットは親戚関係もあるため立ち入りもやや容易であるということだ。
タウンゼント領は肥沃な大地があり整備された美しい町並みがありなにより薬石の山がある。

1巻以来のクローヴィスの舞台への帰還。
あとシャーロットとアルベルト・ホースマンのなんともいえない関係がとてもいい。
ギスギスした主従がまた増えたしわたしときめきます。
あと今回はあれがなかったなあ。地の文に対する「」内突っ込み。好きなシーンはあの返り血ばっさー浴びて戦ってるシーンです。とてもよいものです。表紙ですが既刊3冊では首を狙われていたのはずっとシャーロットだったのに今回はいよいよ首なし騎士のほうが狙われていた。なんかそういう心境の変化ですか、とおもったりしないでもない。お前にだったら殺されてもいい的な。

東京レイヴンズ7_DARKNESS_EMERGE_ (富士見ファンタジア文庫)

かなり厚め(あとがき抜き452ページ)なんですがいや面白かった面白かった。
相変わらず大人組がばちばちしてるしシェイバ戦の春虎がきゃーきゃーいうレベル。バトルがおもろいのはいい。陰謀が絡み合う展開はご馳走過ぎてやばい。

鏡と春虎が「仲は悪いけどバイクの話で興味一致」な感じが男子っぽくていいと思います。

楽聖少女 (電撃文庫)

高校二年の夏休みに悪魔メフィストフェレスに連れ去られ、19世紀ヨーロッパでゲーテとして生まれ変わった少年ユキ。しかしこの19世紀ヨーロッパはユキが生きていた21世紀に繋がっているとは思えないほど文明が発達していた。
そんなわけで、過去の偉人に体をすり替えられ自分はゲーテになった。ウィーンに行けばモーツァルトに会えるようなそんな時代だ。音楽モノかと思えば異能もあったり、あとは杉井光主人公が杉井光ヒロインとラブコメったりします。

あのハイドンはアームストロング少佐@鋼と仲がいいと思う。
あとベートーベン(男のほう)の笑い声がアマデウスのあれで再生される。この映画見たの音楽の時間で先生の方針1でものっそい細切れで見せられたんだけど良く覚えているものだ2

音楽は消えない。ずっとずっと弾き継がれていく。だって、ただ美しいから。

(P348)
  1. 音を楽しむというよりは音を学ぶという方針ですごく嫌いだった []
  2. 感想文を要求されたので「モーツァルトの笑い声がすごくアホのようで嫌だと書いた覚えがある []

鴨川貴族邸宅の茶飯事?恋する乙女、先斗町通二条上ル (メディアワークス文庫)

京都が舞台ですよと銘打たれていますが『京都らしい何か』があるわけではありません。
「謎解きはディナーの後で」フォロワーではありませんしモリミーフォロワーでもありません。
表紙やあらすじから想像するようなことはあまり登場しません。
トンデモ設定が含まれます。

以下は100ページ目ぐらいまでの内容でざっくりとしたあらすじなんですが一応伏せる。

テキトー王子、嵌められる!(三回)。 (ビーズログ文庫)

大国の女王と年の差婚して自分と大して変わらない年齢の長子を筆頭に7人の子持ちになった17歳の王子、その後。

軽めの家族ものなんですが、軽さが従来のビズログ的な軽さっていうかパロが割とこんこん含まれている分まるマ的な軽さ……。でもジゴロのお父さんを探して泣きながら走ってくるマリアとかちょうかわいくて私も満足度は高すぎる。双子で家族ものでという時点で私に勝ち目はなかったのだ。

今回はリヒト王子(パパ上)がお父さんになろうとしてたり悪い男が滲み出ていたのでよいと思います。
いやしかし長男長女と双子さえいれば後は別に不問っていう感じですなー。
今回ジゼルはまあまあ、あれなんですが国を離れる今回はアルマまじ出番なし。
「じゃあめだまだしてー」とかいうふたごかわいい。猛獣でも可愛い。

あとがきにそこはかとなく不穏な感じが漂ってたんですが、まさかこれで終了なんだろうか。
もうちょっと読みたい。

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