カテゴリー「 読了 」の記事

1983件の投稿



幕末、とある小さな神社の神官兄弟の話。
弓月は夢に入って過去や未来を見る夢告が得意ではあるけどあまり役に立たない。そこに青戸屋の一人息子の件で夢告依頼が舞い込んだ。青戸屋の幸衛門が随分前に行方不明になった息子新太郎を探すと現れたのは3人の息子候補。この中の誰が本物の新太郎なのか。それを見つけるのが弓月への依頼だった。

確かにあらすじの通り話がよく転がっている。まあ幕末だからー。
他の畠中作品に比べると一段下がる。

しゃばけの若だんなの時は全く思わなかったんだけど、弓月が某てつなぎの青い人に変換された。ちなみに信行は黒い人である(゚д゚)

札差(ふださし)は江戸時代に幕府から旗本・御家人に支給される米の仲介を業とした者。浅草の蔵前に店を出し、米の仲介による手数料を取るほか、給米を担保に高利貸しを行い大きな利益を得た

ぼんやり生きてはもったいない

エッセイ。
初出を見る限りでは新聞に載っていたものが多いようだ。
とらドラの某独身(30)を思わせるところがあったり、さくさくと読めるものが多かった。どっちかというと女性向けの内容だった。

感情は、それに注意を集中すればするほど強くなるが、自然のままにしておけば、ひと上りした後、下り、やがてはおさまる、と。とらわれたり、無理にうち消そうとしたりせず、今日は今日のなすべきことを、予定どおり、こなしていればいいのである。(P186)

明日からまた頑張る……



「女性古書店主に話を聞いてみた」本。
生い立ちから別業種での話、古書店をやるまでの経歴きっかけ開業するときの苦労とか内装はこんな感じにしましたなど。
中にはすげー波乱万丈なひともいたり大変だ。

本の方向的にブックカフェものがたりと似てるかも、と思った。

クローバー

結構好きな感じだ……途中からぎゅるんと話の方向が変わるけど。
「猛獣使い」が好きだ。
話的にはベタなんだけど双子(ちなみに男女である。一緒に住んでいる)が出てきて姉ちゃん最強で恋愛の話というだけでもごちそうさまです!なのだ。

あとがきにもあるとおり最初は華子(姉)がメインで冬治(弟)はサブだと思ってたからなんだってーーとおもった。

東京バンドワゴン (集英社文庫 し 46-1)

単行本版が平台でよく見かけていたのですが、何の根拠もなく何の疑いもなく「ギターかき鳴らしながら空色ヒッチハイカーみたいに若者が東から西へ車で旅をする話」だと思ってた私が通ります。正しくは「東京下町にある老舗古本屋『東京バンドワゴン』を舞台とする大家族モノ」でした。ミステリ風連作短編。

帯が「早くドラマにしてくださいっ!」だったけどこれは確かにNHKの土曜9時枠でやってそうだ……
マードックさんの喋りが長いと全部ひらがなだからちょっと読みにくいな。でもこの語り口は好きだ。

Re-born はじまりの一歩

アンソロジー。
以下は読んだ順に並んでいます。

  • 瞬間、金色/豊島ミホ
  • リリィの籠に収録されてそうだなあ。「忘れないでね」みたいな話。
    中学校時代の友人ナナミの子供が産まれた日。私ことシンジュとナナミの学生時代の回想。つかこの字で女の子っていうのはすごいな。

    「ぶんちょにされてる子」が意味がよく分からなかったのではみごられたりで絶賛孤立中ということで変換していた。

    顔はほんのり赤く染まり、金色の髪が激しく左右に揺れていた。私も跳ねていたはずなのに、ナナミの笑顔はスローモーションになって世界からピックアップされていた。
     何回跳んだかは忘れた。ナナミの髪が、点滅するネオンみたいに躍っていたのが、今も目の裏に残る。(P208)

  • ゴーストライター/瀬尾まいこ
  • 中華料理屋戸村飯店の兄弟の話。
    長男ヘイスケ次男コウスケってカタカナだから、もう1人下にオツスケとかオトヒメとかおらんかなーとか思ってしまった。
    面白かったので続編というか本編のほうも読もうと思う。
    これを改稿したものが戸村飯店青春100連発なんだとか。

  • 残り全部バケーション/伊坂幸太郎
  • ここで終わるのか!と思った。続きが読みたいヨー。
    この後岡田はどうなるのかとか家族はどうなるのかとか気になるよー

  • よろこびの歌/宮下奈都
  • 音大付属高校受験失敗して新設の高校に入学した私の合唱コンクールでの話。
    可もなく不可もなくー。

  • あの日の20メートル/福田栄一
  • 老人と大学生の「ちょっといい話」系。

  • コワリョーフの鼻/中島京子
  • ほとんど会話文。鼻の話。
    主婦の「食品の安全と衛生について」の話からまさかここまで進展するとはおもわなんだ。すごかった。

銀月のソルトレージュ5  針のように細い銀の月 (富士見ファンタジア文庫 147-6)

銀月のソルトレージュ最終巻。
ジネット派でしたがアリス派にすっ転ぶ。あの可愛さは異常である。
日常パートは長い割にえらいあっさりした終わりだったなあと思います。なんか後3冊ぐらい続きそうな終わり方。

まあ終わりよければすべてよしでしょうか。
全巻あわせてでいうと1巻が一番好きです。

少女には向かない職業 (創元推理文庫 M さ 5-1)

発売日に買ったけどもう単行本版で何回も読んでるから長らく積んでいた本。
読みながらトップランナーの朗読部分が音で再生されたりしていた。
読み出したら一気だなー。

ザ・万歩計

エッセイ。
ネットとか野性時代とかあっちこっちで書かれたものが収録されている。
建てもの探訪ネタがあったのでちょー吹いた。私もあれ大好き。土曜日見て日曜日はBSデジタルの再放送見てる。

ただ、ねねの話が辛すぎるので多分もう読み返すことはない。半月前に同じこと体験してるんだ。

“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫 の 2-6-7)

KOEEEEEEEEEEE

美羽を越えるヤンデレ登場。そうかお前か……
カラーページの段階でとてもせつなくなった。

※ 以下「月花を孕く水妖」のネタバレも含みます。

PAGE TOP